国会運営は与野党の「国会対策委員会」(国対)という、実は法的根拠のないシステムに依存していることをご存じでしょうか? 事実上、与党と最大野党の、二人の国対委員長が特別な権限を持っているのですが、いまだその実態については古い談合政治のようなイメージでしか捉えられていません。 2017年10月、史上初の野党第一党の女性国対委員長となった辻元清美議員が見てきた、官邸による「国会無力化計画」とは何だったのでしょうか。『国対委員長』(集英社新書)の著者・辻元議員に、本書の見どころを紹介してもらいながら、「ネットと政治」について、いま考えていることを明かしてもらいました。 *** ■最悪のタイミングで国対委員長に4年ぶりに本を出すことになりました。タイトルは『国対委員長』です。 政治の世界にいる者からすれば「国対」は日常用語なため「そのまんますぎないか」という気がしたのですが、「いや、みんな聞いたこと