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資本主義の検索結果121 - 160 件 / 856件

  • 『資本主義が嫌いな人のための経済学』の誤謬(「『反逆の神話』の誤謬」補遺)|ラビットホール

    「『反逆の神話』の誤謬」補遺。 ヒースは『反逆の神話』と『啓蒙思想2.0』という名著を上梓している。だが、残る一般書である『資本主義が嫌いな人のための経済学』は推奨できない。 経済学の入門書だが、初歩的すぎ、内容が乏しい。 しかも、多少とも専門化すると誤りを犯す。 わざわざ誤謬を指摘するほどの価値がない。「『反逆の神話』の誤謬」の補遺として付記する。 ・ " フェアトレードの文献には、地主や、焙煎業者、ブローカー、多国籍企業から破廉恥に搾取されるコーヒー生産者の胸のつぶれるような話があふれている。だが変えようのない事実がいくつかある。世界のニーズより一〇〇〇万袋も多くコーヒーを生産しているなら、適切な解決法がそんなに多く生産するのをやめることだ(存在しない西洋の消費者向けのコーヒー豆栽培に使われた土地と労働力は、本当に必要とされているもの、例えば食糧(、、)の生産に使うこともできたのだ。そ

      『資本主義が嫌いな人のための経済学』の誤謬(「『反逆の神話』の誤謬」補遺)|ラビットホール
    • 資本主義社会において投資家以外のプレイヤーはすべてパシリである - yuiseki

      労働はパシリだと何回も繰り返し言っているけど、その反面みんなにいかに「パシられてんな~」と思わせず自主的・能動的に組織やチーム全体の生み出す価値のために働いてもらえるような環境を整えたり采配ができるかということが経営者やマネージャーに求められていることなのだろうとも思ってます

        資本主義社会において投資家以外のプレイヤーはすべてパシリである - yuiseki
      • 20代で1億円を貯めた元会社員が断言…「厚切りジェイソンを批判した人たち」が投資で勝つことはない 資本主義は「何も考えない人」からお金を奪う

        投資で損しないためにはどうすればいいのか。『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)を書いた投資家の遠藤洋さんは「インフルエンサーに勧められるがまま投資をしないほうがいい。他人の意見を鵜呑みにしてしまう人は要注意だ」という――。(構成=フリーライター・有井太郎) 株式投資で損する人の共通点 昨年まで絶好調だった米国株が、今年に入り大きく下落しています。米国のナスダック総合指数は年初来から20%以上も下落しています。 そんな中、米国株の下落で含み損を抱えた個人投資家は、SNS上で投資系インフルエンサーやユーチューバーを叩きました。例えば、盛んに米国株を推奨していた厚切りジェイソンさんが標的にされ、厚切りジェイソンさんはこれまでのツイッター投稿をすべて削除しました。 しかし、これはインフルエンサーが悪いのではなく、厳しい言い方をするなら、批判している方が「思考停止」の状態で米国株を買って

          20代で1億円を貯めた元会社員が断言…「厚切りジェイソンを批判した人たち」が投資で勝つことはない 資本主義は「何も考えない人」からお金を奪う
        • 岸田首相「新しい資本主義」実行計画決定 分配戦略後退指摘も | NHK

          岸田総理大臣が掲げる「新しい資本主義」の全体の構想と実行計画が決まりました。人への投資を重点的に行うとして、およそ100万人を対象に能力開発や再就職の支援を行うことや、個人の金融資産を貯蓄から投資に促すための「資産所得倍増プラン」を策定することなどが盛り込まれました。 持ち回りの臨時閣議で決まった全体構想と実行計画では、官民連携のもと気候変動や少子高齢化など社会的課題の解決を図りながら経済成長を目指すとして「人」、「科学技術・イノベーション」「スタートアップ」「グリーン、デジタル」の4つの分野に重点的な投資を行うとしています。 ▼「人」への投資ではさらなる賃上げへの取り組みとともに、およそ100万人を対象に、非正規も含めた能力開発や再就職の支援を行うなどとしています。 そして、個人の金融資産を貯蓄から投資にシフトさせるため、個人投資家向けの優遇税制「NISA」や、「個人型」の確定拠出年金=

            岸田首相「新しい資本主義」実行計画決定 分配戦略後退指摘も | NHK
          • 資本主義における生産の必然的結果としてなぜ環境破壊は起こるのか 〜商品の生産をし続けるシステムとしての資本主義の問題点【マルクス『資本論』】 - 日々是〆〆吟味

            資本主義の生産と環境問題 〜解決策は…難しそうですね 現代資本主義状況とマルクスの非難 資本主義の他の問題点 生産のために必要となる物資 使い続けられる物資 資本主義の運動の結果としての環境破壊 気になったら読んで欲しい本 【マルクス『資本論』】 【玉野井芳郎『エコノミーとエコロジー』】 【長谷川宏『新しいヘーゲル』】 資本主義の生産と環境問題 〜解決策は…難しそうですね 現代資本主義状況とマルクスの非難 マルクスの資本主義批判は、基本的に資本主義というものは労働者を搾取するためのシステムだ、ということになるのかもしれませんが、案外今も変わってないのかもしれませんね。儲けが労働と賃金の差にあるとしたら、この差を大きくすればいいわけです。正社員から非正規に変わったのは人件費を安くあげるためですから、マルクスの非難そのものですね。なんといいますか、社会主義が頓挫したというのに、その開祖の批判が

              資本主義における生産の必然的結果としてなぜ環境破壊は起こるのか 〜商品の生産をし続けるシステムとしての資本主義の問題点【マルクス『資本論』】 - 日々是〆〆吟味
            • カルヴァン派の予定説による職業倫理と蓄財によって成立した資本主義 〜救済の宿命の決定と不可知により生じる不合理な動機による合理化【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】  - 日々是〆〆吟味

              カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに 人間が救われるかは最初から決まっている? 最初から決まっているのに善行は必要か? よくわからないからがむしゃらに 不合理的な動機と合理性 気になったら読んで欲しい本 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 【ヘーゲル『精神現象学』】 カルヴァン派の予定説 〜わからないから、がむしゃらに ウェーバーのいうエートスは個人の行動や考え方を規定していく内的規律のようなものだと思いますが、この説明だけでは別段宗教と関わらなく成り立ちそうな気もしますね。でも一応私はここでウェーバーとデュルケームを宗教を社会学した人、として紹介してしまいましたので、もうちょっと宗教との関わりでエートスについて書いてみたいと思います。 ウェーバーがエートスの概念を抽出することになるのは近代資本主義の成立条件を探ってプロテスタントカルヴァン派の、働

                カルヴァン派の予定説による職業倫理と蓄財によって成立した資本主義 〜救済の宿命の決定と不可知により生じる不合理な動機による合理化【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】  - 日々是〆〆吟味
              • 石破茂氏、本来の資本主義に戻す 「金利のある世界」必要 - 日本経済新聞

                自民党の石破茂元幹事長は24日配信のラジオNIKKEIのポッドキャスト番組に出演しました。自身が目指す経済政策について「本来の資本主義に戻す」と述べました。財政や金融政策の正常化の重要性を訴えました。社会保障をはじめ政策に取り組む際は「必ず財源(の確保)とセットだ」と強調し「その議論がどこかにいってしまったのは自民党のあるべき姿だと思わない」と話しました。石破氏のインタビュー詳細はPodcas

                  石破茂氏、本来の資本主義に戻す 「金利のある世界」必要 - 日本経済新聞
                • 岸田内閣の山際大志郎経済再生大臣、「新しい資本主義は株価を意識してはやりません」と明言 : 市況かぶ全力2階建

                  元自民党衆院議員の河村建夫さん(81)、よりによって社名ロンダリング4回で怪しいIR連発中のクオンタムソリューションズの会長に就任へ 自社株を担保に借金しているENECHANGE(エネチェンジ)筆頭株主兼社長の城口洋平さん、粉飾決算疑惑による株価下落で追証を喰らい保有株の一部が強制決済される

                    岸田内閣の山際大志郎経済再生大臣、「新しい資本主義は株価を意識してはやりません」と明言 : 市況かぶ全力2階建
                  • 歴史家ヨハン・ノルベリ「人類を救えるのは資本主義だけだ」 | この30年は「人類が最も恵まれた時代」

                    この30年間で「人類の暮らしは格段に良くなった」 ──約20年前にグローバル資本主義を批判していたのは、特に反グローバリズム運動の活動家であり、左派でした。しかし、いま批判する人の多くは、主権の奪還を求める右派です。 20年前、私は自由貿易と移民の受け入れを擁護したら、右派だとさんざん批判されました。最近は同じ主張をすると、極左だと批判されます(笑)。当時は資本主義によって貧しい国が搾取されると言われました。しかし、実際には、資本主義のグローバル化によって、数億人が貧困から抜け出せたのです。すると今度は、右派やナショナリストが資本主義のせいで裕福な国が貧しくなっていると主張し、保護貿易を推進しはじめました。 こうした批判をする人は、左派・右派を問わず、世界をゼロサムゲームだと考えています。要するに、誰かが勝ったら、別の誰かが負けるという考え方です。市場や経済の仕組みがわかっていないからこそ

                      歴史家ヨハン・ノルベリ「人類を救えるのは資本主義だけだ」 | この30年は「人類が最も恵まれた時代」
                    • 「倫理的に正しい金儲け」が資本主義を最強にする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

                      プロテスタンティズムが資本主義を生みだした? さらっと流すと、そう読めてしまう。 もちろん、マックス・ヴェーバーは「プロテスタンティズムが資本主義を生んだ」と言ってない。むしろ『プロ倫』では、そうした安易な一般化はダメと批判する。 ところが、そうした誘惑に駆られるのよ。はっきりした統計データが得られると、そこに「ストーリー」を捏造して説明したくなる誘惑は、抗いがたい。 ヴェーバーが魅せられた誘惑はこれ。弟子の書いた本を読んでいて、あることに気づいた。信じている宗派と、経済的な裕福さに相関があるのだ。 信仰は財産を生む? 人を金持ちにする宗教があるのか、金持ちが信じたがる宗教があるのかは分からない。だが、プロテスタントとカソリック教徒を、収益税を課税する対象1000人当たりで比較すると、こうなる。(p.18 [注6]よりグラフにした) この着眼を出発点として、プロテスタントと経済合理性との関

                        「倫理的に正しい金儲け」が資本主義を最強にする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
                      • 無政府資本主義者のアルゼンチン大統領、中国を前に現実主義に転換

                        世界の途上国は貿易や財政、安全保障の問題で頼る相手として米国と中国のどちらを選ぶべきかという選択を迫られている。アルゼンチンほどそうした判断の難しさに直面している国はない。 276%のインフレ率や国債デフォルトの歴史、過去10年間に6回のリセッション(景気後退)により、アルゼンチンは中南米の他のどの国よりも中国に依存している。 ハビエル・ミレイ氏は8カ月前、自身が大統領に就任すれば、中国との関係を抑制すると公約。「暗殺者と取引するだろうか」との当時の発言は、米国とミルトン・フリードマン氏、ドナルド・トランプ氏を称賛し社会主義や国家介入を拒否する自称「無政府資本主義者」にふさわしいものだった。

                          無政府資本主義者のアルゼンチン大統領、中国を前に現実主義に転換
                        • 岸田首相は「資本主義の本質」をわかっていない

                          岸田文雄首相がキャッチフレーズとして掲げる「新しい資本主義」について、「いったい何を言っているのかわからない」という声が少なくない。 岸田氏は、首相に就任した直後に有識者を集めて「新しい資本主義実現会議」を作った。彼は何もわかっていないけれども「新しい資本主義」と言ってみたかったのだろう、という推測にはリアリティがある。 当面は空っぽの「新しい資本主義」 企業の世界では、能力的な「器」が足りない人物が社長になった場合に、それらしい問題をテーマとした「○○委員会」のような組織(会議をするだけなのだが)をたくさん作るのはよくあることだ。 岸田氏の周辺は(あるいはご本人が)、さすがにこれでは格好が悪いと思ったに違いない。『文藝春秋』の2月号に、「私が目指す『新しい資本主義』のグランドデザイン」という寄稿記事が載った。 同誌のこの種の記事は、本人が話して、文春の記者ないし、ライターが原稿を書いて、

                            岸田首相は「資本主義の本質」をわかっていない
                          • 形式から分析する岸田政権目玉の「新しい資本主義実現会議」 - merpoli(メルポリ)|メルカリグループの政策企画ブログ

                            10月15日、「新しい資本主義実現会議」の開催が決定され、既に2回の会議が行われています。 第2回の会合の後には、「緊急提言 ~未来を切り拓く「新しい資本主義」とその起動に向けて~」が公開され、さらに注目が集まっています。 政府主導の「⚪︎⚪︎会議」というような会議が話題にのぼった時、「会議で何が話し合われるのか」といった、会議の「内容」に注目が集まります。一方で、誰の決定によって、どのような人たちによる会議を行うのか、という視点は見落とされがちです。 ところが、こうした会議の位置付けやメンバーは、会議を方向付ける重要な要素であり、この点を抑えることで、会議の議論がどのように進むかについて、大きな示唆を得られることも多くあります。 merpoliでは、過去にも、第二次安倍政権から菅政権におけるの「成長戦略」等に関する解説を行ってきました。 当記事では、「新しい資本主義実現会議」について、上

                              形式から分析する岸田政権目玉の「新しい資本主義実現会議」 - merpoli(メルポリ)|メルカリグループの政策企画ブログ
                            • 【伝統と合理性】エートスの形成を阻害する社会の伝統性と、合理性の追求を可能とする近代教育や社会にいきわたっている既存の公共志向な思想の必要性について【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『支配の社会学』】 - 日々是〆〆吟味

                              エートスと社会の伝統性と合理性 〜昔ながらの世の中を変えるのは大変なんです 資本主義の成立と成立後 世界化する資本主義とエートス 資本主義を担う、エートスのある層 共同体と近代社会と経済圏 日常を超えた普遍的な価値観の必要性 気になったら読んで欲しい本 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『支配の社会学』】 エートスと社会の伝統性と合理性 〜昔ながらの世の中を変えるのは大変なんです 近代資本主義はエートス抜きには成り立たない、と書きましたが、しかし見回してみますとエートスのある人よりなさそうな人の方が多そうですし、お金儲けして成功してますね。今ももちろん資本主義のはずですが、こりゃ一体どういうことでしょうか。最近は資本主義が機能していないことになるのでしょうか。とてもじゃないですけどそんな風に見えませんね。 資本主義の成立と成立後 実はウェーバー先生が研究したのは資本

                                【伝統と合理性】エートスの形成を阻害する社会の伝統性と、合理性の追求を可能とする近代教育や社会にいきわたっている既存の公共志向な思想の必要性について【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『支配の社会学』】 - 日々是〆〆吟味
                              • 今あらためて『資本論』を読むために 「日本資本主義論争」早わかり|じんぶん堂

                                記事:白水社 日本の「近代化」と「豊かさ」をめぐる思索! 野原慎司著『戦後経済学史の群像 日本資本主義はいかに捉えられたか』(白水社刊)は、内田義彦、大河内一男、高島善哉、小林昇、水田洋、伊東光晴という戦後経済学の巨人に即し、社会科学が輝いた時代を解明する。 書籍情報はこちら マルクスが捉えた資本主義社会は、西欧とりわけイギリスをその十全な発展のモデルとしたものであり、日本における資本主義の現状にそのまま当てはまるかは疑義が残ることに気づいた知識人たちがいた。彼らは、日本における資本主義を改めて考えた。彼らが考え出した日本資本主義の段階的発展の理論は、マルクス・レーニンに影響されつつも、日本独自の理論展開であった。彼らの考えは論争となった。日本社会は、どのような資本主義社会であり、どのような段階にあるのかをめぐって、1920年代から30年代にかけて論争が交わされたのである。それが日本資本主

                                  今あらためて『資本論』を読むために 「日本資本主義論争」早わかり|じんぶん堂
                                • 初期資本主義社会における工場労働者としての女性の扱い 〜封建時代をひいた工場経営者のハーレムとしての女性労働者たち。より安価な労働力としての大人の男性から女性・子供への移行【エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』 】 - 日々是〆〆吟味

                                  経済構造の変化による転落の姿 社会主義者と共産主義 当時の労働者の姿を描いた風俗誌 安価な労働者への転落 女性労働者への扱い 気になったら読んで欲しい本 エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2019/11/20/190032 経済構造の変化による転落の姿 社会主義者と共産主義 オウエンが活躍した時代には他にも有名な社会主義者がいて、サン・シモンとフーリエという人がいます。エンゲルスはこの3人を空想的社会主義者として括って、自分たちはそうじゃなくて科学的社会主義なんだぞ、と説明しました(ですが読むと空想的社会主義にとても敬意を払っていることがわかります。違うのはそうした社会主義を支える部分、つまり資本論のような経済学の体系と唯物史観みたいな歴史観だ、ということでしょうか)。 ちなみにこの当時の社会主義

                                    初期資本主義社会における工場労働者としての女性の扱い 〜封建時代をひいた工場経営者のハーレムとしての女性労働者たち。より安価な労働力としての大人の男性から女性・子供への移行【エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』 】 - 日々是〆〆吟味
                                  • 分業の意味とメリットとアダム・スミスの『国富論』。機械化/自動化による効率化と大量生産の誕生 〜エートスとは異なる資本主義成立の要因 - 日々是〆〆吟味

                                    分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり アダム・スミスと分業 分業と大量生産 分業と機械と資本家階級 気になったら読んで欲しい本 【アダム・スミス『国富論』】 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり エートスによって近代資本主義が立ち上げられたとするならば、一度成立した資本主義にはエートスは必要ないのでしょうか。私にはわかりません。私の記憶ではウェーバーはそんなこと書いてなかった気がします。というのもウェーバーの目的は近代資本主義の成立条件であって、成立後の資本主義の運動ではないからですね(なんて言いつつ、どこかで書いてあったらごめんなさい)。 ただウェーバーだけが資本主義を分析したわけではありませんね。昔も今も大勢の人が分析したり研究したりしてると思います。ウェーバー先生は資本主義を

                                      分業の意味とメリットとアダム・スミスの『国富論』。機械化/自動化による効率化と大量生産の誕生 〜エートスとは異なる資本主義成立の要因 - 日々是〆〆吟味
                                    • 資本主義の問題点をわかりやすく言えば、そもそも労働力はピンハネ(搾取)されてるってこと? ~マルクスが何故アダム・スミスの労働価値説を批判したかといえば、労働力はそのまま賃金が支払われるわけではなく差額こそが資本家の儲けになるかららしい【マルクス『資本論』】 - 日々是〆〆吟味

                                      資本主義の問題点 〜そもそも労働力はピンハネ(搾取)されてるって? マルクスと労働力 商品から労働力の差額が儲けとなる 物の価格と労働力 気になったら読んで欲しい本 【マルクス『経済学批判』『資本論』】 【アダム・スミス『国富論』】 資本主義の問題点 〜そもそも労働力はピンハネ(搾取)されてるって? 資本主義の成立条件を色々と見てみましたが、前回少しだけマルクスの名前を出してしまいましたし、マルクスがどんな風にして資本主義の問題点をあげていったのか、ちょっとだけ見てみましょうか。マルクスなんて膨大でとてもじゃありませんが手に負えないのでまともに説明出来ませんが、まぁ、関係のあるところをちょこっとだけ試してみましょう。 マルクスと労働力 マルクスが資本主義の問題と考えた点は、おそらく労働力にあるのだろうな、と一応思います。というのもマルクスによれば資本主義とは労働力によって売買することが可能

                                        資本主義の問題点をわかりやすく言えば、そもそも労働力はピンハネ(搾取)されてるってこと? ~マルクスが何故アダム・スミスの労働価値説を批判したかといえば、労働力はそのまま賃金が支払われるわけではなく差額こそが資本家の儲けになるかららしい【マルクス『資本論』】 - 日々是〆〆吟味
                                      • 「レクサプロの時代の資本主義」に抵抗すること――木澤佐登志が読み解く、デヴィッド・グレーバー 『ブルシット・ジョブ』 - TOKION

                                          「レクサプロの時代の資本主義」に抵抗すること――木澤佐登志が読み解く、デヴィッド・グレーバー 『ブルシット・ジョブ』 - TOKION
                                        • 早川タダノリ on Twitter: "戦時下にSNSがあったら…というタグを拝見しましたが、髙井ホアンさんが特高月報(その他)からぶっこぬいた『戦前反戦発言大全: 落書き・ビラ・投書・怪文書で見る反軍・反帝・反資本主義的言説』(パブリブ、2019年)… https://t.co/dPZDc6mv7Y"

                                          戦時下にSNSがあったら…というタグを拝見しましたが、髙井ホアンさんが特高月報(その他)からぶっこぬいた『戦前反戦発言大全: 落書き・ビラ・投書・怪文書で見る反軍・反帝・反資本主義的言説』(パブリブ、2019年)… https://t.co/dPZDc6mv7Y

                                            早川タダノリ on Twitter: "戦時下にSNSがあったら…というタグを拝見しましたが、髙井ホアンさんが特高月報(その他)からぶっこぬいた『戦前反戦発言大全: 落書き・ビラ・投書・怪文書で見る反軍・反帝・反資本主義的言説』(パブリブ、2019年)… https://t.co/dPZDc6mv7Y"
                                          • ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』世界の芸術家の役割」(2021年2月8日)

                                            The problems of authenticity under capitalism Monday, February 8, 2021 Posted by Branko Milanovic 『Capitalism, Alone』〔邦題『資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来』西川美樹訳、みすず書房、2021年〕の最終章で、私は、富の拡大によってもたらされる私生活の様々な変化(と、それによってこれまで家族の中で提供されていたサービスが商品として調達できるようになること)と、私生活の中に資本主義的関係性が「侵入」してくることによる、私生活の様々な変化について論じている。論じた問題の内の1つが、高度に商業化された社会では家族の有用性が低下し、社会が豊かになっていくにつれて、家族の人数が明らかに減少していく(というよりもむしろ、孤独な生活への選好が見られる)現象である。 ここでは、

                                              ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』世界の芸術家の役割」(2021年2月8日)
                                            • 新しい商品という新結合のイノベーションとは ~物が溢れる時代の恐慌に対する革命的イノベーションによる資本主義の永遠な延命【シュンペーター】 - 日々是〆〆吟味

                                              新しい商品というイノベーション 〜資本主義はずっと延命され続ける? 新しい商品の革命 求める物の商品化 社会の利便性と商品 恐慌を乗り越えるためのイノベーション 気になったら読んで欲しい本 【シュムペーター『経済発展の理論』】 新しい商品というイノベーション 〜資本主義はずっと延命され続ける? 新しい商品の革命 商品にイメージを結びつけて買ってもらうのはいいのですが、なにも広告ばかり使って消費させるばかりが方法ではありませんね。机でも椅子でもどれも似たり寄ったりだからイメージ結びつけなくちゃ欲しがってくれませんが、今までにないような机や椅子であればそれだけで欲しがってくれるかもしれません。 たとえば前回炊飯器を例に出しましたが、炊飯器の機能がどんどん高くなっているとします。以前なら単にご飯が炊けるだけでした。より昔からすれば、いちいちお釜で火加減を見ながらつきっきりで炊き上がるまでいなけれ

                                                新しい商品という新結合のイノベーションとは ~物が溢れる時代の恐慌に対する革命的イノベーションによる資本主義の永遠な延命【シュンペーター】 - 日々是〆〆吟味
                                              • 新しい資本主義実現会議(第26回)|内閣官房ホームページ

                                                【連絡先】 内閣官房新しい資本主義実現本部事務局 〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1 TEL.03-5253-2111

                                                • 生産過剰により歴史的に起こる恐慌状態の資本主義経済 〜生産をし続けることにより余る商品と必然的結果として起こる恐慌【マルクス『資本論』】 - 日々是〆〆吟味

                                                  生産過剰と恐慌 〜『資本論』は恐慌の必然の書だった? 生産し続けるシステムとしての資本主義 あまる商品、続けられる生産 結果として起こる恐慌 恐慌を避けられないものとしての資本主義システム 気になったら読んで欲しい本 【マルクス『資本論』】 【宇野弘蔵『恐慌論』】 生産過剰と恐慌 〜『資本論』は恐慌の必然の書だった? もう1つだけマルクスの考えた資本主義批判について書いてみますね。 生産し続けるシステムとしての資本主義 前回資本主義は生産をし続けるシステムだ、とも書いたかと思います。資本主義はもともと分業と機械によって大量に物を作ることを可能にしたために生まれたので、生産こそその肝だと言えないことありません。マルクスによればかつては農村で作られたものは自分たちの消費する分だけ作って、余ったものを交換(売買)したのだ、と言います(たしかそんな風に書いてあったと思う)。しかし資本主義は生産する

                                                    生産過剰により歴史的に起こる恐慌状態の資本主義経済 〜生産をし続けることにより余る商品と必然的結果として起こる恐慌【マルクス『資本論』】 - 日々是〆〆吟味
                                                  • 地球規模の経済圏=資本主義=近代世界システム:経済のグローバル化のひとつの理論 〜中心と周縁の近代世界システムによる搾取のメカニズム【ウォーラーステイン『近代世界システム』】 - 日々是〆〆吟味

                                                    地球規模の資本主義 〜中心と周縁の近代世界システム 地球規模のシステムとしての資本主義 中心と周縁の搾取のシステム 中心の移動と周縁の変化 地球規模の経済圏=資本主義=近代世界システム 気になったら読んで欲しい本 【ウォーラーステイン『近代世界システム』】 【レーニン『帝国主義』】 地球規模の資本主義 〜中心と周縁の近代世界システム 資本主義が成立されるためにはウェーバー的な資本主義の精神を持つ禁欲主義者が必要でしたが、一度成立した資本主義はどうなるのでしょうか。ゾンバルト的な浪費家がお金使って回していくだけでしょうか。 ちょっとこれに関係する話を前に書いた覚えがありますので、もう一度考えてみましょうか。 https://www.waka-rukana.com/entry/2019/08/16/193003 ウォーラーステインは資本主義を地球レベルで考えた人でした。実に壮大です。しかもそれ

                                                      地球規模の経済圏=資本主義=近代世界システム:経済のグローバル化のひとつの理論 〜中心と周縁の近代世界システムによる搾取のメカニズム【ウォーラーステイン『近代世界システム』】 - 日々是〆〆吟味
                                                    • 低所得者を食いものにする「極限の資本主義」

                                                      コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕

                                                        低所得者を食いものにする「極限の資本主義」
                                                      • Shichiro Miyashita on Twitter: "日本は米国と違って貧富の差が小さい社会と語られること多かったが、下のグラフを見ると実は真っ赤な嘘だと分かる。筋金入りのサッチャー首相が改革したバリバリの資本主義の英国さえも追いつかないくらい、日本はアメリカに追随する格差が大きい社… https://t.co/FZToFi4e1q"

                                                        日本は米国と違って貧富の差が小さい社会と語られること多かったが、下のグラフを見ると実は真っ赤な嘘だと分かる。筋金入りのサッチャー首相が改革したバリバリの資本主義の英国さえも追いつかないくらい、日本はアメリカに追随する格差が大きい社… https://t.co/FZToFi4e1q

                                                          Shichiro Miyashita on Twitter: "日本は米国と違って貧富の差が小さい社会と語られること多かったが、下のグラフを見ると実は真っ赤な嘘だと分かる。筋金入りのサッチャー首相が改革したバリバリの資本主義の英国さえも追いつかないくらい、日本はアメリカに追随する格差が大きい社… https://t.co/FZToFi4e1q"
                                                        • 【まとめ】宗教の社会学 ~神から人への哲学と、資本主義のための勤労や動機【23】 - 日々是〆〆吟味

                                                          まとめ23 宗教の社会学 ~神から人への哲学と、資本主義のための勤労や動機 このまとめの要旨 書いたものの一覧 現在時間がなくリンク切れのままとなっております。申し訳ありません。 まとめ23 宗教の社会学 ~神から人への哲学と、資本主義のための勤労や動機 このまとめの要旨 宗教によって価値観が与えられるということを社会学から捉え直し、また近代哲学では逆にそうした宗教的な基礎づけから脱出することによって乗り越えていったのだけど、意外とこうした宗教的動機は科学や資本主義の成立にも貢献していて、一筋縄ではいかない関係性を示していますね、というようなお話のまとめ。 書いたものの一覧 www.waka-rukana.com 人々に価値観を与える宗教も、そうした側面を宗教というだけでなく社会学からも検証してみたものもあって、そのひとつにデュルケームという人の社会学があります、ーというようなお話。 ww

                                                            【まとめ】宗教の社会学 ~神から人への哲学と、資本主義のための勤労や動機【23】 - 日々是〆〆吟味
                                                          • ウェーバーの禁欲的エートスを持つ経営者とゾンバルトの贅沢な享楽的消費者が必要な時代の違い 〜資本主義の成立要因と発展段階 - 日々是〆〆吟味

                                                            禁欲と贅沢が必要な時代の違い 〜成立と活発化の燃料の違いでしょうか ウェーバー流禁欲的経営者 ゾンバルト流享楽的消費者 資本主義の発展段階と求められる態度の違い 気になったら読んで欲しい本 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 【ゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』】 【テュルゴー『富に関する省察』】 禁欲と贅沢が必要な時代の違い 〜成立と活発化の燃料の違いでしょうか ウェーバーとゾンバルトの考え方はまるで逆だと思いますので、さぞや同じ雑誌で論考をあげていた時には意見の対立があっただろう、と、勝手に想像してしまいますが、そんな関係が実際にどうだったかは知らないのでなんともいえないのでした。社会学史とかになるとこんなこと調べて書いてくれるのかな。でもそんなところまで読むようになれないだろうなぁ。ゾンバルト、読んでないのいっぱいあるし。 ウェーバー流禁欲的経営者 それはと

                                                              ウェーバーの禁欲的エートスを持つ経営者とゾンバルトの贅沢な享楽的消費者が必要な時代の違い 〜資本主義の成立要因と発展段階 - 日々是〆〆吟味
                                                            • エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10 変動の原理を歴史的に解明 資本主義の変質を問う 回顧2021 - 日本経済新聞

                                                              2021年の「エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10」の結果がまとまった。新型コロナウイルスに翻弄されながらも、世界経済は回復の底力を見せている。経済はなぜ、どう変動するのか。資本主義や金融の歴史を視野に入れ、経済が変動を繰り返す原理を解明した力作が上位を占めた。教育や雇用に焦点を当て、少子高齢化に直面する日本が進むべき道を照らし出す著作も入選した。1位に輝いた『ナラティブ経済学』の著者はノーベ

                                                                エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10 変動の原理を歴史的に解明 資本主義の変質を問う 回顧2021 - 日本経済新聞
                                                              • 資本主義自体は悪くない

                                                                資本主義自体は悪くないんだ 資本主義がなければ分業は成り立たない お金というのは単なるツールであって、そもそもは貧富の差を作るために作ったわけでもない この辺に偏見があるなら、ラノベの女狐がありんすありんす言ってるのでもいいし、お金の歴史とか簿記とか勉強するべきなようにも思う 悪いのは新自由主義とか、過度に資本主義的な価値観、偏った物の考え方に問題がある(植松聖的とでもいうか 人命とお金を安易に交換するような意味合いで人材という言葉を使ったり、そういう社会、資本主義やお金というツールを使う側に問題がある そもそも、セーフティネットだったり、無理に税金を上げて福祉国家にならなくても、余計な出費をやめれば福祉の拡充はできるはずなんだ 例えば、ネットに「雇用するときは偏見とか差別をしないでください」なんて広告を出すだけで厚労省は多額の税金を使っている その税金は大手広告代理店に流れたりしているだ

                                                                  資本主義自体は悪くない
                                                                • 10月25日の第23回新しい資本主義実現会議 の基礎資料の再編・改訂・追加版

                                                                  • オウエンが批判した初期資本主義の頃の工場労動者の労働環境 〜非人道的な子供への労働環境の政治的・社会的擁護と政治家の実力主義による労働階級の切り捨て【『オウエン自叙伝』】 - 日々是〆〆吟味

                                                                    オウエンの労働環境改善とその現状への態度 〜カイゼン主義者オウエンと政治家の反応、及び子供の扱い オウエンの工場改革 〜工場環境と対策内容 労働環境改善への社会的働きかけの内実 〜問題なしとされる政治的判断 気になったら読んで欲しい本 『オウエン自叙伝』 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2019/11/18/190034 オウエンの労働環境改善とその現状への態度 〜カイゼン主義者オウエンと政治家の反応、及び子供の扱い 社会ダーウィニズムとか自己責任論とか今も昔も言ってることはあまり変わらないなぁ、とその頃の本を読んでいると思わないでもないのですが、今から考えてみますと相当にえげつないことも書いてありますのでちょっと今回お話してみましょうね。 オウエンの工場改革 〜工場環境と対策内容 エンゲルスが空想的社会主義者として括った人にオウエンという人

                                                                      オウエンが批判した初期資本主義の頃の工場労動者の労働環境 〜非人道的な子供への労働環境の政治的・社会的擁護と政治家の実力主義による労働階級の切り捨て【『オウエン自叙伝』】 - 日々是〆〆吟味
                                                                    • 「新しい資本主義」ふた開けたら旧来型 安倍・菅政権の官邸官僚の影:朝日新聞デジタル

                                                                      ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 --><!--株価検索 中⑤企画-->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">

                                                                        「新しい資本主義」ふた開けたら旧来型 安倍・菅政権の官邸官僚の影:朝日新聞デジタル
                                                                      • 石ころ(ishicoro)🌱🌳 on Twitter: "1) Netflixで「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」というドキュメンタリ映画が海外テックツイッタラーで話題になってたから週末に見たのだけど、想像の上をいく面白さ/興味深さだった。Fcebook, Google,… https://t.co/zrLCyf93nA"

                                                                        1) Netflixで「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」というドキュメンタリ映画が海外テックツイッタラーで話題になってたから週末に見たのだけど、想像の上をいく面白さ/興味深さだった。Fcebook, Google,… https://t.co/zrLCyf93nA

                                                                          石ころ(ishicoro)🌱🌳 on Twitter: "1) Netflixで「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」というドキュメンタリ映画が海外テックツイッタラーで話題になってたから週末に見たのだけど、想像の上をいく面白さ/興味深さだった。Fcebook, Google,… https://t.co/zrLCyf93nA"
                                                                        • ピーター・ターチン「資本主義は協調を破壊するのか?」(2018年7月10日)

                                                                          Does Capitalism Destroy Cooperation? July 10, 2018 by Peter Turchin 私が文化的マルチレベル選択(CMLS)理論の賛同者となった主な理由の1つは、それが競争と協調の間にある関係を見事に明確化したからだ。 グループ間競争(上は全社会にまで至る)はグループ内の協調を発展させるグループ内競争(メンバー同士の)は協調を破壊する ウルトラソサイエティ [1]Ultrasociety、ターチンの2015年の著作 について2行でまとめるなら、上記のようになる。 複雑な社会の進化に関する研究に、私はこれらの原則を当てはめてきた(今やSeshatデータバンクが十分に成長し、大量の実証結果――学術的な発表は石臼で引くがごとくとっても遅いため、見られるようになるのは1年か2年後だ――を生み出し始めているため、さらに多くの取り組みが行える)。 だが

                                                                            ピーター・ターチン「資本主義は協調を破壊するのか?」(2018年7月10日)
                                                                          • 新しい資本主義と株式会社の限界|Tomo Tagami

                                                                            こんにちは、田上です。フライトで少し時間ができたので、「新しい資本主義と株式会社の限界」というタイトルで、次の世代である僕らが作っていく新時代の資本主義についてまとめていきたいなと思います。 新しい資本主義と株式会社タイトルからお察しの通り、新しい資本主義はDAOと共にあります。ただし大前提として、Web3時代に全ての株式会社がDAOに置き換わるわけではありません。特に、アプリケーションレイヤーに位置する一般的なWebサービスを提供するような組織の場合、分散化されていない方が絶対に良いです。 言わずもがな、昨今のWeb3トレンドでは手段が目的化しています。本来DAOは手段でしかないはずが、トレンドを勘違いしてDAOを作ることが目的になっています。株式会社が25万円で作れるのと同じで、DAOを作るのは5分でできますよね。DAOの数よりもDAO関連ツールの方が多いというのは滑稽な話です。 本来

                                                                              新しい資本主義と株式会社の限界|Tomo Tagami
                                                                            • 分配の次は財政出動強化、首相に助言の原氏が分析-新しい資本主義

                                                                              経済政策を巡って岸田文雄首相に助言する原丈人氏(アライアンス・フォーラム財団代表理事、元内閣府参与)は、岸田首相が先行して打ち出した分配戦略に加え、財政出動を強化するとみている。原氏は、岸田首相が進める「新しい資本主義」に影響を与えた「公益資本主義」を提唱する。 原氏は7日のブルームバーグとのインタビューで、財政出動の必要性を伝えており、岸田首相は「今年の後半、だんだん議論して言われると思う」と語った。「公的固定資本形成の財政出動」として、防災や医療体制整備のためのインフラ投資を進めることで雇用が拡大し、給与水準を上げる狙いがある。「民間でできないとすれば、政府がしっかりと需要喚起する必要がある」と指摘した。 一問一答はこちらをご覧ください

                                                                                分配の次は財政出動強化、首相に助言の原氏が分析-新しい資本主義
                                                                              • アニッシュ・カプーアが語る監視社会、金融資本主義、そして飼い馴らされていない芸術

                                                                                アニッシュ・カプーアが語る監視社会、金融資本主義、そして飼い馴らされていない芸術東京・神宮前のGYRE GALLERYで個展「アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」を開催しているアニッシュ・カプーア。その作品制作において抱えている問題や本展について、企画者である飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長)との書面インタビューをお届けする。 聞き手・文=飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長) Q&A翻訳=宮澤佳奈 アニッシュ・カプーア © George Darrell, 2023 展覧会「アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」は、2017年に企画開催された「コンセプト・オブ・ハピネス_アニッシュ・カプーアの崩壊概論」展(GYRE GALLERYの前身EYE OF GYRE、2017)の続編という位置付けとなっている。カプーアの作品

                                                                                  アニッシュ・カプーアが語る監視社会、金融資本主義、そして飼い馴らされていない芸術
                                                                                • エートスの意味(自分の内面を規律する倫理)によって個人が自律的行動をすることによって機能する資本主義 〜日本におけるエートスの保持した層としての武士階級【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 - 日々是〆〆吟味

                                                                                  エートスによって機能する資本主義 〜日本は武士にエートスがあったとさ エートス 〜内面を規律するもの 価値観と行動の規律 エートスの有無とヨーロッパ産資本主義の移植の困難 気になったら読んで欲しい本 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 【葉隠】 【渋沢栄一『論語と算盤』『論語講義』】 エートスによって機能する資本主義 〜日本は武士にエートスがあったとさ エートス 〜内面を規律するもの こうしてプロテスタンティズム倫理は資本主義の精神となっていくのですが、ウェーバーはこれをエートスと呼びました。 エートスとはどのようなものか、というと、ちょっと私の説明では心配ですね。とりあえずちゃんと説明されているものを載せておきます。 エートスとは? 意味や使い方 - コトバンク 簡単に言えば内面的な規律のことだと思えばいいかもしれませんね。 価値観と行動の規律 働くことはいいこ

                                                                                    エートスの意味(自分の内面を規律する倫理)によって個人が自律的行動をすることによって機能する資本主義 〜日本におけるエートスの保持した層としての武士階級【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 - 日々是〆〆吟味