米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの初期段階の安全性試験で、被験者全員が抗体を獲得した。試験に関わった連邦機関の研究者が明らかにした。 産生された中和抗体の水準は、コロナに感染し、その後に回復した患者に見られた水準のレンジ上半分に相当した。結果は14日に米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に掲載された。 中和抗体の産生はワクチンの有効性を証明するものではないが、試験における初期段階の重要なステップと受け止められている。報告された副作用は、大半の被験者をさらなる試験から除外するほど深刻ではなかった。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の研究者の報告が示した。 発表を受け、モデルナの株価は14日の時間外取引で一時16.4%急伸した。 3つの用量のうち中間の量を投与された被験者の半分余りに軽度から中等度の倦怠(けんたい)感や悪寒、頭痛、筋肉痛が見られた。