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ブックマーク / trivial.hatenadiary.jp (7)

  • 消えていく言葉 - 一本足の蛸

    いつ、どこでだったのかは忘れたが、「縄を編む」という表現を見かけたことがある。一瞬、縄を使って何かを作る工程のことかと思ったのだが、前後の文脈からそうでないことがわかった。縄の原料である藁を「編んで」縄にする工程のことを指していたのだ。 それは「編む」のではなく「なう」だ。日語として間違っている。 とはいえ、日常生活で「なう」という動詞を用いる機会が非常に減っていて*1、そういう言葉があることを知らない人がいてもおかしくないだろう。「なう」を漢字で書けば「綯う」だが、「綯」は常用漢字に入っていない。 つい最近、ある小説*2を読んでいると、次のような一節があった。 「あの機械ですが、何なのかご存じないですか。見る限り農具小屋だと思うんですが、何に使う機械か知らなくて」 私も馴染みがあるわけではない。しかし、前の住人との折衝する中で話を聞いていた。 「ああ、古い脱穀機です。米を収穫したら、あ

    消えていく言葉 - 一本足の蛸
    randompole
    randompole 2010/12/25
    縄は糾う(あざなう)とも言うな。「あざなう」が「なう」に短縮されたのかな?
  • 地方でクルマがなかなか要らなくならない理由 - 一本足の蛸

    クルマいらずの地域が形成されつつある? - 福耳コラム(魚拓) ブクマで見出しをみて、「ここにはひょっとすると脱自動車依存社会へのヒントがあるのかも」と期待したが、文を読んでがっかりした。 自家車が通勤と買い物用なら職場とショッピングモールが送迎バスを出せばいい、ということだが、その送迎バスをどこに出せばマイカーを代替できるのか、という問題が依然として手つかずのまま残っているからだ。まさにその問題がブクマでも指摘されている。その指摘と応答を見やすいように上下を入れ換えて引用しよう。 BUNTEN 労働, 交通, 地方 うちとこの某工場地帯sは規模がそれほどでもないこともあってかマイカー前提。職場がバスを出すとしても最寄り駅が激遠ければ駅から出す意味ナッシングなのであった。orz▼地方では線路どころかバスも希だったり。 2009/05/20 fuku33 ベンチャー論, automobil

    地方でクルマがなかなか要らなくならない理由 - 一本足の蛸
  • 末は真冬か氷河期か - 一本足の蛸

    さっきアクセスログを見ていたら有害図書指定 高校生の中出しセックル 「ツンな彼女がデレるまで」 - アキバBlogからのアクセスが数件あった。 西野映一氏の一般向けコミックス 「ツンな彼女がデレるまで」【AA】が東京都で有害図書指定された様子。 あー、やっぱり。 根がネガティヴなものなので、こういうニュースを見聞きすると「そろそろ大きな波が来るのでは?」と思ってしまう。総選挙も近いことだし。 いや、杞憂ならいいんですよ、杞憂ならね。 関連する過去の記事 冬の時代は近い - 一足の蛸

    末は真冬か氷河期か - 一本足の蛸
  • 冬の時代は近い - 一本足の蛸

    メディア: 購入: 7人 クリック: 122回この商品を含むブログを見る発売前にはノーチェックだったが、昨日、書店で見かけてタイトルに興味を惹かれて買った。 読んだ。 ……。 ええと、少々昔話をしましょう。 今から約20年くらい前のこと。和歌山県田辺市に紀州新報というローカル新聞があった*1。1990年、その投稿欄に端を発した社会運動がやがて日全国を覆い尽くし、一部マンガ業界に冬の時代が訪れた。それまで盛んに出版されていた、性描写を含む青年向けマンガ単行の出版がぴたりと止まってしまったのだ。この時代を象徴するのが、1991年の『BLUE』*2回収事件だ。奇しくも『BLUE』の作者である山直樹のデビュー作『世界を駆ける紀州の力』の主人公(?)の東力衆議院議員(当時)がこの運動に積極的に関与しており、「朝まで生テレビ」で二人が対決するという一幕もあった。 厳寒の時期はおよそ1年半程度だっ

    冬の時代は近い - 一本足の蛸
  • これはさすがに作者がかわいそう - 一本足の蛸

    僕がなめたいのは、君っ! (ガガガ文庫) 作者: 桜こう,西邑出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/05/21メディア: 文庫 クリック: 40回この商品を含むブログ (30件) を見る それに輪をかけてあとがきでバイトをサボってなんら罪悪感を感じてないのが作者の人格を疑う。笑い話に持ち出したのかもしれないけど、迷惑をかけてるという自覚すらなさそうなのはなぁ。「芸術(?)と作り手の人格は別」という向きもあろうけど、個人的には楽しむためにラノベを読んでるのでその作者の人格で不愉快になるならその時点で読む価値ないのですよ。なのでこの作者はここでさよならだね。 えっ? 気になったので『僕がなめたいのは、君っ!』252ページを開いてみた。 昨日、五年ぶりに会った友人の名前が、宗之からえみる*1に変わっていたことに軽く衝撃を受けた桜こうです。初めまして。 いや、人がとても幸せそうだったので

    これはさすがに作者がかわいそう - 一本足の蛸
    randompole
    randompole 2008/05/24
    本質的に「今、この瞬間の青空」よりも価値のある仕事なんてあるのだろうか。
  • 寝ることはできても眠れるとは限らない - 一本足の蛸

    <図解>新説 全国寝台列車未来予想図――ブルートレイン「銀河」廃止の当の理由 作者: 川島令三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/14メディア: 単行購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (7件) を見る先日のダイヤ改正で寝台列車がざっくり廃止されたことは記憶に新しい*1。そんなタイムリーな時期にこんなタイトルのが出たものだから、ついふらふらと*2買ってしまった。 副題の「ブルートレイン「銀河」廃止の当の理由」というのは、要するに機関士が足りないというものだ。JR東海では、発足以来機関士を全く養成していないそうで、国鉄時代の機関士が定年退職していくと客車列車が運転できなくなる。 寝台列車衰退の理由として、著者は機関車の減少、客車列車のスピードの遅さなどを重視する。そうなると、改善案は容易に予想がつく。電車寝台列車の導入*3だ。そして、250,251ペ

    寝ることはできても眠れるとは限らない - 一本足の蛸
  • 魔王の正体は妖精の娘 - 一本足の蛸

    もともと「魔王」は、デンマークのバラード「妖精の娘」をヘルダーがドイツ語に訳し、それに基づいてゲーテが書いた。「妖精の娘」は、結婚式を翌日に控えた青年が女の妖精に誘惑され、断ったところ、翌朝、結婚式場の赤じゅうたんの下から遺体で発見されたという話で、木は出てこない。ところが妖精を意味するデンマーク語をヘルダーが、ドイツ語で「はんの木」と誤訳し、そこからゲーテは木と魔性を結び付けてイメージを膨らませ、木に原初の声を聴く詩にした。背景には、キリスト教以前のドイツ土着の、木や森に対する汎神論がある。 ところが今度は、ゲーテの詩が日に翻訳される際、「魔王」という、あまり木と結び付かない訳語にされた。ヘルダーの誤訳がただされ、デンマークの原典に近づけられたのだが、そのぶん、ドイツでつくられた木の濃厚なイメージは薄まってしまった。さらに日ではなぜか、男の子が熱病という根拠の無い物語まで加わり、多く

    魔王の正体は妖精の娘 - 一本足の蛸
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