もともと2016年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった『鬼滅の刃』。作者が謎に包まれていること、今年5月に人気絶頂のなか連載終了したことも話題となった。映画が大ヒットしているいま、あらためて最終回直前、作者の素顔に迫った「週刊文春」の記事(2020年5月7日・14日号)を再公開する。なお日付、年齢、肩書き等は掲載時のまま。 ◆◆◆ 2016年2月から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された同作。作者は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)という謎に包まれた新人作家で、今回が初めての連載だ。 家族を鬼に食い殺された物語の主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、唯一生き残ったが鬼となってしまった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を探るべく、鬼の親玉・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を探す旅に出る、というのがあらすじ。剣術などの鍛錬を積みながら仲間と協力して敵を倒していく様は、ジャンプの王道で