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ブックマーク / blog.tinect.jp (235)

  • 「大企業のサラリーマンは安定じゃないよ」という友人の話。

    「大企業のサラリーマンが安定?とんでもない。」と、友人は言った。 彼はフリーランスプログラマーで、7年ほど前に独立した人物だ。彼は就活生なら誰でも知っているような名だたる大企業に勤めていたが、その「大企業の社員として安定した地位」を捨てた。 「みんな違う、っていうけど、オレ、当に安定志向なんだ。とにかく安定した生活がしたかった。でも…大企業の中にいても安定はどこにもなかった。」 彼は昔を懐かしむように言った。 「何故そう思うんだい?就活生なんか、安定を求めて大企業に殺到しているっていうのに。」 「オレもそう思ってた。でも聞いて欲しい。」 彼の長い話を要約すると、つまりは以下のような話だった。 ・収入の口が一つしか無いのは、安定ではない。 会社の業績が悪くなって、急に残業代を制限された。もちろん、文句も言えなかった。もっと悪いのは、人事制度の改定で、昇給率が急に悪くなったことだ。 もちろ

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    ruinous 2016/07/03
    「みんな違うと言うけど」ってあるように、この人の考える安定は経済的安定ではないってことじゃないの? 自分でコントロールできる部分が増えることがこの人の安定なんじゃ?
  • 「コツコツ努力できる人」は前向きでも、モチベーションが高いわけでもない。自動的に動いているだけ。

    コツコツ積み上げることは大事。よく言われるだろう。例えばこんな具合だ。 「毎日英語の練習をしよう」 「毎日記事を書こう」 「毎日お客さんに手紙を書こう」 だが、実際にやりだすと、 「うまくなっている実感がわかない」 「アクセスが伸びない」 「時間がない」 と、1ヶ月も立たないうちに諦めてしまいがちだ。頭で理解はしているが、体は動かない。これが人間の悲しい性だ。そのため「努力は、つらいことだ」というイメージが生まれ、手っ取り早く結果を出せるワザが人気を集める。 だが、時間をかけなければ成し得ないことも数多くある。 例えば人の信用を得たりすることや、高度な技術、卓越した知性などは多くの場合、気の遠くなるほどの数の基礎を少しずつ積み上げた結果の頂点に置かれた「キャップストーン」なのである。 そして、そこで重要なのは、「積み上げる」という単調で結果を実感しにくい仕事をいかにコツコツ続けるか、という

    「コツコツ努力できる人」は前向きでも、モチベーションが高いわけでもない。自動的に動いているだけ。
  • 塾講師時代、子どもの「勉強わからない」に対処するうちに学んだこと

    学生時代、塾の講師をやっていたことがあります。 古い雑居ビルの2階・3階に入っていた、あまり大きくはない塾でした。河合塾とか代ゼミとか、そういう大手の進学塾の影に隠れて、地元の子どもたちを集めてなんとか経営を成り立たせている、そんな塾だったと思います。 その為なのかどうか、生徒の成績はどちらかというと振るわない子が多く、「落ちこぼれてしまった子が、なんとか学校の授業についていく為に」通う塾、というようなところがありました。 塾には何人か講師がいましたが、殆どは私と同様の学生アルバイトで、残りは卒業後にそのままバイト上がりで就職したようなメンバーでした。子どもにもそれほどやる気はなく、親も当然受験受験という感じではなく、講師の意識もそこまでは高くなく、まあ言ってしまえばかなりいい加減な雰囲気の塾でした。 とはいえ、そんな中でも、「出来なかったことが出来るようになった」瞬間、子どもの顔がぱっと

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    ruinous 2016/06/08
  • 自分のキャリアの作り方。何歳までに何をやるべきか。

    以前、ある経営者に「キャリアの作り方」を聞いた。そして、彼が話してくれたことは、とても貴重なノウハウの一つとなった。 「キャリアの作り方、知ってるかい?」と、彼は私に聞いた。 その経営者は 「年寄りの言うことだけど、キャリアの作り方を年寄りから聞くのも、良いもんだよ」 と言った。 当時、私はひたすら出世を目指しがむしゃらに働いていた。だから、キャリアの作り方など、考えたこともなかった。こういう状態を、視野狭窄というのだろう。 そこで彼にこう答えた。 「考えたこともありません。」 彼は「知りたいかい?」と聞く。私は頷いた。 「仕事には、幾つかの節目がある。その節目は、おおまかに言うと28歳、34歳、そして40歳と50歳だ」 と彼は言った。 「そして、キャリアを考えることは、その年齢までに何をするのか、ということとほとんど同じなんだ。」 自分が歳をとることにたいして無頓着だった私は、 「年齢が

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    ruinous 2016/05/16
  • ダサい会社って、どんな会社?

    なんという表現が適切なのかわからないが、いうなれば「ダサい会社」がしばしば飲みの席などで、話題となる。 どの会社ダサいか、という話は意見が分かれるので、個別の企業の話は差し控えるが、「ダサい企業」というのは確かにある種の共通点があることは間違いない。 ・それは「ブラック企業」とは異なる。単に法令違反をしたり、安月給で人をこき使うことは「ダサい」ではない。それはやはり「ブラック」という表現がしっくり来る。 ・「サイトや商品、ロゴなどのデザインがカッコ悪い会社」とも異なる。それは単に「カッコ悪い」あるいは「デザインにお金をかけない」だけの会社である。ダサい企業とはちがう。 ・もちろん規模や業種、地域などの属性だけで「ダサい」というのも間違っている。 真のダサさ、というのは、もうすこし複雑なコンセプトである。 ではどんな会社が「ダサい」のか。 例えば、売上や自社のサービスの顧客数、あるいはサイト

    ダサい会社って、どんな会社?
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    ruinous 2016/05/10
  • 「伝えたつもり」では伝わらない。足りないのはテクニックではなく「回数」だった。

    最近、仕事で新しいシステムを導入した。新しくなるということは、知らないものに出会うということだ。 当然、ユーザーは戸惑う。戸惑いを軽減するための手段として「説明」や「広報」がある。説明や広報は、当に有効なのだろうか。一体どれだけ効果があるのだろう。 ☆★☆★☆ 新しいシステムを導入する。事前にマニュアルを配布し、説明会を開催し、メールでも広報した。 限られた時間の中でしていることであり、こちらも手探りでやっている側面も大きいため、全てを伝えることはできない。 やはり、問い合わせは多かった。社会人になって、一番電話が鳴ったと思う。 ここまでは想定内。全てを説明できているわけではないのだから、問い合わせが多くなることは当然だ。 ただ、想定外だったのは問い合わせの内容である。広報していないことを聞かれたケースもあったが、多くは既に広報していることだった。事前に配布しているマニュアルや広報のメー

    「伝えたつもり」では伝わらない。足りないのはテクニックではなく「回数」だった。
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    ruinous 2016/05/04
  • ゴールデン・ウィークでもう一度読みたい、今まで記事で取り上げた本26選。

    まとまった時間が取れるゴールデン・ウィークには、カフェや家で読むのも良いけれど、公園や広場などでサンドイッチとコーヒーをお供にを読むのも悪くない。天気も良いし、心地よい風が吹いていて、外での読書には最高の季節だ。 ただ、は「役立つもの」という以前に、面白くないと読んでいるのが苦痛になってしまう。だからいかに挙げるは、今まで記事の中で取り上げたのうち、 「おもしろい」>>>>>「すぐに役立つ」 で選んである。 ただ、当に面白いはすぐに役立つわけではないが、人生を豊かにしてくれる、という意味では最も有用なのではないかと思う。 以下、前半はどちらかと言うと娯楽より、後半はビジネスや研究寄りでご紹介する。 ・ヒストリエ 何度も取り上げているので「いまさら」という方もいるだろうが、当に面白い漫画を挙げよ、と言ったらヒストリエを挙げざるを得ない。史実をベースに置きつつ、「当は何があった

    ゴールデン・ウィークでもう一度読みたい、今まで記事で取り上げた本26選。
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    ruinous 2016/05/01
  • イクメン・カジメンは甘え。本当はもっと大変な主婦の世界

    専業主夫になった。先日、会社を辞めたのだ。ただ、専業主夫と言っても今月いっぱいの期間限定で来月からは新しい会社で働くことになっている。しばらくは優雅な有給消化ライフという訳だ。 やっと解放されて、のんびり出来ると思っていたが、からは休みの間は家のことをよろしくねと言われた。うちは共働きだし仕方ない。まぁ、これまでも休日は洗濯したり料理したり手伝っていたから何とかなるだろう。 一日目。 朝ごはんが無い。よーしパパ頑張っちゃうぞとホットケーキを作る。子供たちにべさせている間に洗濯物を干す。末っ子の保育園の連絡帳を書く。 洗濯機2回めを回す。ホットケーキをべようと思ったら、すでに俺の分が無い。器を洗う。うちではルイボス茶を沸かして冷やして飲んでいるが、その間にお茶を沸かす。7時30分、上の子二人を小学校に送り出す。 今日は午前中に車の定期点検があるから、車を家に置いとかないといけない。車

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    ruinous 2016/05/01
  • 人事部が言う「自分で考え行動できる人材を求めます」は本音なのだろうか。

    毎年この時期になると新卒採用の話で盛り上がる。 「新入社員に求めるものは何か」と聞くと、ほとんどの会社が「コミュニケーション能力」と答える。次いで多いのが「主体性」や「受け身ではなく、自分で考え行動できる人」といった回答だ。 こうした回答を聞くと、私はいつも「当なのかな」と正直疑問に思ってしまう。コミュニケーション能力については何となく理解できるのだが、「主体性」や「リーダーシップ」についてはどうしても違和感を感じてしまうのだ。 新入社員は当に「主体性」や「自分で考え行動できる人」が求められているのだろうか。 以前勤めていたコンサルティング会社では、まさにこの「自分で考え行動できる人材」をいかに育成するかというテーマを研究していた。 「自ら考え動ける社員」とは一体どのような人材なのか。ヒアリングやリサーチを重ね、以下のような定義に落ち着いた。 「自ら考え動ける社員」は、明確なビジョンを

    人事部が言う「自分で考え行動できる人材を求めます」は本音なのだろうか。
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    ruinous 2016/03/30
  • フリーランスの現実について

    フリーランスになりたいのですが、という相談をたまに受ける。大抵の場合は「やめたほうがいい」と申し上げる。 というのも、フリーランスは幾つかの「条件」が揃っていないと、生活に困ってしまい、結局サラリーマンに戻らざるをえないからだ。 その条件とは、次のものである。 1.安定した、当面の仕事をくれる人がいる 「貧すれば鈍する」は当だ。月に20万円程度の「安定した当面の仕事をくれる人」がいない時にフリーランスになるのはおすすめできない。理由は2つある。 ・貯金が徐々に減っていく時の焦りで、すぐにお金になること以外に時間が割きにくくなる。 ・「単価の安い、納期の短い、条件の悪い仕事」でも、受けざるをえない。 こうして、フリーランスは「カネがない⇒条件の悪い仕事でも引き受けてしまう⇒時間がなくなる⇒良い案件を開拓する時間がない⇒ますますカネがなくなる」という悪循環に陥っていく。 余談だが、当面の仕事

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    ruinous 2016/03/30
  • 起業は「注文をもらってから」しなさい。

    知人からある起業家についての話を聞いた。 「起業は注文をもらってからせよ」 という「起業」に関しての質的な示唆が含まれていると感じたので、書いてみたい。 ——————————- ある起業家がいた。彼は勤め人であったが、独立を考えていた。 ただ、彼には企業のノウハウがなかった。そこで彼は「ビジネススクールに通わなければ」と考えた。「経営について、知識がない状態で独立をするのは危険だ」と思ったからだ。 彼は辛抱して大学に通い、独立を目指して勉強した。学費や生活費を合わせて数百万の投資だった。 だあ2年の勉強の甲斐あって、彼は「マーケティング」や「戦略」について詳しく知るようになった。事例も数多く見ることができた。 その後彼は会社に戻り、独立の準備を進めることにした。 彼がとりかかったのが「ビジネスモデルの構築」だった。 彼は考えた末、勤め先の会社と同じような商売をすることにした。ノウハウもあ

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    ruinous 2016/03/24
  • なぜ会社はダメな管理職を「降格」しないのか。

    一般的にリーダーをヒラ社員に戻したり、部長を課長にしたりする「降格」が行われている会社は少ない。 降格することが人のプライドを傷つけたり、ヤル気を損なわせたりすることを経営者が危惧するからだ。 しかし、中にはこれをうまく使っている会社もある。 あるテクノロジー企業では「降格」を人事制度の一種として普通に用いており、社員からも普通に受け止められている。 なぜ彼らは降格をうまく使うことができているのか。 その会社の経営者は30代半ばである大手企業から独立し、起業したやり手だ。 彼は独立する前、大手企業で働いている時、常にこう思っていたという。 「有能な管理職が少ない、なぜ、あれほど多くの無能な上司が上に立っているのか?上が入れ替われば、もっと事業はうまくいくのに」 彼は社内で「できる」とされる役員に、この質問をぶつけたという。するとこんな答えが返ってきた。 「うちは年功序列だからな。必ずしも

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    ruinous 2016/03/22
  • 成果を出すにはどうしたら良いのか?

    知識労働者にとって、何よりの報酬は「仕事がうまくいくこと」ではないだろうか。 ・自分が携わった商品が売れた ・開催したセミナーに人がたくさん来た ・自分の書いたものが沢山の人に読まれた ・大きな反響が得られるPRができた そういったことが働くモチベーションを高め、更に大きな成果をだすことにつながる。 逆に言えば「成果はともかく、お金が貰えればいいよ」という人は厳密な意味での知識労働者ではない。 また、困らない程度にお金が得られても、うまくいかず、意味も感じられない仕事をやり続けることは彼らにとって苦痛を伴うだろう。 したがって全ての知識労働者にとってもっとも重要なスキルは「成果を出すスキル」だ。金銭的報酬も、社会的地位も、将来の選択肢も、すべて「成果を出すスキル」の有無によって決定される。 だが「成果を出すスキル」とは一体なんだろう。 新人や若手で「英語はできたほうがいいですかね?」や「論

    成果を出すにはどうしたら良いのか?
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    ruinous 2016/03/10
  • 人事部が学生に「学校」と「会社」の評価のちがいについてホントのところを説明した。

    ある企業のインターンを見た。 人事と現場の人がかなり熱心にインターンプログラムを作っていたので、「仕事の実態」が学べたと、学生さんも満足度が高いようだった。 その最後の交流会のとき、参加者の一人が人事の人に聞いていた。 素朴な疑問だった。 「業務内容はなんとなくイメージが付くんですけど、まだ働きはじめる実感がわかないんですよね。特に人事とか評価については想像がつきません。 やったことが、どうやって評価されるんでしょう?なんかキレイ事はたくさん聞くんですけど、ぶっちゃけどうなのか、って思います。」 人事の人はしばらく考えていた。 「そうですね……。ぶっちゃけて言うと学校における評価とはかなりちがいます。たしかにキレイではない話ですが……、話して良いんですか?」 学生たちは頷いた。 「まず根的に違うのが「成績」から「貢献度」になること。 成績は勉強さえすれば一人でも上げられます。でも貢献度は

    人事部が学生に「学校」と「会社」の評価のちがいについてホントのところを説明した。
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    ruinous 2016/03/02
  • 生産性向上のためにやってみた28個の施策と、その結果。

    生産性の向上というテーマは、概念や理論を言うのは簡単だが、実際の現場では「具体的にどうするか」に知恵を絞らなくてはならない。 「総論賛成、各論反対」が生産性向上のための施策であり、結局は生活や仕事の中で細かな改善を積み重ねることで、結果が出るものだ。 個人的にもこのテーマは興味の対象であり、個人的に色々と試してみた。 1.スマートフォンからゲームを全て削除 スマートフォンのゲームはかなり良く出来ていて、端末に入っているとつい遊んでしまうので、全てアンインストールする。 効果:◎ ゲームの時間を読書仕事に充てることが出来た 2.テレビは録画したものを倍速で見る テレビ番組は質の高いものも多い。だが、拘束時間が長いので、できるだけそれを短くしたいと考え、倍速で見ることにした。 効果:◎ 拘束時間を半分にでき、更に録画されたものしか見ないので、テレビのだらだら見も防げた 3.資料の保管場所は1

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    ruinous 2016/02/29
  • なぜ会社はエース社員に高い給与を払わないか。

    「成果出しているのに、僕の給与全然上がらないんですよ。まあ、少しボーナスは出ましたけど」という若手がいた。 「多分、利益ベースなら自分は他の人の10倍は稼いでます」という彼の鼻息は荒い。 「やっぱり日人はできる人を高く評価しないんですよね。出る杭は打たれる、っていうか。」 彼は言う。 「あーあ、外資系にでも転職しようかな。あっちは青天井でしょう。年収1千万、いやもっと出す会社があるはず。」 彼の言うことは正しいのだろうか。それとも、会社が正しいのだろうか。 単純化して考えよう。雇うのにかかる手間は同じくらいとする。 利益を月に10万円出す、フツーの人を100人雇うのと、 利益を月に1000万円出す、卓越した人材を一人雇うのと、どちらが良いか。 色々な考え方があると思うが、経営者であれば上を選ぶひとが多いだろう。 なぜか。 単純である。「稼ぎ口は、分散させておくほうが良い」からだ。下は、卓

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    ruinous 2016/02/23
  • 仕事のできる人が「ネーミング」に信じられない程こだわる理由。

    前職の上司は、仕事が素晴らしくできた人だった。が、一番私が感嘆したのは、その「ネーミング」に対するこだわりだった。 「いいか、名前は大事だ」 と彼は、繰り返し述べた。 例えば、ある商品開発の会議において、「商品の中身」と「商品の名前」を決めなければならないとする。 会議の時間配分はどの程度だと思うだろうか? 私はせいぜい、中身に8割、名前に2割程度だと思っていた。ところが現実的にはそれは逆だった。なんと、名前に8割、中身には2割の時間しか割かなかった。 極端な事例であり、不合理だと思うだろうか? だがこれは決して不合理なわけではなかった。なぜなら、彼は「ネーミングによって、商品の中身が決まり、人の動きが大きく変わる」ことを理解していたからだ。 仕事は人を動かした人物が大きな成果を収める。彼は質を知っていた。 みうらじゅん、という人物がいる。 「マイブーム」「ゆるキャラ」という独自の言葉を

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    ruinous 2016/02/19
  • 仕事はまずは「納期優先」で考える。

    知り合いにフリーランスの売れっ子エンジニアがいた。いつも複数の案件を掛け持ちしており、引きも切らず仕事の話が来ていた。 しかし、フリーのエンジニアと名乗る人は世の中に数多くいる。なぜ彼に仕事が来ていたのか。当時その方と付き合いのあった会社に理由を聞いたところ、一言「仕事が早いから」と答えてくれた。 仕事が速いだけで仕事が来る、そんなことあるのだろうか。正直そう思った。 その後しばらくして、今度は製造業の会社で、購買部長から話を聴く機会があった。 「取引先の選定条件は、どのようなものがありますか?」 「価格、品質、そして何より、納期だね。」 「納期が一番重要なのですか?」 「価格は最初に合意しておけば何とかなる。品質は価格相応であれば良い。だが問題は納期を守るかどうかだ。納期がキチンと守られない会社とは絶対に付き合えない。機会損失が大きすぎるからね。」 私は「そんなものなのだろうか」と思った

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    ruinous 2016/02/04
  • 彼がどうやって先送り体質を改善したか。

    ある中堅の保険代理店に一人の営業がいた。彼はいい人だったが、残念ながら締め切りを守ることが絶望的に苦手だった。どうしても「やらなければならないこと」を先送りしてしまう。そして、ギリギリまでやらない。 そんなことをしていれば、必ず仕事は遅れる。だからつい先日も見積書の提出期限を守らず、顧客から叱責された。 「あれどうなった?」と人にせっつかれて、ようやく腰を上げる。いや、上がらない時もある。そんな人間だった。 自分が締め切りを守ることが苦手であることを彼は認識している。 上司や同僚からの依頼をきちんと遂行できる時もあるのだが、残念ながら大体において「アテにならない」「仕事が遅い」というレッテルを貼られていた。 もちろん、かれは今までに悪いクセを直そうと頑張ったことがあった。様々なビジネス書を買って試したこともあった。 タスクリストを作ってみた。 締め切りを設けてみた。 ご褒美を設定してみた。

    彼がどうやって先送り体質を改善したか。
  • 経営者に理不尽に怒られた社員は、会社に何も言わなくなる

    あるサラリーマンがいた。彼は新人の時に一度、ものすごく経営者に怒られたことがある。 怒られた理由は単純で、「会社に何か提案があれば何でも言って」と言われたので、普段から思っていたことをそのまま言ったのだ。 残念ながら、その提案の内容は稚拙だった。経営を知らぬ浅はかな若手の一言だった。彼は社長の嫌いな人物を擁護したのだ。 もちろん経営者は激昂した。彼は1時間以上にわたり怒る経営者に間違いを指摘された。だが彼は、なぜ自分が怒られなければならないのかがさっぱりわからなかった。 経営者は確かに「なんでも言って良い」と言ったのだ。 それなのに「お前は全く分かっていない」と侮辱されることの正当性も判然としなかった。 後日、経営者は「悪かった」と彼に謝罪した。 しかし、彼はそれに対してはとくに責める気もなく、それを聞きながら2つのことを学んだと思った。 一つは 「人の言葉を額面通り受け取るな」 そしても

    経営者に理不尽に怒られた社員は、会社に何も言わなくなる
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    ruinous 2016/01/20