Lamp・染谷大陽による月イチ連載コラム『遥かなる夏の残響』第7回。 今回は染谷さんのオススメ日本人アーティストをご紹介。 今回は、僕が知る同時代の日本のマイナーな音楽家二人とその作品について書こうと思う。 まずは、菅井協太の『Madonna』(2004年リリース)。 このアルバムでは、ジョージ・マーティンの影が見え隠れする後期ビートルズや60年代後半のブライアン・ウィルソン、ヴァン・ダイク・パークスやハーパース・ビザールなどバーバンク・サウンドといわれる人たち、さらに、奇才とでも云うべきピーター・アイヴァースやシド・バレットなどから感化されたような宅録サイケ・ポップが展開されている。 僕は、Lampが「面影」で参加したコンピレーション・アルバムで「Freak Show」という曲を知った。それが彼の音楽との出会いだった。 歌声や曲の良さもさることながら、奇抜さとポップさが一つの曲の中に同居