今回、FRBは明らかに大きなミスを犯した可能性がある。本来であれば市場参加者は中央銀行の動きを逐一追って、金融政策の行方についてコンセンサスを形成させる。このためにFEDウォッチャーや日銀ウォッチャーと呼ばれる人たちが存在する。そのコンセンサスの形成にあたっては、金融政策に関わる人物の発言などが重視されることは言うまでもない。つまり、その市場のコンセンサスをうまく誘導させることで市場に金融政策の影響を織り込ませ、それによる効果をもたらそうとする。 ただし、これにはかなり市場動向にも精通していることも必要となる。そうでなければ、市場のコンセンサスをうまく誘導するどころか、思わぬ方向に導いてしまうことにもなりかねない。今回のQE2と呼ばれる追加緩和観測については、FRBはこの誘導を明らかに間違えている。 12日に発表されたFOMCの議事要旨で、追加緩和の具体策として主に長期国債の追加購入と、イ
![「FEDの神格化の崩壊の恐れと日銀の後ろ向きな予防線の危険性」 | 牛さん熊さんブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f23e7d623ed46f65c16fddd480881e2dffa527fd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F200506%2F28%2F21%2Fe001382120131115093401.jpg)