それでもスクラムマスターをやっていく~スクラムマスターの価値について考えてみた~/Still, I will do the Scrum Master ~ I thought about the value of Scrum Master ~
スクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なるさまざまな人々が集まる学びの場でもあるスクラムフェス大阪2020。「今あえてのスクラム」のテーマで登壇するのは、株式会社アトラクタのFounder兼CBOでもある永瀬美穂氏。後半となる今回は、いよいよスクラムの話に突入します。スクラムについての振り返り方や、今までの価値観に囚われていてはダメで、新しい価値観の構築が必要など、これからのスクラムとの接し方について話してもらいました。 スクラムとは 永瀬美穂氏(以下、永瀬):まずは、そもそも「スクラムって何ですか?」という話になります。本当に頼んだわけでもないのに、最初のオープニングトークというかネタがうまくハマっていまして。「マネジメントのためのフレームワークなんですか?」とかを考えている人ももちろんいるでしょう。例えば「スプリントを回すことによって改善し続ける方法、開発
組織の文化において非アジャイルなものは? アヴィ・シュナイアー氏(以下、シュナイアー):みなさんにちょっと聞きたいと思います。組織の文化を考えた時に、非アジャイルなものとしてどういうものが考えられるでしょうか? なにか言ってください(笑)。 (※会場から「承認を求める」の声) 承認を求める。もう1人、お願いします。 (※会場から「完璧な計画を求める」の声) 完璧な計画を求める。プロダクトの完璧じゃなくて、プランの完璧を求めるですね。 ほかにありますか? 勇気を持ってください。 (※会場から「合意がないと進まない」の声) 合意がないと進まない。 (※会場から「それから、年功序列」の声) 多くの場合、問題ですよね。日本の文化においては、年上に対するリスペクトを持つことがあるから、年上、目上の人になにかお願いをされたら、断れませんよね。バックログが延々と長くなってしまいますよね。どんどん必要ない
COVID-19の影響でIT系の人達はテレワーク導入をすすめているけど、どうなんでしょうね。っていうかんじで勉強会を spring_akiさん、TAKAKING22くんの3人でやってみました。 4月21日と5月5日の2回やり、どちらもLTを数本と、OST(みんなでトピックをきめるディスカッション)。 特に、5月5日は、13:30 - 19:00までのほぼ1日やってみるというものでした。 これらの回の概要、そしてどんなツールをつかったのかを紹介します。またツール選定にあたっておこなった負荷試験のスクリプトも紹介します。 イベント概要 利用したツール Muralは50名付箋のみ同時編集なら余裕、80名以上でもたつく オンラインOSTはいいぞ! 最後に イベント概要 分散して活動していくアジャイルチームについて議論していく場があればいいなと思って、4月頃に某コミュニティで話していて、特に大きな知
スマートエスイーセミナーシリーズ「ポスト・コロナ時代のソフトウェアエンジニアリングを考える」は全5回にわたり、ソフトウェアの開発や運用において変わらない本質と、変わりゆく新たな考え方や技術・プラクティスを探るオンラインセミナーです。第3回のテーマは、ソフトウェア開発方法論の基盤。書籍「モダン・ソフトウェアエンジニアリング」の訳者である角征典氏が、そのEssenceについて語ります。後半はEssenceの本質について。前半はこちら Essenceの本質 途中からプラクティスの説明ではなくてEssenceの説明に踏み込んでしまったんですけれども、これからが本題です。ここまではちょっと前フリというか背景で、ここからがEssenceの説明になります。 Essenceというのはカーネルと言語で成り立っていて、これまで説明してきたプラクティスとかあるいは手法の基盤となるようなものを目指しています。将来
★ はGitHubによって作られるものです。 以降、ビュー名はアルファベットで表記します。 New Item Product Backlog Item (PBI)候補の新アイテム一覧を表示します。新アイテムはリファインメントの度に確認され、Product Backlogへ移るため、本ビューは空が基本の状態となります。 クエリ no:size -ready:"Drop" Product Backlog PBIの一覧を表示します。優先順位順に並んでおり、プロダクトオーナーの合意の下で並び替えを行うことができます。 クエリ is:open -no:size -ready:"Drop" Sprint Backlog 今スプリントの対象となっているPBIとその進行状況を表示します。 クエリ sprint:this レーン概要 statusカラムの値ごとに整理されます。 TODO 進行中ではないアイテ
概要 研修前の理解 受講初日 受講2日目 スクラムマスターとは スクラムマスターのその先 まとめ 概要 先日、認定スクラムトレーナーであるJoe Justiceさんの認定スクラムマスターを受講したので、研修内容を整理しつつ、備忘録として記事にしたいと思います。またスクラムがしっかりと機能し、スクラムマスターを必要としなくなったチーム(この状態を"その先"と表現しています)についても触れたいと思います。 またこの記事で使用させていただきました画像につきましては、講師のJoe Justiceさん本人より使用許可頂いています。使用させていただきました画像につきましては、2022/12/2現在の内容であり、将来的に変更していく可能性もありますのでその辺りはご了承お願いします。 改めてですが、とても勉強になる研修の提供及び、全ての資料に対して快く使用許可をしてくださったJoe Justiceさん本当
皆様こんにちは。QAエンジニアのブロッコリーこと風間裕也(@nihonbuson)と申します。私は本業で株式会社10XのQAエンジニアとして勤務する一方、副業としてB-Testingを開業し、さまざまな会社でQAに関する相談に乗ったり、登壇や執筆活動を行っています。 また社外活動として、WACATE(ソフトウェアテストの合宿型ワークショップ形式勉強会)の実行委員長や、ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)の主催するJaSST Review(ソフトウェアレビューのシンポジウム)の実行委員長を務めています。 本記事では、私がどうしてQAエンジニアというキャリアを歩んでいるのか、そして品質保証(QA、Quality Assurance)という分野でどのように開発チームと協調しながら開発してきたのかをお話しします。 筆者近影 学術と企業のギャップに驚いてテストの浸透に動く テスト技術に磨きを
新型コロナウイルスの影響で、世界的にリモートワークで仕事を行う人が増えています。この記事は、新型コロナウイルスの流行に巻き込まれた当初の記憶を思い出しながら、コロナ下で本格的なリモートワークを始めたエス・エム・エスのいち社員が、どうやってリモートワークと向き合ってきたか書き起こしてみたものです。 試用期間の終わりと新型コロナウイルス流行の始まり とまどい リモートワークの風景 オンラインホワイトボードサービス ビデオ通話サービス リモートワークは「正しい」のか 試用期間の終わりと新型コロナウイルス流行の始まり 2019年の暮れに入社した私は、プロダクト開発部所属となり、介護事業者向け経営支援サービス『カイポケ』の訪問看護開発チームメンバーとなりました。 翌年の2020年4月には診療報酬改定*1というチームにとって一番大きなイベントが控えているという事から、事業所見学やヘルスケア展示会等にど
目次 本記事は前編と後編に分けてお届けいたします。 前編と後編を合わせた記事の目次は以下の通りです。 前編 はじめに Azure DevOps について スクラム開発をAzure Boardsで管理する プロジェクト作成時にプロセスを設定 ポートフォリオバックログどうなる? プロダクトバックログどうなる? リファインメントどうなる? 後編 スプリントプランニングどうなる? デイリースクラムどうなる? スプリントレビューどうなる? レトロスペクティブどうなる? まとめ はじめに Azure DevOps について こんにちは、アーキテクトの小林です。 現在 ecbeing 社内のソースコード管理・課題管理・自動ビルド&デプロイを Azure DevOps に集約しようというプロジェクトが始動しています。 今まではどうだったのかというと、以下のようにプロジェクトや部署に応じて採用しているツール
株式会社ラクーンホールディングスのエンジニア/デザイナーから技術情報をはじめ、世の中のためになることや社内のことなどを発信してます。 アジャイル開発スクラムアジャイルコーチスクラムマスター開発体制 こんにちは、たむらです。 突然ですが、皆さんの組織ではアジャイル開発を行っていますか? 恐らく程度の差はあれど、かなり多くの会社でアジャイル開発を少なからず取り入れた開発を行っているのではないかと思います。 でも・・・・、それ本当にアジャイル開発になっていますか? こんな?感想が出てくる「なんちゃってアジャイル」になってしまっていませんか? 「アジャイル開発は 納期を定めないから or 最初に要件を全て決めなくて済むから 楽だと思っている」 「アジャイル開発ではPM(プロジェクトマネージャ)をPO(プロダクトオーナー)という別称で呼ぶものだと思ってる」 「スクラムの5つのイベントをやったりやらな
技術書って1冊で3000円くらいかかって結構な出費になってしまうので、買うのをためらうことありますよね...。 そんな方に朗報です!!Amazonで2019年12月9日までなら普段の50%OFFで買える技術書をまとめました! 仮に10冊買ったとして、普段なら3万円くらいするのに、1.5万円で買えてしまうことに! 控えめにいって最高ですね。 ぼくもこの期間に読みたい技術書(Kindle)を一気に買っておいて、週末の空いた時間などに読もうと思っています。 【Kindle技術書50%OFFセール(12/9まで)】を見てみる ↑この記事で紹介しているKindle Saleは、2019年12月9日で終了しました。 この記事では、Amazonで50%OFFになっている技術書の中でも、目的別にオススメの技術書を紹介していきます。 プログラミング初心者の方にオススメ IT業界で頻繁に使う用語をざっくり学び
2020.11.19 スクラムは、アジャイルな働き方の実践手法として、世界中で広まった一方、スクラムの実践が目的化し、成果をあげることにフォーカスできていないチームが世界中で見受けられました。また、ハードウェア開発、マーケティング、セールス、人事など、新たにスクラムの実践を開始したソフトウェア開発以外のドメインの人々にとって、現状のスクラムガイドは、一部、理解しづらい表現や用語がありました。 今回のスクラムガイド2020では、こうした状況を踏まえ、以下を目的に大幅なアップデートが行われました。 主なアップデート内容は以下のとおりです。 作成物に含める確約(コミットメント)対象を明確化 スクラムマスターがチームの確約(コミットメント)の達成に責任を持っていることを強調 チームはより一丸となり、コミットメントの達成に向けてWhy/What/Howを自己管理 スプリントプランニングのトピックの追
チーム分割って難しい エンジニアリングマネージャーのkobaanです ついにフィットするオフィスチェアを手に入れました。KnollのGenerationというプロダクトで背もたれがいい感じに曲がるのでとても重宝しています 今回はScrumチームを分割したときのお話ができればと思います。 チーム人数肥大化によるリスクの顕在化 多人数化したスクラムにおけるイベントの非効率性 案件認知負荷の増大 チーム分割の方針策定 もともとのチーム構成 転機の時 コードレベルまで至らなかったコンポーネントチームの罠 参考)ComponentチームとFeatureチームの違い ユーザーストーリーの特性に合わせたFeatureTeam 考えた結果としてのプロダクト基盤チーム 複数チームの運営 結果はどうだったか? 最後に チーム人数肥大化によるリスクの顕在化 弊社では順調に採用で人数を伸ばしていましたが、一方で開
2023.12.25 働き方 MIXIアジャイルチーム 市場のトレンドが目まぐるしく変わっていく時代。その流れに対応すべく、アジャイル開発を取り入れる開発組織は増加傾向にある印象だ。 しかしその成功事例はなかなか増えていかず、アジャイル開発に対してハードルの高さを感じている組織もいまだ多く存在するだろう。一方、アジャイル開発の本場である米国に目を向けると、「もはやウォーターフォールを採用する企業の方が少数派」という話も聞こえてくる。 今回は、シリコンバレーのスタートアップでの開発経験を持ち、現在は2,000万人を超える国内外ユーザーを有する子どもの写真・動画共有アプリ『家族アルバム みてね(以下、みてね)』の開発チームを率いるMIXIの平田将久さんに、米国と日本のアジャイル開発の違いとあわせて、日本の開発組織でアジャイル開発を浸透させるためのポイントを聞いた。 MIXI Vantageスタ
こんにちは、SmartHR本体機能の開発をしているkouryouです。 SmartHRでは毎月多くの方が入社しており、日々組織が拡大しています。 しかし一般論ですが、組織は拡大とともに分業化が進み、顧客価値を中心にチームで仕事することが難しくなっていきます。 実際SmartHRでも同じ課題感がありました。 そこで当時、組織が拡大しても顧客価値を中心にプロダクトを作るための考え方である「フィーチャーチーム」に注目し、推進しました。 今回は当時理解を促すために社内向けに書いたドキュメントを改めてまとめてみました。 フィーチャーチームとは エンドツーエンドで顧客中心の機能を実現する、安定した長期存続するチームのことです。 出典: 大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法 何かしらの案件を「着想」レベルで受け取り、チームメンバーだけ
こんにちは、id:daiksy です。 今回はぼくがChatworkで取り組んでいるスケーリングスクラムについて書いてみようと思います。 先日開催された Chatwork DevDayでもお話したのですが、現在我々はChatworkのリアーキテクティングプロジェクトにおいて、Scrum@Scaleの導入を進めています。 www.youtube.com Scrum@Scaleとは? Scrum@Scaleは、スクラムの作成者の1人でもあるジェフ・サザーランド氏によって考案されたスクラムをスケーリングするための考えかたです。 詳細は公式のガイドが各国語版の翻訳も含めて公開されているので、そちらをご参照ください。本稿では簡単な概要だけにとどめます。 www.scrumatscale.com 以下の図 *1 に示すように、Scrum@Scaleは単一のスクラムチームをそのままスケールすることにより
こんにちは、エンジニアのちぎらです。先日 開発組織にはじめてのスクラムを導入する という記事を公開しました。先日の記事にも課題として記述した通り、組織の一つのチームにスクラムを導入した後は、他のチームにどのようにスクラムを展開していくか、全社的な開発体制をどうやって変えていくかということを考えていく必要があります。 ミラティブでは、その後の半年弱の期間で3つの開発チーム全てにスクラムを導入しました。さらに、LeSS Huge を参考にした開発体制を敷くことで、チーム横断の開発施策の把握や、全社的な開発施策の透明化を推進しています。 スクラムを他チームに展開する 先日の記事を書いた時点では、ひとつの開発チームにスクラムを導入したのみでした。いずれかのチームでスクラムの導入経験があれば、他のチームへのスクラムの展開は比較的簡単です。一方でチームへのスクラム導入のタイミングは重要で、メンバーの混
Scrum Fest Osakaとは? 2020年6月26(金)・27日(土)にScrum Fest Osakaがオンラインで開催されました。 Scrum Fest Osaka 2020@ONLINEは以下のようなイベントです。クラスメソッドではシルバースポンサーとして協賛を行いました。 Scrum Fest Osakaはスクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。この2日間を通じ、参加社同士でスクラムやアジャイルプラクティスについての知識やパッションをシェアするだけでなく、ここで出会ったエキスパートに困りごとを相談することもできます。 ウォーターフォールからアジャイルシフトの失敗原因と成功の秘訣 本記事は、セッション「ウォーターフォールからアジャイルシフトの失敗原因と成功の秘訣」をレポートします。 スピーカー Agility D
先日、こんな素晴らしい記事を読みました。 データ分析屋としてキャリアを積んでいる私にとってAgileの考え方はとても腑に落ちやすいものだった。そもそも、データ分析自体、繰り返しの検証をするものなのだ。 (太字原文ママ) 僕自身はソフトウェアエンジニアではないので、Waterfall / Scrum / Agileそれぞれの開発スタイルの定義や違いはたまたその実践について何か論評できる立場にはなく、エンジニアチームの現場にいたこともあるので「雰囲気ぐらいなら」おぼろげに分かっているという程度の理解レベルです。ただそれでも、この記事で提唱されている「データサイエンスはAgile」という考え方については、僕個人の経験から言っても大いに納得できるものがあります。 実は、ここ1年ぐらいデータ分析の仕事をしていく中で「手戻り」「ロールバック」は是か非か?という議論を目にする機会が何度もあり、その度にこ
内製化支援コーチ 杉井です。 2022年01月05日(水)〜2022年01月07日(金)に開催されたスクラムイベント『Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2022』(RSGT2022)のレポートです。 本年は現地とオンラインのハイブリッド開催となっており私は現地参加してきました。 登壇者の緊張が伝わる感じ、セッション後の質問の盛り上がり、通路やブースでの雑談・・・。久しぶりのリアルカンファレンスを楽しみました。 本レポートではいくつかのセッションから感じたアジャイルの現在地・潮流を記したいと思います。 RSGT2022で紹介されたフレームワーク・手法 様々なセッションで「ソフトウェア開発方法論」にとどまらない手法や考え方の紹介がありました。 Keynote : Agile Program Management: Scaling Collaboration Acr
こんにちは、UXライターの8chariです。早いものでSmartHRに入社して1年が経ちました!初めてTech Blogを書くのでドキドキしています。 SmartHRでは、フィーチャーチームでプロダクトを開発しており、開発プロセスの改善を日々行なっています。 この記事では、私が所属しているBチーム*1でヘルプページ作成のプロセスを見直し、チームのボトルネックを解消しようとしている話を紹介します。 特定の業務を担当できるメンバーが限られていて、以下のような課題を感じている方の参考になると嬉しいです。 必要なノウハウや知見がほかのメンバーに広まらない プロジェクトのボトルネックになっている 担当できるメンバーの負荷が高くなっている 前提 UXライターがいる開発現場はあまり多くないと思いますので、前提を説明します。 SmartHRのUXライターは「言葉の力でプロダクトを、もっとわかりやすく」する
Velocity(ベロシティ)とは、スプリントの期間内で完了できたタスクのストーリーポイントの合計値です。ストーリーポイントとは、タスクの規模感を示す数値になります。(この概念に筆者はだいぶ苦労しました。後半でどう突破したか説明します。) 極端に示すと、Velocity の最小・最大幅で見たときに 2.7 倍(約 3 倍とさせてください w)の Velocity 向上となりました。[1] スクラムを実施しているチーム構成 まず、上記の実績を出したチーム構成は以下です。本来のスクラムではマーケ人員はあまり登場しないイメージがありますが、弊社の場合はプロダクト開発の進捗によって日々のマーケターの動きに影響するケースがあるため、参加してもらっています。 スクラムマスター(1 人) ※筆者がエンジニアと兼業している PdM(1 人) デザイナー(1 人) エンジニア(2 人) マーケ(1 人) 私
超巨大クラウドのシステム開発現場を行動観察。ガチ三流プログラマが米国システム開発の現状をリークする話(2) Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 本記事は「超巨大クラウドのシステム開発現場を行動観察。ガチ三流プログラマが米国システム開発の現状をリークする話(1)」の続きです。 日本のエンジニア層と米国のエンジニア層の違い 次はエンジニアのレベルっていう話です。 これはもう僕のイメージなんですけど、日本のエンジンニアは、もちろん技術力の高い人がたくさんいます。 たくさんいるんですけど、ある一定以上のレベルになると人数がすごい減るっていうイメージがあります。 アメリカの場合は、別にエンジニアがすべて優れているとは思っていませんが、基本的に一定のレベルが担保されてる感があって、みんな普通にオブジェクト指向とか、関数型とかDIであるとかデザインパターンとか、そうい
登壇者 吉羽 龍太郎 氏 アトラクタ 取締役CTO レガシーコードからの脱却 レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス 作者:David Scott Bernstein出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2019/09/19メディア: 単行本(ソフトカバー) ITエンジニア本大賞2020(技術書部門)で受賞! 「レガシーコード」というワードをタイトルにつけると書籍は売れるらしいw レガシーコードとは レガシーコードとは? 綺麗なコードは有用だが、テストがなければレガシーだ 保守または拡張が困難なコード 定義は様々 議論の時はまず共通認識をとるのが大事 理由は問わず、修正・拡張が難しいコード 使われるソフトウェアには変更が必要になる ほぼ80%の開発コストを障害の特定や修正のために使われている 原因は急ぎすぎている、たくさん作ろうとして
エンジニアのkinoppydです、お久しぶりです。 今日は社内メタプログラミングRuby 第2版読書会を開催した話と、その成果物に関して共有しようと思います。 SmartHR社内での勉強会 社内では、いくつかの勉強会や読書会が開催されています。業務で必要な知識をみんなで揃って学習する目的であったり、単に有志で集まって自分たちの力を底上げするためにやっていたり様々な形態のものがあります。例えば直近では、大規模スクラムを実践するために、大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法をテキストにスクラム勉強会をCTOのmasato_serizawaが開いていたり、フロントのコードを書くときのメンタルモデルを学ぶためにDan AbramovのJust JavaScriptを毎週翻訳して参加者で共有する会を、フロントエンジニアのnabeli
こんにちは!メルカリ Engineering Office チームの@aisakaです。 私達のチームは「全てのエンジニアに最高の従業員体験を」というミッションを元に、様々な活動を行なっています。私はその中でも、よりよいオンボーディング体験を提供していくための戦略や仕組みづくりに携わっています。 メルカリでは、毎年様々なバックグラウンドを持つ新入エンジニアメンバーを国内外から採用しています。こうした、様々なバックグラウンドをもつ新卒メンバーがチームに配属してすぐに活躍できるよう技術研修 (DevDojo)を実施しています。 今日は、これまでの新卒採用の振り返りと今年の新卒メンバー向けに実施した技術研修 (DevDojo)を紹介します! これまでの新卒採用をプレイバック! 新卒採用について メルカリは2013年2月1日に設立し、設立から2年後の2015年から新卒採用を行い、最初の新卒メンバー
はじめに みなさん、こんにちは!SmartHRでプロダクトマネージャをしてます岸(@kissy)です。 このたび、SmartHRをさらにアジャイルな強い組織にするために、アジャイル推進室(仮)(以下、推進室)を立ち上げました。この営み自体改善ありき、とりあえず作ってみたものだよ、という意味を込めて仮を付けてます。本記事では、推進室を立ち上げた背景や意義をお話ししたいと思います。 簡単に自己紹介 私は2020年3月にSmartHRに入社したばかりの新参者です (入社エントリーよりも先にTech Blogを書くことになるとは思ってもいませんでした)。 現在、SmartHRはプラットフォーム化構想を掲げ、人事データベースとしての側面を持つ「SmartHR」と周辺領域をカバーする「プラスアプリ」の2軸に力を入れているのですが、私は、人事情報管理や電子申請機能を担うSmartHRのプロダクトマネジメ
はじめに 今年度、新卒で入社した suke です。インターネットではよく omuomugin というアカウントを使っています。現在はゼクシィアプリの内製開発チームでソフトウェアエンジニアとスクラムマスターをしています。 ゼクシィのiOSアプリは2011年から開発されており、レガシーになっている部分も多くありました。本記事では、去年の5月に立ち上がったゼクシィアプリの内製開発チームで取り組んできたレガシーなソフトウェアに向き合うためにやってきたことを書いていきます。レガシーなソフトウェアの定義は様々ですが、レガシーソフトウェア改善ガイドによれば、優れたテストコードがなかったり、ソースコードが変更に対して柔軟でなかったり、いわゆる技術負債が溜まってしまっているソフトウェアのことを指します。 僕らのチームでは、改善の最初のステップとして大きく以下の3つのことをしてきました。 「レガシーソフトウェ
今年も12月…今年もあの季節がやってきますね… . . . そうクリスマス…! 皆さんにはクリスマスを共に過す彼女はいますか? YESと答えた方、、、ブラウザバックで直ちに戻ってくれたまえ。 Noという方…そんなあなた! 彼女を作りたいと願う、そこのあなた! アジャイルを使った恋人作り…試してみませんか? ということで、本来のアジャイルの流れを説明しながら、 それを恋活・婚活をするために使ってみた場合についてを記載していきます。 アジャイル恋活・婚活の流れ(アジェンダ) 0.アジャイルの各役割(ロール)説明 1.プロダクト・ビジョン(Product Vision) 2.プロダクト・ロードマップ(Product Roadmap) 3.プロダクト・バックログ(Product Backlog) 4.スプリント計画(Sprint Planinng) 5.スプリント(Sprint) 6.デイリー・ス
こんにちは。決済プロダクトでQA兼スクラムマスターをしているbarusです。 本日はfreee QA Advent Calendar2023 7日目です。 adventar.org 今回は「スクラムマスターを兼任して見えてきた、シフトレフトのための立ち回りとやってきたQAの活動」と題してお話させていただきます。 freeeカードUnlimitedの立ち上げ期から現在に至るまで、各チームを転々としながら、いずれもスクラムチームの一員としてアジャイルQAを行ってきました。 今年の9月からスクラムマスターを兼任しながら、日々品質とスピードの両立に取り組んでいます。 本記事ではスクラムマスターを兼任して見えてきた視点を交えながら、より早期にシフトレフトをしていくためにQAがどのように立ち回るべきか、そして実際に自分たちのチームがやってきたことをお話しようと思います。 ここではQAプロセスの最適化と
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