駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。 「王道」とは何か、について私は以前からずっと疑問がある。私の考えていた「王道」の意味は、「最も正統的な道」である。「正統」だからこそ、「王の道」なのだと思っていた。8月25日の東京新聞も「王道」をその意味で使っている。「政権の枠組みは選挙で過半数が王道」と。 どの政党も過半数を取れず、幾つかの党が結集して政権を取るのは単なる数合わせにしか過ぎず、それでは我々の一票がどのように生かされたのか曖昧になってしまう、と言う。その通りである。 ところが、国語辞典で「王道」を引いてごらんなさい。そのような説明はほとんどされていないのですよ。私の持っている国語辞典での「王道」の意味は次のようになっている。 ・楽な道。近道。「学問に王道なし」(岩波国語辞典) ・らくな方法。安易な道。「