【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます 現在、紙の出版物の売り上げは16年連続で減少し、書店の数も減り続けている。今後も縮小を続けることが予測され、厳しい状況が続く。そんな出版業界の中で、独創的な仕事ぶりで注目を浴びている「製本会社」がある。篠原紙工という、東京の下町にある従業員16人の小さな会社だ。 とはいえ、出版社や印刷会社と違って「製本会社」と聞いてすぐにイメージがわく人は少ないだろう。いったいどんな業務をする会社で、どの部分が注目されているのだろうか? 篠原紙工社長の篠原慶丞さんに話を伺った。 「紙に印刷して1枚のシートにするのが印刷会社。それを最終的な本の形に仕上げるのが製本会社です。まず、出版社から原稿やデータを印刷会社が受け取り、それを紙に印刷したものが製本会社に送られてきます。それを切って折って綴じて、カバーや帯をかけたりスリップ(短冊型の売り上げカー