ラブリーサマーちゃんの約5年ぶりとなるミニアルバム『Music For Walking (Out Of The Woods)』は、「健康と内省」をテーマとしている。コロナ禍に散歩が習慣となったことで、心身のバランスが整っていった彼女は、取材前日も「散歩に合う」というDOOPEESを聴きながら1時間ほど歩いたそうだ。 走るのではなく、ゆっくり歩くこと。誰かと競い合うのではなく、そのままの自分を肯定すること。『Music For Walking』を通じて、ラブサマちゃんは社会と向き合い、ありのままを曝け出し、「休めサボれ腐れ!」と勝利至上主義からのドロップアウトを表明しながら、「何のために音楽をやっているのか?」を見つめ直している。 卓越したメロディセンス、90年代ロックへの憧憬に満ちたサウンドを持ち味とし、シンガーソングライターとしてデビューを飾ってから早10年。ラブサマちゃんの楽曲には、い