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ブックマーク / hongokucho.exblog.jp (37)

  • 「経済的不平等はテロリズムを招くのか?」 | 本石町日記

    物騒な表題だが、これはMark Thoma教授の「Economist's View」にあったエントリー、"Will Economic Inequality Lead to Terrorism?"を訳したもの。扇情系のブログならスルーするところだが、Thoma教授がピックアップしたものなので、備忘録的に紹介しておきたい。 テロリズムとは、アルカイダなどによるものではなくて、貧困化した米国人によるもの。元ネタはこちら。「It Could Happen Here」というを書いたBruce Judson氏がラジオ番組に出演した際、視聴者からかかってきた電話内容がただならぬものであったようだ(Judson氏については、私はよく知らない)。 電話をかけてきたのは、60才の元原子力エンジニア。 「I’m an unemployed nuclear engineer. I’ve worked on 13

  • 大塚先生のメルマガで日銀法43条のお勉強 | 本石町日記

    下のエントリーに関連して政権交代に伴う国会論戦(金融政策関係)の見所を考察しようと思っているのだが、その前に面白いものを見つけたので紹介したい。民主党・大塚耕平議員の日銀法43条に関する見解である。メルマガにあったのだが、一部を紹介したい。日銀が株の買い取りで43条を初めて発動したときのものである。これはこれで日銀マンらしい考え方であるので、BOJウォッチャーの方々はご一読を。 ーーーーーーーーー ・不健全な中央銀行の独立性:「ルビコン川を渡った」より抜粋。 日銀法第43条は「打出の小槌」ではありません。日銀行が「認可さえ受ければ何をやってもいい」という認識でいるとすれば、この点は間違っています。日銀法はあくまで「平時」の法律であり、先進国共通の中央銀行制度の枠内の法律と言えます。日経済が「非常事態」であり、先進国中央銀行制度に前例のない政策を行う以上、別途の立法によって法的根拠を確立

  • 民主党政権が外貨準備を振り回すと世界経済の超巨大黒鳥になるのではないか、と思った件 | 本石町日記

    恐らく民主党政権になるのだろう。で、新政権になって多少政策運営で混乱しようが、日人が自分で選んだ政権なのだから、自己責任原則である。これは仕方がない。去年は日銀総裁人事が野党の突発性何でも反対症候群に見舞われ、たまげた結果になってしまったが、これもまあドメスティックな問題であって、外界から見ればなんだかよく分からんことやっているね、という見せ物を提供したようなもの。だが、世界が笑っては見ておられないことが一つだけある。我が国の「外貨準備」である。 政権がどうあれ、この扱いは要注意である。介入のやり方にはいろいろ異論はあるかもしれないが、基は通貨安定の結果として積み上がったシロモノであり、決して運用の発想を持ち込むものではない。いくら外貨準備の規模が膨大であろうが、運用資産ではないので「リスク」というものはない。強いて言えば、将来のもしかしたら起こり得るかもしれない通貨防衛に際し、戦略備

    rajendra
    rajendra 2009/07/22
    "「ドル下落のリスクが心配だ」と政権与党が言ってしまっては本当にまずいのである。野党が言う分にはいいが、政権与党ですから。これは世界金融市場にしゃれにならない衝撃を与えてしまう。"
  • 政府紙幣や無利子国債など=これらに関連した妄想的考察 | 本石町日記

    政府紙幣や無利子国債が話題になっている。あまり詳細にはフォローしていないのだが、取材上の感触では、政府紙幣よりは無利子国債の方が議論としては多少現実味があるかな、という印象である。最近会ったMOFの某OBは「強いて勉強するなら、政府紙幣よりは無利子国債なんじゃないか」と言っておりました。確かに政府紙幣では日銀総裁と財務次官が歩調合せての反論(珍しい?・笑)になっておりますしね。で、個人的には、日の日経新聞「経済教室」の深尾光洋教授の解説が最もオーソドックなものではないか、と思っております。深尾先生、参考になりました。 で、以下は妄想なんだが、政府紙幣や無利子国債の狙いに日銀B/Sの構造要因などを絡めてちょっと可能性を探ってみた。与野党、財務省、日銀の方々、ご意見あれば幸いです。 ・政府紙幣→無コスト(金利負担なし&償還なし)で資金を調達して経済対策に使うのが目的。流通させるやり方はいろい

    rajendra
    rajendra 2009/02/11
    旧札廃止ってだれか試しにテレビで言ってくれないかな。
  • ブログ版茶話会=就職板から分かる範囲で | 本石町日記

    日銀を目指す学生さん向けにブログ版茶話会を。某就職スレッドを見ていたらいろいろ誤解もあるようで、分かる範囲でお答えしたい。もとより、私の見解は参考の参考に過ぎないので、先輩がいたら直接聞きましょう。とりあえず某スレッドから抜き出す形で解説します。 >財務でエコノミストになれるかよw >加藤涼みたいな例もあるし、まあBOJは合理的な選択でしょ。ガンガレ。 →加藤涼さんは日銀の方です。相当な有名人です。学界でも有名だと思います。リフレ派の板に以前パラシュート降下したことがありますが、それも平気でこなす方です。 >どれくらいが加藤氏みたいに留学できるんだろう →ドクターにこだわらなければ留学コースは充実しているように思われます。MBA、ロースクールなどそこそこ行けるのではないでしょうか。ちなみに以前もエントリーで触れたが、日銀はなるべくドクターを増やそうという方向になっている。白川総裁は歴代総裁

  • 烏合の(欧)衆がやっぱり不安 | 本石町日記

    ・緊急と称して首脳陣が集まって会議。でも空振りで終わる。 →不安になった市場は緊急会議に期待を高める。そして空振りに絶望して不安がますます増大する。市場心理の乱高下を招く会議であったように思う。 ・ECB 現状維持して利下げをにおわす。 →面子にこだわり過ぎではないのか。足元のインフレ指数の低下を待っているのかもしれないが、足元の指数は遅行指標。バックワードルッキングに陥った感あり。どんどん利下げしていかないとね。 ・国によってプルーデンス政策がバラバラなっておる。 →自国の金融システムを守るために債務を保護するのは国として当然。でも、金融政策は一つである。そんな中でプルーデンスがバラバラになったら、安全を求めてマネーが右往左往するであろう。金には来、色はないのだが、プルーデンス政策がバラバラでは色が付いてしまうことになる。色を一緒しないといけないECBの調節に妙な歪が生じてしまうだろう

    rajendra
    rajendra 2008/10/07
    "金には本来、色はないのだが、プルーデンス政策がバラバラでは色が付いてしまうことになる。"
  • 通貨スワップ協定を締結!=ポイントやら雑感やら | 本石町日記

    ・日銀に抜かれた。悔しい…。そろそろかと思って構えに入った瞬間であった。 ・日の日銀は挙動不審。総裁挨拶が代理になる、いろいろ電話してもなぜか席にいない人が多い、人の出入りがせわしない。まあ、こういうときは要注意でありますね。 ・記者レクは坂&高口企画役(企画二課長と調節課長、前任・後任のコンビ)。両氏とも課長としてのデビュー戦。高口氏、なぜかスタッフ席に座ろうとしたのには苦笑した。 協定に至る背景 ・リーマンの法的破たんで各種金融市場の流動性が一気に低下。 ・為替スワップ市場も流動性が落ちる。 ・邦銀は外貨融資が増大中で、その調達は円投が中心。 ・為替スワップの機能低下で円投ルートの外貨調達がひっ迫。 ・この影響でドルキャッシュのターム物金利がぶっ飛び始めた。 ・FRBも困った。日銀も困った。で、協定に至る。 ・決定会合に間に合わず、臨時会合を開いたのは状況がそれだけ切迫したため。

  • 日本電産・永守社長の精神注入棒論 | 本石町日記

    何気にネットを検索して、今ごろ知ったのであるが、日電産・永守社長は「休みたければ辞めればいい」と発言されたようで。批判を受けて日電産は釈明しているけれども、「世迷言、なれど人至って真面目」さんのエントリーで知った永守社長のウェッブマガジンを読む限り、発言は音なのではないかと思った。 面白いので一部を簡略して紹介します。 「モータメーカーとしては後発組で、実績も信用もない。こんな、ないないずくめの会社が、大手の同業他社と競争して1つでも勝てるものはないかと考えたときに、思い浮かんだのが時間であった。つまり、他社が8時間働いているのなら、わが社は倍の16時間働く。そうすれば、他社のセールスマンが得意先を1回訪問する間に、われわれは2回訪問できる」 「『ウサギとカメ』の話がある。足の速いウサギとのろまなカメが駆けっこをして、油断したウサギが途中で眠ってしまい、休みなく歩み続けたカメが追い

    rajendra
    rajendra 2008/05/09
    投入する労働量を増やすのは大したカイゼンじゃないよな。
  • スーパーな人材の流出で思ったこと=官僚機構の在り方(妄想です) | 本石町日記

    最近聞いた話だが、霞ヶ関某省の将来を嘱望された(ウルトラ級の)スーパーな人材(若手)が辞めたらしい(伝聞なので未確認)。それからしばらくして、今度は日銀のスーパーな人材が辞めたという話を聞いた。この「二頭脳」流出で、普通のエリート数人分の偏差値が公的部門から失われたわけだが、この流出が妙に印象に残ったのは、二人の行き先がどうも同じであるらしいため(大手の法律事務所)。偶然でしょうけど…。 「流出」は、官僚批判のせいというより、もっとやりがいのある仕事を見つけた、という個人的な理由に基づくものだと思う。ただ、最近の公的部門(含む日銀)からの人材流出のバックグランドとして「官僚批判」は無視できないのは確かで、まあいくらやりがいを感じた仕事でも、何事につけて批判されたら、普通はやる気しない。他の仕事にやりがいを見出せば、簡単に辞めてしまうであろう。続きを書く前にコメント頂いてしまいました。財政関

    rajendra
    rajendra 2008/04/20
    官僚崩壊も近いか?ま、現場の超人的な努力により先延ばしされてきただけで、いつ崩壊してもおかしくなかったのであろう。
  • 正副総裁人事、これで決まるかと思いきや…=何だかもう疲れましたね | 本石町日記

    もう何だか疲れてしまってあまり書く気もしない、というか民主党に付き合うのもバカらしくなってきたのだが、正副総裁人事はどうなるんでしょうか。白川総裁は決まるとしても、渡辺副総裁に不同意とはよく分かりません。ちらちらニュースを見ていたのだが、民主党議員らの物言いは、雰囲気的には渡辺さんでいいみたいな感じだったのだが、さきほど「不同意」との決定で、激しく脱力でありました。 民主党、中央銀行の独立性を尊重する、とか言っているが、これだけ人事に(不同意で)介入するのは立派な独立性の侵害だと思うが。たまには誰がいいのか、名前を挙げてみたらどうか。政権を担える力量を見せて欲しい。 私は、政府が最初に提示した案が今でもバランスが良いと思っている。これは日銀マン&ウーマンらもそうであろう。 その他の雑感。 ・ネジレ国会によって漂流した総裁人事の着地に一番当惑したのは白川さん人であろう(まあ、ご人としては

  • 政治的には「利上げ」の受けが良いのか?=国会論議の雑感 | 本石町日記

    日、衆院財務金融委に日銀幹部が呼ばれたので視聴。福井総裁と稲葉理事が呼ばれたが、総裁の出番はなし(委員会が何かで揉めて時間切れ)。さて、意外であったのは、質問者から「利上げせよ」との要望が出されたことでありました。このブログの読者には利上げ論者はほとんどいない(多分)と思うが、政治的にはやはり「利上げ」の方が受けが良いのですかね…。 質問に立ったのは、とかしきなおみ議員。自民党なので、私は山幸三議員のアプローチ(政策判断の失敗を追及)を取ってくるのかと想定していたら、「不況だからこそ利上げだ」(?)との展開になり、ちょっと面くらいました。ざっと聞いた感じでは以下のような趣旨であったと思う(興味ある方は数日後の議事録をご覧あれ)。 ・低金利を続けてもあまり効果なかった ・ケインズ経済学はもうだめだ ・グローバル化の時代には金利を上げて世界からお金を集めて経済を押し上げるべき ・預金利息が

    rajendra
    rajendra 2008/02/20
    もうワケワカンネ。利上げでメリットがある層ってどこよ?
  • 本石町日記 : 大学入試センターの問題はおかしい=日銀にも解けないよ(補足あり)

    下のエントリーに多くのコメントを頂き、ありがとうございます。ちょっと時間かかりますが、コメントへにお答えします。すいません。このエントリーでは、パットメセニーさんの入試センターに関するコメントが非常に興味深いので、それを取り上げたい(パットメセニーさん、コメント多謝です)。 今年の大学入試センターでは、以下の問いがあったようだ。 「中央銀行が行うと考えられる政策として最も適当なものを以下から選べ」 1-デフレが進んでいる時に通貨供給量を減少させる 2-インフレが進んでいる時に預金準備率を引き下げる 3-不況期に市中銀行から国債を買い入れる 4-好況期に市中銀行に資金を貸す際の金利を引き下げる 日銀マンはこの問いには答えられない。「実際にやった政策はどれか」という問いであるなら、「通貨供給量」を「ベースマネー」に置き換えると、①が正解となる。去年の前半は物価ややマイナスの中、ベースマネーは前

    rajendra
    rajendra 2008/01/24
    中央銀行の国債買い入れによりマネーサプライが増える、って言うだけの単純な話ではないの?BOJ氏の疑問がよくわからない。
  • 私が都銀株主ならチャンスと言いたいが…=米銀の支援要請 | 本石町日記

    既にぐっちーさんがお書きになっているが、私も都銀の株主なら今回の米銀からの支援要請は「チャンスじゃないか」と言いたい。でも、難しいだろうな。リスク取っても失敗したらメチャ叩かれそうな風潮ですからね。サブプライムだって「損失規模はこんなだ!!!!」と叫ぶような見出しが並ぶわけですから…。 支援内容は、例の米国版CCPCへの出資だが、それに素直に応じるのはもちろん騙されるリスクもあるので、うまく立ち回る必要がある。ただ、先方は頭を下げてきている(はずでしょ?)ので、徹底的に条件を叩くべきだと思う。こっち(邦銀)だって足元見られて不良債権をバルクで叩き売りせざるを得なかったのだから、今度は逆ですよ、当然。CCPCへの出資じゃなくて、「条件次第ではおたくに直接出資してもいいよ」とシティやバンカメ、JPモルガンに持ちかけてもいい。 問題はその先である。「私の履歴書」で田淵氏が指摘していたように「日

    rajendra
    rajendra 2007/12/13
    "ライアーズポーカーのうまい日本人傭兵を集め、ファンド(箱)を作る。そこを経由して金を流す。傭兵が本気になって働くインセンティブを与える。直接支配がうまくいかない場合は間接支配を試みるしかないわけです"
  • 超人水兵、超人オペ=現場が優秀だから経営がダメ?(お知らせを追加) | 本石町日記

    お知らせ スパムTB・コメント処理の際、誤ってみなさんからのものを削除した可能性があります。コメント(orTB)がない、という方、申し訳ないですが、もう一度入れてください。 ドラめもんさん(11月29日の日報)が取り上げた「金融専門人材に関する研究会」は、ぐっちーさんのところで、現場は優秀だが、経営がダメ、という議論に発展した。この議論、個人的に思うところがあり、ちょっと付き合ってみたい。 「現場は優秀だが、経営はダメ」-。これは「現場が優秀だから経営がダメな面もあるかもしれない」と思ったりする。しばらく前、あるコラムに旧海軍の超能力(超人)水兵のエピソードが出ていた。ホントかどうかは知らないが、一発必中の猛訓練に明け暮れた旧海軍、(人力の)測定能力を高めるため、視力の強烈な兵を選りすぐり、日夜ヤツメウナギをわせて視力3.5まで伸ばしたらしい(マジ?)。この超能力遠視兵、第一次ソロモン海

    rajendra
    rajendra 2007/12/02
    各人が己を鍛錬することによって問題に対処する、という物語に毒されすぎたのかもね。プロジェクトX脳だな。
  • 「マスコミ」と「格付け会社」の共通項は予定調和かも… | 本石町日記

    マスコミについて幾つかの論点が思い浮かび、どれから書こうかなと思っていた矢先に、ある読者から興味深いエントリーを紹介して頂いた。さっそく使わせてもらいます。紹介してもらったのは、三宅秀道さんのブログ、「福耳コラム」の「他人の判断への信頼」である。詳しくはご参照頂きたい。 私としては、取材活動の一端が垣間見えたところが非常に面白く、それ自体に幾つか論点があると考えているのだが、ここではまず紹介してくれた読者の方が指摘した「格付け会社との相似性」について考察してみたい。 まず、このエントリーで紹介されたマスコミの行動パターンを一言で指摘するなら「予定調和にはまった」ということであろう。ある情報が紹介され、それが反響を呼び、似た取り上げ方(ネタの調理法)が広がっていくと、ネタはともかく調理法(ここではプロジェクトX型と呼ぼう)が重視され、プロジェクトX風に見えるニュースが盛んに報じられる、という

  • ハイパーインフレ懸念を煽った商法(円天)と財務省の借金時計 | 本石町日記

    昨日か一昨日だったか、NHKがニュースで円天問題を取り上げていた。何気に見ていたら、主催者が「お金(の価値)が減らないように物をあげているのだ」と抗弁している場面があった。この問題、電子マネー詐欺と言われているが、ある面で通貨価値の下落懸念(インフレというよりハイパーインフレなんでしょう)を煽って、物を買わせる商法でもあったのか、と思った(うたい文句の一つに過ぎないかもしれないが)。 一般的に投資詐欺は「儲かるよ」と人々の投機心を煽って金を集めるケースが多い。つまり、お金が増えるイメージを植えつけるわけだ。この点、円天は逆であり、「お金の価値がなくなる」との不安を煽って金を集め、独自の市場で物を買わせる方法を取っていたのですね。ニュースでは、円天の活動再開を伝えており、商品の販売会場から出てきた人にインタビューしていたが、一人が袋から取り出したものはギョーザなど日常品であった(たぶん高い

    rajendra
    rajendra 2007/10/27
    "財務省が結果として財政危機をあおっているような印象を与えていることだ。ホームページの財政健全化ゲーム(絶望感味わう)とか、財政を家計に例えた解説(これも絶望的)とか、そして借金時計とか。"
  • 数字で見る北海道の農業と課題=日銀「さくらリポート」より(お知らせあり) | 本石町日記

    日銀地域経済報告(さくらリポート)に、北海道の農業がトピックスとして取り上げられていた。個人的には農林業(or第一次産業)に多少関心があるため、興味深く読んだ。参考になったのは各種のデータ。これらは農業関係の資料をあされば見つかるのだろうが、手間が省けて助かりました。日銀さん、ときどき農林関係取り上げてね(できれば林業がいいな)。 目に付いたポイントは以下の通り。 ・シェア1位の産物 小麦、馬鈴薯、大豆、小豆、玉ねぎ、かぼちゃ、牛乳(米は2位)など。玉ねぎ、かぼちゃが1位とは知らなかった。 ・生産性は上昇している→農家一戸当たりの耕地面積は19.8haに増大(全国平均の12倍)。ただし、耕作地の集約化進展は経営難の専業農家の淘汰という側面あり。土地保有の歴史が浅く、農地が流動化しやすい(先祖伝来の土地を守る意識の薄さ)、という指摘は興味深い。 ・農業従事者における高齢層の比率は低い→可処分

  • 田舎の生活はどんなものだったのか=インフラ格差について | 本石町日記

    下のエントリーですなふきさんから都市部と僻地のインフラ整備の格差についてご質問を頂いた。私にとっては意外な質問であったが、読者の中にはこの点に関して興味をお持ちの方がいらっしゃるかもしれないので、記憶する田舎の生活(or風景)を箇条書きにしたいと思う。ちなみに私は昭和30年代前半の生まれで、九州南部の僻地がどんな感じだったのか、特に若い方の参考になれば幸いである。 ・道路事情 私が中学に上がるまで近くの「国道」は砂利道であった、と記憶する。中学は自転車通学であったが、舗装道路になって随分と楽になった。以降、急速に舗装化が進み、大学時代に帰省したとき、実家の真正面にそびえる山(600m級)の頂上まで舗装道路が通っていたのには驚いた。遠足で数時間かけて上った霊峰だったのに。車の往来はほとんどない(昔も今も)。 ・農村風景 うろ覚えながら、小学低学年のころは田んぼではまだ牛が現役で頑張っておりま

  • 「バブルは防げない」と私も思う | 本石町日記

    日経新聞(29日付)にグリーンスパン前FRB議長のインタビューが掲載されていた。興味深かったのはやはりバブルに関するところであった。印象に残ったのは以下のところ(日経さん、お借りします)。 ・バブルを予想したり、それを正常な状況で取り除くのも不可能 ・(最優秀のセントラルバンカーの一人である)キング総裁(英中銀)ですら(ノーザンロックの件で批判されるなど)問題をうまく乗り切れないなら、誰にもできない ・(金融を強烈に引き締めて)経済を不安定にしない限り、バブルの台頭を止めるのは不可能 ・中銀にできることは皆が思うより限られている もとより、住宅バブルを作ったとの批判もあるだけに、グリーンスパン氏の発言は自己正当化と取られかねない面もあるが、私自身は上記のポイントには賛同するところである。バブルは、それがシャボン玉のような泡であるなら、ポンと弾けてしまうものであり、困ったことに弾けて初めてバ

  • 取り付け騒ぎが起きたら…=対応策を思いつつままに… | 本石町日記

    英ノーザンロックの店頭に人が並んだ(私はその映像はみていない)。いわゆる“取り付け騒ぎ”だ(実際には“騒ぎ”はなく、静かな列だったらしい)。この件で、1997年秋のある日を思い出した。その日私は、某信託銀行で取り付け騒ぎが起きたと聞き、店まで見に行った。すごい騒ぎが起きているかと思いきや、店の前は特に何もなかった。だが、店舗内にはかなりの人がいた。 この時の対応は、①とにかく店の前に行列ができないようにする②来店者はなるべく中に入れ、パイプ椅子など用意してウロウロしないようにする③必要なら整理券を配って時間を置いて改めて来てもらう-だったと記憶している。これを逆手に取れば、バイトを何百人も雇ってライバル行の前に並ばせれば人為的に取り付け騒ぎを起こせるわけだが、これはあまりに悪質なので犯罪行為となる公算が大きい(まあ、こんなことを考える銀行はないはずだが)。 その他目に付いたのは、数人ごと

    rajendra
    rajendra 2007/09/19
    "本部の幹部(英国人)が「先進国で金融危機を経験したのは日本だけだ。我々は日銀や金融庁(旧大蔵省銀行局)にノウハウを学ばないといけない」と言っていたそうだ。"