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ブックマーク / snakefinger.hatenablog.com (7)

  • 暴論! 続・テクノとネオアコは異母兄弟である - POP2*5

    先日、フリッパーズ・ギターを手掛けたプロデューサーのM氏にお会いした件はここで紹介した通りだが、いろいろ当時のお話を伺っていた中で、一つ興味深い話があった。フリッパーズの初期の取材に於いて、彼らのサウンドに対するマスコミの無理解が相当酷いもので、それが少なからず後の変遷に影響を及ぼしているのではないかという話である。現在、集中的に取材に応えておられるようなので、今後雑誌などのインタビューでその具体について語られていると思うので、ここでは詳細には触れない。ただ、これには私も思い当たる節がある。95年に週刊誌時代にやった「ロック25年目の功罪」という特集の中でも、日のロック史の中でフリッパーズの登場を大きく扱っているのだが、当時「すべてが英詞」でデビューしたグループというはかなり異色であった。これは、YMOがアルファレコードから登場したのと同じぐらい、ポリスターという傍流というかカウンター的

    暴論! 続・テクノとネオアコは異母兄弟である - POP2*5
  • POP2*0(ポップにーてんぜろ) - 教科書には載っていない「極私的A&R論」

    A&R〈上〉 (新潮文庫) 作者: ビルフラナガン,Bill Flanagan,矢口誠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 65回この商品を含むブログ (4件) を見るA&R〈下〉 (新潮文庫) 作者: ビルフラナガン,Bill Flanagan,矢口誠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (3件) を見る のっけからいきなりで恐縮だが、「A&R」とは何なのか? 90年代から日のレコード会社で使われ始めたこの言葉については、私はずっと正体がつかめずにいて、会う人会う人に聞いて回ったことがあった。「あれだよ、アルパートとモスの頭文字だよ」って、冗談じゃなくて、当に答えた人もいた(それはA&Mのことだろ)。編集部に来た若いプロモーターに聞いた時には、「逆に

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  • 家政婦は見たPart3「細野晴臣氏の黒歴史? FOEを検証する」 - POP2*5

    Making of NON-STANDARD MUSIC アーティスト: 細野晴臣出版社/メーカー: インペリアルレコード発売日: 2001/11/21メディア: CD クリック: 26回この商品を含むブログ (4件) を見る 今年の初め、スペースシャワーTVのほうから依頼を受けて、日のテクノポップ史をクロニクル形式で構成した2時間のテレビ番組の選曲を担当させていただいた。以前、『史上最大のテクノポップDJパーティー』というイベントを主宰していた時、ビデオが流せるようにプロジェクターを置いてお客が車座になってそれを囲み、懐かしいフィルムコンサートみたいに、80年代当時の様々なグループのビデオを延々2時間半も観るという“番外編”的な試みを一回だけやったことがある。クラブ文化の隆盛前夜で、そういう試みが珍しかったのもあって、各レコード会社から「建前はPRということでね」ということで許可をもら

    家政婦は見たPart3「細野晴臣氏の黒歴史? FOEを検証する」 - POP2*5
  • エヴァンゲリオンについて知っている2、3の事柄 - POP2*5

    NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX (仮) 出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2003/06/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (67件) を見る 86年の初春、『ニュータイプ』の編集者となった私に最初に振られた仕事は、その発売月に毎週オンエアされるテレビアニメ作品のあらすじ紹介ページであった。たぶんその時期というのは、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)というリリース形態が人気を博し始めたころで、スポンサーの意向を気にせず、作家性の強いアニメーターらが、毎月濃ゆいファン向けのタイトルを発表していたころ。だから、当然『ニュータイプ』誌面もOVA作品が花形だった。そちらに人材が奪われた結果なのか、私が担当していたテレビアニメのほうはやる気があるんだかないんだかわらない謎のラインナップばかりで、時代的には最悪の時期

    エヴァンゲリオンについて知っている2、3の事柄 - POP2*5
  • サンプリングとパクリと教養の問題 - POP2*5

    ヘッド博士の世界塔 アーティスト: Flipper's Guitar出版社/メーカー: ポリスター発売日: 1993/09/01メディア: CD購入: 3人 クリック: 62回この商品を含むブログ (228件) を見る 先日も書いたように、8月に発売されるコーネリアスの新譜リリースに併せて、小山田圭吾氏が在籍していたフリッパーズ・ギターの旧譜が、格的なリマスタリングを施して再発されることとなった。で、この再発を巡って、ファンの間で言われている一つの謎がある。今回復刻されるのは、『THREE CHEERS FOR OUR SIDE~海へ行くつもりじゃなかった~』『CAMERA TALK』の2枚だけで、彼らが解散直前に出した、人によってはこれこそ代表作と讃える『ヘッド博士の世界塔』だけは、発売が見送られるのだ。スタッフ筋の知り合いがないので、私は掲示板レヴェルの書き込みでしか情報を知り得てい

    サンプリングとパクリと教養の問題 - POP2*5
  • 暴論! ネオアコとテクノは異母兄弟である - POP2*5

    ネオ・アコースティック (THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES) 作者: 辻口稔之出版社/メーカー: シンコーミュージック発売日: 2000/07/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る 先日、フリッパーズ・ギターの再発の話題をきっかけにして、わが青春の光と陰(笑)を振り返らせていただいたわけだが、畑違いの話題かなと思ったのにも関わらず、わずかながらの反響をいただき嬉しく思っている。であればと思い、もう一つだけ、ネオアコに関する昔から抱いている疑問について、皆さんに聞いてもらえたらと思って続きを書くことにした。 『ミュージック・マガジン』の最新号で「ネオアコ特集」が組まれるなど、フリッパーズ・ギターの再発に止まらないネオアコ総括記事が各誌でも立て続けに組まれ、私も面白く読ませていただいている。ただ、手に取る

    暴論! ネオアコとテクノは異母兄弟である - POP2*5
  • フリッパーズ・ギターについて知っている2、3の事柄 - POP2*5

    THREE CHEERS FOR OUR SIDE アーティスト: Flipper's Guitar出版社/メーカー: PSC発売日: 2006/08/25メディア: CD クリック: 11回この商品を含むブログ (61件) を見る CAMERA TALK アーティスト: FLIPPER’S GUITAR,DOUBLE KNOCKOUT CORPORATION出版社/メーカー: PSC発売日: 2006/08/25メディア: CD クリック: 16回この商品を含むブログ (103件) を見る このブログを始めて、執筆するネタ探しの作業の中で、いきおい懐古調のネタが多くなっているのは、特に狙って意識してのことではない。しかし、おそらくきっかけはある。13年近く在籍した某週刊誌から、このたび離れることになったのである。それ以前も含めれば20年、私はほとんど仕事に忙殺されてばかりの毎日だった。無

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