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ロシア革命 いつの検索結果1 - 40 件 / 65件

  • この本がスゴい!2023

    「あとで読む」と思った本が、後で読まれた試しがない。 今度の週末・連休にと、積まれた本は崩されない。次の盆休み・年末年始に繰り越され、山脈を成し床が消える。 読書を食事になぞらえて、「血肉化」と表現するならば、私がやっていることは、メニューを眺めて片っ端から注文しているくせに、いんすた映えを気にしながら撮るくせに、まともに咀嚼して嚥下して消化してない状態だ。 そのくせ、「積読も読書のうち」と開き直ったり、溜まった本こそ私の証などと屁理屈こね回す。読まない本に「負債」のような後ろめたさを感じつつ、新刊本を探しだす。新しい本はそれだけで価値があると盲信し、かくして積読リストは延びてゆく。 もう一つ、恐ろしい予感がある。感受性の劣化だ。 あれほど楽しみに「取っておいた」本が、まるで面白くなくなっている。いや、その本の「面白さ」が何であるかは理解できる。だが、それを面白いと感じなくなっているのだ。

      この本がスゴい!2023
    • 【全文無料】総目次 世界史/日本史のまとめ|みんなの世界史

      「みんなの世界史」(世界史のまとめ/日本史のまとめ) noteコンテンツの総目次です。 全部合わせると、100万字以上あると思いますが、全文無料です。 since 2018.10- 基本コンセプト 昔と今を、今と未来をつなぐ。 世界の中の日本、日本の中の世界をつなぐ。 世界史を26ピースに「輪切り」にし、 深く、たのしく、わかりやすく”翻訳”する。 コンテンツの一覧【1】ゼロからはじめる世界史のまとめ(世界史×ゼロから) 【2】同時に学ぶ! 世界史と地理(世界史×地理) 【3】世界史のまとめ × SDGs(世界史×未来) 【4】"世界史のなかの" 日本史のまとめ(世界史×日本史) 【5】世界史の教科書を最初から最後まで(世界史×教科書) 【6】新科目「歴史総合」を読む(歴史総合) 【7】新科目「世界史探究」を読む(世界史探究) 【8】歴史の扉(歴史×モノ) 【9】歴史のことば(書評) 【1

        【全文無料】総目次 世界史/日本史のまとめ|みんなの世界史
      • 【保存版】世界史に影響を及ぼした人物ランキングベスト100【世界史入門】~歴史が苦手な人にこそ読んで欲しい~ - 俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~

        俺は世界史の面白さをもっと世に広めたいと思っている。 そう思って始めた「俺の世界史ブログ」だが、このブログのあらゆる方面からのトップ10記事に世界史の記事が並んだことはほとんどない。 上位に並ぶのはこのブログの看板と言ってもよい「ベスト100シリーズ」の記事であったり、日本の現状に物申す系の記事だったりする。 www.myworldhistoryblog.com www.myworldhistoryblog.com www.myworldhistoryblog.com これはこれでありがたいことなのであるが、やはり世界史ブログたるもの世界史記事をメインにしたいという思いがある。 そしてこのブログのキャッチコピーが「世界史を面白く」なので、できるだけ面白く読めるようにしたい。 そんな想いもあり、今回は当ブログ初の世界史をテーマにベスト100シリーズを作成することにした。 実際に作ってみるとあ

          【保存版】世界史に影響を及ぼした人物ランキングベスト100【世界史入門】~歴史が苦手な人にこそ読んで欲しい~ - 俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~
        • 閲覧注意!世界史に名を轟かす悪女ランキングトップ50!~シンデレラは悪女になった?~ - 俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~

          きれいなバラには棘があるというけれども、その美しい容姿の裏に猛毒を抱え込んだ女性がいる。 彼女らは悪女と言われしばしば歴史の表舞台に現れては大暴れをするわけだが、恐ろしさの中にもどこか魅力を感じる人物ばかり。そこで今回はそんな世界史に名が残るような悪女たちの伝説をまとめてみたいと思う。 ちなみにこの前文は記事が書き終わってから書いている訳だが、書いた感想としてはこんな感じになっているかなと思う。 50位~35位:悪女と言ってもねぇ、誰でもそういう部分はあるからねぇ、そうでもないような気がするねぇ 34位~25位:うん、これは悪女だね 24位~8位:ヤバイ、背筋が凍るレベルだ… 7位~1位:規模が違い過ぎて現実感がない。段々感覚がマヒしてくる 特に後半はどこか遠くで起こったのことのように感じてくるし、自分の中の常識も段々と亡くなってくるのだけれど、恐ろしいことにこの記事に記載されていることは

            閲覧注意!世界史に名を轟かす悪女ランキングトップ50!~シンデレラは悪女になった?~ - 俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~
          • 5 ふわっと「アメリカが嫌い」な気持ち。 | この戦争は、私たちの日常とつながっていて。小泉悠×糸井重里 | 小泉悠 | ほぼ日刊イトイ新聞

            メディアに多数出演、 Twitterでの独自のキャラクターにファンも多い ロシア軍事研究家の小泉悠さんに、糸井重里が ウクライナ戦争の話をうかがいました。 なかなか語るのが難しい話題ですが、 軍事オタク出身で、ちょっとしたユーモアや キャッチーな話題などもはさみつつ、 やわらかく語ってくださる小泉さんのお話は、 身構えず、落ち着いて聞くことができます。 日本で暮らす私たちはこの戦争について、 どんな軸を持てばいいのだろう? 「知っておいたほうがいい部分」や 「考えておくべき部分」は、どこだろう? 戦争や軍事との向き合い方を考えるための なにかヒントになれば、と思います。 *2023年5月「生活のたのしみ展」でおこなわれた 「ほぼ日の學校 特別授業」を記事にしたものです。 >小泉悠さんプロフィール 1982年千葉県生まれ。 民間企業、外務省専門分析員などを経て、 2009年、未来工学研究所に

              5 ふわっと「アメリカが嫌い」な気持ち。 | この戦争は、私たちの日常とつながっていて。小泉悠×糸井重里 | 小泉悠 | ほぼ日刊イトイ新聞
            • 世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない

              元々読書好きを自称してはいたものの、なんだかんだいって結局読んでいるのは欧米や日本人作家の作品ばかり…。そんな折にこの、世界各国の代表的な小説を一年で196冊読んだ方の記事が目に飛び込んできて、早速自分もやってみようと決意したのが2016年初頭。それからちょこちょこ特定の国の本を探しては、読み進める事丸三年!ようやく100冊読み終える事ができました。まさかここまで時間がかかるとは思っていなかったものの、海外文学の造詣を深めるとびきり良い機会になりました。ひとところに居ながらにして、ここまで自分の世界が拡がるとは思わなかったなぁ。 読んだ世界の小説100冊 今回の試みでは、各国に所縁のある作家の作品を読み、あらすじと感想を地域順に並べています。そのため、舞台が必ずしもその国に設定されているとは限りません(例えば、ポーランド出身の記者が描いたアフリカのルポ作品は「ポーランド」に分類)。この方が

                世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない
              • 上坂すみれの濃厚“読書”日記 & この際読んでほしい「ロシアの本」3選+α 社会主義グルメに偏愛ドストエフスキー!  - ARTIST×FANのWEBマガジン Fanthology!

                声優・歌手として活躍し、4月からはTVアニメ『イジらないで、長瀞さん』でヒロイン・長瀞(ながとろ)さんを演じ、同アニメのオープニング主題歌『EASY LOVE』も担当する上坂すみれさん。そんな上坂さんがロシアの文化に造詣が深いことはファンの間では有名です。そこで、今回は上坂さんに、最近の読書事情と巣ごもり中の「おすすめのロシアの本」をお聞きすると共に、それらの本で味わえるロシアの魅力についてたっぷり語っていただきました。 撮影:石川咲希(Pash) 取材・文:遠藤政樹 記事制作:オリコンNewS 「ジャイアント馬場」に「“ヘンタイ” 美術史」 タイトル買いの醍醐味 ――まずは上坂さんの読書タイプから探っていきたいと思います。おうち時間が増えている影響で本を手に取る人が増えている印象ですが、上坂さんは最近、どんな本を読まれましたか? 読んでいなかった“積ん読”系を片付けがてら読んだり、もう一

                  上坂すみれの濃厚“読書”日記 & この際読んでほしい「ロシアの本」3選+α 社会主義グルメに偏愛ドストエフスキー!  - ARTIST×FANのWEBマガジン Fanthology!
                • 「神憑り軍人」たちは何を信じたか 藤巻一保さん「戦争とオカルティズム」インタビュー|好書好日

                  藤巻一保さん=撮影・北原千恵美 藤巻一保(ふじまき・かずほ)作家・宗教研究家 1952年、北海道生まれ。中央大学文学部卒。編集者を経て著述活動に入る。東洋の神秘思想、近代新宗教に関する著作を数多く手がけている。主な著書に『密教仏神印明・象徴大全』『役小角読本』『秘説 陰陽道』『愛と呪法の博物誌』『偽史の帝国 “天皇の日本”はいかにして創られたか』など。 異常な時代の正体を明らかにしたかった ――藤巻さんの『戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人』は、陰謀論や超古代史などのオカルトに魅了された旧日本軍の軍人たちを通して、日本を〈聖戦〉へと導いたイデオロギーに迫った異色の戦争裏面史です。執筆のきっかけを教えてください。 若い頃から秘教的な世界に興味があって、長年その分野の本を書いたり編集したりしてきましたが、一方で日本は神の国であるという信仰に支えられた明治から昭和までの日本についてもず

                    「神憑り軍人」たちは何を信じたか 藤巻一保さん「戦争とオカルティズム」インタビュー|好書好日
                  • TBSとエストニアとポリコレと俺

                    TBSTBSが燃えている。4日前の2月24日、駐日エストニア大使館がTBS NEWSのツイートに「TBSさん,またですか..いいかげんエストニア,ラトビア,リトアニアを“旧ソビエトの国“と呼ぶのはやめてもらえます?歴史的にも法律的にも不正確な呼び方です。バルト諸国はソビエトの継承国家ではないです。2月24日エストニア104回目の独立記念日の本日から、もうこの呼び方はやめていただきたいです」とリプライしたからだ。 https://twitter.com/estembassyjp/status/1496798387856834561 エストニアと言えば把瑠都と仮想通貨しか知らない俺も、うっかりエストニアを「旧ソ連」と呼んで国際問題を召喚しかねない。保身のために「エストニアは旧ソ連じゃない問題」について検索してみた。 エストニア「まとも検索」で「エストニア 旧ソ連」を検索すると、政府や国立機関の

                      TBSとエストニアとポリコレと俺
                    • 文字と声と亡霊たちの天国――『ディスコ・エリジウム ザ・ファイナル・カット』について - 名馬であれば馬のうち

                      「けど、”ディスコ”・エリジウムでしょ……。おかしくないかしら? ディスコは過去のもの、忘れられたものでしょう?」 「過去は未来だが、未来は死んでいる!」 ――『ディスコ・エリジウム』 『ベイビー、あんたが探してんのは結局あんた自身なのよ』 ――舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』(新潮文庫) Disco Elysium の感想を書くなんてことは不可能だ。なぜなら、それは概観して全貌を捉えようにも分裂しすぎていて、要素へ分解しようにも継ぎ目がなさすぎる。*1そもそも世界の感触をことばで伝えるなんて人間の技量を超えているのでは? なので、ここに書かれているのはプレイ中に発された声の残響だ。あなたのために用意された25番目のスキル。それがわたし。 知覚(聴覚)[中:成功] 遠くでラジオが聴こえる。世界のラジオが。音が流れてくる。おはよう、エリジウム。もうすぐ世界に戻る時間だ。 大脳辺縁系*2と古代

                      • 【Raffles Singapore泊でのベスト7】ラッフルズホテルを愛し、MI6のスパイだった英国作家サマセット・モーム - アメリッシュガーデン改

                        作家サマセット・モームは女嫌いのスパイだ 「僕は20歳だった。それが人生でいちばん美しい年齢だなんて誰にも言わせない」 私は20歳になったばかりで・・・ ポール・ニザン『アデン・アレン』の、この言葉に酔いしれるような年頃でもあって、英国人作家のサマセット・モームを心から愛していた。 彼がゲイで、女を毛嫌いしていたにもかかわらずに。 それにしても毛嫌いか? 感情の揺れ幅が大きい男であるから、おそらく人間嫌いだったのは間違いない。だから、当然、私が好きになる理由はないし、嫌いになってもいいはずだ。 20歳という年齢で、私は大人と子どもの中間にあり、少しだけ生きていくのに、うんざりしていた。たぶん、そんなところがモームとの接点だったと思う。 それから長く生きてきたが、結局のところ、大人と子ども中間であることに変わりはなく、生きていくのに、少しうんざりしていないだけのことだ。 なぜなら、うんざりす

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                        • Anderson, "Che Guevara":壮絶な調査に基づく空前絶後のフェアなゲバラ伝 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                          Executive Summary すさまじく分厚いゲバラの決定版伝記。綿密で詳細な調査とインタビューはとにかく圧巻。キューバで長年暮らして関係者の資料を大量に閲覧、ゲバラ懐柔役だったはずの老練なソ連外交官から、恋する乙女まがいの赤面するようなコメントをモスクワで引き出し、最後の部隊の生き残りにスウェーデンまで出かけてヒアリング。すごい! 思想形成や、戦略的な評価といった大局的な視点はいま一つ薄い。だが、その調査が浮き彫りにする、ゲバラの人格的な信じがたいほどの魅力、およびそのとんでもない滅私奉公の独善ぶりは、これまでの伝記などで見られる、とても単純かつ純粋な理想主義者というイメージにかなり修正を迫るものではある。 そして本書はそのすさまじい調査により、ゲバラの最期についての決定的な証言を入手し、そのおかげで謎だったゲバラの埋葬場所まで明らかになり、ゲバラ遺体のキューバ帰還にまで貢献した—

                            Anderson, "Che Guevara":壮絶な調査に基づく空前絶後のフェアなゲバラ伝 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                          • 『繁栄』のマット・リドレーによるイノベーション論──『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』 - 基本読書

                            人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する (NewsPicksパブリッシング) 作者:マット・リドレー発売日: 2021/03/03メディア: Kindle版『繁栄──明日を切り拓くための人類10万年史』や『進化は万能である──人類・テクノロジー・宇宙の未来』で有名なマット・リドレー最新作のテーマは「イノベーション」だ。リドレーは科学ジャーナリストで、『やわらかな遺伝子』や『赤の女王―性とヒトの進化』など生物学・遺伝子関係の本をずっと書いてきているが、世界は時間が未来に進むたびにどんどん良くなっていることを論じた『繁栄』以降はそのテーマから飛躍させ、遺伝子を軸にした人類史それ自体を扱うようになってきている。 『進化は万能である』は、世界で起こっている発明や繁栄のほとんどは「進化」そのものの力のおかげで起こっているのであって、誰か天才的な一個人の発想、発明や、トップダウンの押

                              『繁栄』のマット・リドレーによるイノベーション論──『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』 - 基本読書
                            • プーチン「子供を十人産んだ女性に百万ルーブルと『母親英雄』勲章授与」海外の反応 : 暇は無味無臭の劇薬

                              Comment by hunchedape プーチン、子供を十人産むロシア人女性に一万六千ドルを約束 <関連記事> ロシア大統領府によると、プーチン大統領は1日、多くの子供を育てる女性に「母親英雄」の称号を贈っていたソ連時代の制度を復活させる方針を表明した。ロシアで進む人口減少への危機感を反映し、多産を奨励する動きとみられる。 プーチン氏は多くの子供を持つ母親らとの会合で、「子供がいる家庭への支援はロシアにとって無条件の優先事項だ」と強調。現行制度を拡充し、4人以上の子供を育てる母親には記念メダルと20万ルーブル(約42万円)、7人以上なら勲章と50万ルーブル(約105万円)、10人以上の「母親英雄」には100万ルーブル(約210万円)の一時金をそれぞれ支給する構想を披露した。 子供10人以上なら「母親英雄」…人口減へ危機感、プーチン氏がソ連時代の制度復活 <背景説明> このスレッドには五

                                プーチン「子供を十人産んだ女性に百万ルーブルと『母親英雄』勲章授与」海外の反応 : 暇は無味無臭の劇薬
                              • アンナ・ラーリナ『夫ブハーリンの想い出』 - 紙屋研究所

                                長い休みの間、不破哲三『スターリン秘史』を読み直し、スターリンの大テロルについて関連の本をあれこれ読んでいる。 不破の本の中で紹介されているのが、本書である。 ぼくは身近にいる、ある左翼活動家の女性に「ブハーリンって知ってますか?」と聞いたのだが「いえ、知りません」と言われた。ぼくと同じくらいの年代で、ぼくと同じくらいの活動歴がある、のに。そっかー。 夫ブハーリンの想い出 上 作者:アンナ ラーリナ 岩波書店 Amazon ニコライ・イヴァノヴィチ・ブハーリンは、ロシア革命の指導者の一人で、理論家肌のボルシェヴィークである。スターリンの大テロルの犠牲となり、無実の罪を着せられて1937年に銃殺される。フルシチョフのスターリン批判の際にも名誉回復がなされず、ゴルバチョフのペレストロイカのもとで1989年にようやく名誉回復がなされた。もっともその2年後にソ連共産党は解体してしまうのだが。 本書

                                  アンナ・ラーリナ『夫ブハーリンの想い出』 - 紙屋研究所
                                • トマス・ピンチョン「『1984年』への道:オーウェル『1984年』序文」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                                  Executive Summary トマス・ピンチョンによるオーウェル『1984年』への2003序文。本書が単なる反ソ反共小説ではない。オーウェル自身、立派な左派社会主義者ではあった。だが彼は、制度化された社会主義が己の権力にばかりこだわり、スターリニズムに目を閉ざし、むしろ肯定するのに絶望していた。本書の批判は、そうした社会主義が己の権力温存のために使う手段の戯画化である。世界分割はヴェルサイユ講和会議や第二次大戦後の戦後体制の戯画化でもある。本書の批判はもちろん、現在のネット監視社会の予兆めいた部分もある。その一方で、宗教的な狂信は登場せず、反ユダヤ主義的な面もほとんどない。オーウェルは、本書で底辺労働者に希望を寄せている。そして最後に、ニュースピークについての過去形の論説を載せることで、ビッグ・ブラザー支配がいずれ倒れることを予見しているのかもしれない。彼は一般人の人間性、親子愛など

                                    トマス・ピンチョン「『1984年』への道:オーウェル『1984年』序文」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                                  • オーウェル「バーナム再考:現状追認知識人の権力崇拝とその弊害」(1946) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                                    Executive Summary ジョージ・オーウェルが、第二次世界大戦中および大戦後に人気を博した通俗評論家バーナム『管理職革命』『マキャベリ主義者たち』を徹底的に批判した書評的エッセイ。バーナムは、マキャベリを引き合いに出して、政治は常にエリートのだましあいの権力奪取で大衆は奴隷、イデオロギーなんて大衆動員の口実、パワーこそ正義、と冷徹なリアリストを気取ってみせた。この見立てを元に、バーナムはドイツが勝っているときはナチスこそ新世界秩序の盟主、ソ連なんか一撃でおしまい、抵抗するな、受け入れよと説いたくせに、数年後にドイツが負け始めたら、ソ連最強でスターリン社会主義が世界を支配する、と手のひら返しを演じて見せた。だがこれは「知識人」にきわめてありがちな態度で、彼らに蔓延する敗北主義の根底でもある。「リアリズム」と称しつつ、臆病な現状追認の権力すりより行動でしかないのだ。根底にある社会の

                                      オーウェル「バーナム再考:現状追認知識人の権力崇拝とその弊害」(1946) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                                    • なぜアナーキーは成立しないんだぜ? 栗原康『何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成』を読む - 関内関外日記

                                      何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成 (角川書店単行本) 作者:栗原 康 KADOKAWA Amazon 「はじめに」にだいたい重要なことは書いてある 権力はいまやこの世界のインフラのうちに存在する。 ―不可視委員会 ぎゃあ、そうだったのか、おれたち、インフラの奴隷になっていたのか。なんでこうなっちまったんだ。 「民主主義とは、ありとあらゆる国家形態にとっての真理である」と書きしるしたマルクスはまちがっていた。民主主義とは、ありとあらゆる統治形態にとっての真理なのである。 ―不可視委員会 うわあ、いいこと言ってるような気がするぜ! って、不可視委員会ってなんだ? 図書館にないぜ。ないから読めないぜ。でも、栗原康ってだれだ? 今まで何冊も読んできたが、いまいちわからんぜ。わからんけど、アナーキーだ。お行儀のいいアナキストじゃないのはわかる。今だ、今、やるなら今しかねえ、今以外にねえ

                                        なぜアナーキーは成立しないんだぜ? 栗原康『何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成』を読む - 関内関外日記
                                      • 「共同参画」2022年1月号 | 内閣府男女共同参画局

                                        スペシャルインタビュー 池田 理代子氏にお話を伺いました 内閣府男女共同参画局総務課 「ベルサイユのばら」執筆の時代 林局長:今年(2022年)は、「ベルサイユのばら」連載開始50周年になります。私は、少女の頃から「ベルサイユのばら」(以下「ベルばら」という。)も「オルフェウスの窓」も大好きでした。今、男女共同参画局の若い職員に聞いても「ベルばら」は皆知っていて、読み継がれていく作品だと改めて思います。また、「オルフェウスの窓」も、その後私は仕事でヨーロッパに住むことがあったのですが、ドイツの雰囲気や空気感が見事に絵の中に現れていて、すばらしい作品だと思っております。 池田氏:ありがとうございます。 林局長:本日は男女共同参画社会の実現に向けて、御自身の作品や御経験を交えてお話を伺えればと思っております。 早速ですが、まずは「ベルばら」のお話を伺いたいと思います。「ベルばら」という作品は当

                                        • 人間活動における理性 Reason in Human Affairs

                                          人間活動における理性 (v.1.01) (既存の邦題は「意思決定と合理性」) スタンフォード大学ハリー・キャンプ記念講義、 1982 Reason in Human Affairs ハーバート・A・サイモン*1 訳:山形浩生*2 2020 年 10 月 22 日 *1 ©1983 Board of Trustees of the Leland Stanford Junior University *2 ©2020 山形浩生 禁無断転載、無断複製。 i 人間理性への無限の信頼と、人間の温かみの比類無き蓄えを擁していた ヤシュカ・マルシャックの想い出に スタンフォード大学におけるハリー・キャンプ記念講義、1982 ハリー・キャンプ記念基金は 1959 年に、スタンフォード大学において人間個人の尊厳 と価値に関する話題についての一連の講演を可能にするために設立された。 iii はじめに 人間の理

                                          • ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』 いくつかのマルクス主義的論点:ロマリック・ゴダンの書評への返答」(2020年10月4日)

                                            ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』 いくつかのマルクス主義的論点:ロマリック・ゴダンの書評への返答」(2020年10月4日) Branko Milanovic “On several Marxist themes in “Capitalism, Alone”: My reply to Romaric Godin’s review” globalinequality, October 4, 2020 ロマリック・ゴダン [1]訳注;経済分野を主とする仏ジャーナリスト。Mediapart所属。元La Tribune紙副編集長。 が “Capitalism alone” 仏語版(邦訳『資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来』〔西川美樹訳、みすず書房、2021年〕)についてとても刺激的な書評を最近書いてくれた。「資本主義に関するブランコ・ミラノビッチの不完全な考察」というい

                                              ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』 いくつかのマルクス主義的論点:ロマリック・ゴダンの書評への返答」(2020年10月4日)
                                            • 新春対談/上智大学教授(政治学) 中野晃一さん 文明壊す安倍政治と決別する「覚醒の年」に/日本共産党委員長 志位和夫さん 国民にポジティブな魅力が伝わる野党共闘へ

                                              上智大学教授(政治学) 中野晃一さん 文明壊す安倍政治と決別する「覚醒の年」に 日本共産党委員長 志位和夫さん 国民にポジティブな魅力が伝わる野党共闘へ 日本共産党の志位和夫委員長の新春対談。今年は、中野晃一・上智大学教授(政治学)を迎え、野党連合政権の展望や世界と日本の問題など、縦横に語り合いました。 志位 明けましておめでとうございます。 中野 明けましておめでとうございます。 去年を振り返って一番思うのは、夏の参院選で改憲勢力の議席を、改憲発議に必要な3分の2割れに追い込み、それを踏まえて安倍政権が完全に迷走で終わる臨時国会となったことです。 もちろん、特筆することとして「桜を見る会」疑惑の「しんぶん赤旗」日曜版のスクープと田村智子参院議員による国会質問を契機に、野党が最終的には一丸となって追及したことがあります。ボクシングでたとえるなら、安倍晋三首相は倒れてロープに手を伸ばしている

                                              • 支配エリートが進める現代版「帝国主義」と闘うにはどうすべきか?(松尾 匡)

                                                特にロシア革命後は「資本主義の全般的危機」の段階に入ったとされ、「全般的危機論」なんてのが大学の講義科目になっていたとも聞きます。 けれども一向に資本主義はつぶれてくれないので、資本主義の全般的危機の「第二段階」だ「第三段階」だと言って、しまいに「第四段階」になったとかならないとか、そんな議論がされていました。 庶民の苦しみよりも指導者の理論 これの何がダメかと言うと、世の中を変革しようという志は、たいてい、自分や目の前の庶民が苦しんでいるのをなんとかしようということから始まるものなのに、そこから切り離された理由づけで社会変革を根拠づけてしまうことです。 目の前の闘いに合理的でスケールの大きな根拠づけができて、元気が出て運動が広がることまではいいことです。 よくないのは、歴史の進歩のためという根拠づけの方が一人歩きして、自分や目の前の庶民の働き方や暮らしの素直な願望をふみにじる本末転倒が起

                                                  支配エリートが進める現代版「帝国主義」と闘うにはどうすべきか?(松尾 匡)
                                                • ウクライナ戦争・再論 2022年4月17日 塩川伸明

                                                  *1 その後の関連発言として、 『世界』2022 年 5 月号のインタヴュー、 『現代思想』2022 年 6 月臨時増 刊号:総特集「ウクライナから問う」 (5 月中旬刊行予定)における池田嘉郎氏との対談がある。そ の他、4 月 4 日には、東京大学グローバルキャンパス推進本部主催の役員・教員・職員を対象とし た勉強会で講演した。本稿はこの講演の際に準備したノートをもとに、大幅な増補改訂を加えたも のである。 - 1 - ウクライナ戦争・再論 2022 年 4 月 17 日 塩川伸明 《目次》 はじめに Ⅰ 背景 1 ウクライナとロシア a ロシア革命まで b ソ連時代 c 独立後 2 アメリカ・NATOとロシア 3 ウクライナとNATO Ⅱ 最近の動向 1 開戦 2 戦争 3 停戦交渉 おわりに ********* はじめに 「ウクライナ戦争をめぐって」 という小文をこのホームページにア

                                                  • 久々にクラシック音楽を勉強しました - 中川 右介 著「クラシック音楽の歴史」 - - 時の化石

                                                    どうもSinShaです。 好みのイヤホンがそろって、PCオーディオセットが充実してきたので、久しぶりにクラシックを聴くようになりました。 15年ぶりくらいかな💦 ショパンコンクールで2位になった、反田恭平君のピアノを聴いたら素晴らしかった。 それからピアノ・コンチェルトを聴き始めました。 せっかくだから本を買って、少し勉強したいなと思ったんです。 この本は面白いなぁ。 ベートーヴェンはネー「献呈」というネーミング・ライツをビジネスモデルにしていた。 ラフマニノフピアノ協奏曲2番は人生起死回生の名曲だった。 クラシックの巨匠たちの人生を垣間見た気がしました。 オススメのクラシック入門本 「クラシック音楽の歴史」から モーツァルト ベートーヴェン ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 クラシック好きにオススメのイヤホンとハイレゾミュージック おわりに オススメのクラシック入門本 あまりに暑

                                                      久々にクラシック音楽を勉強しました - 中川 右介 著「クラシック音楽の歴史」 - - 時の化石
                                                    • 【停滞する思考に一石を投じる苦言】声にできない本音を言葉に…。#8 - ioritorei’s blog

                                                      #8 停滞する思考に一石を投じる苦言 停滞する思考に一石を投じる苦言 声にできない本音を言葉に… マリーメイア・クシュリナーダ(「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」より) 声にできない本音を言葉に… 何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。 感じていても声にするのが憚られる言葉がある。 それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。 だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。 本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。 しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。 本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。 マリーメイア・クシュリナーダ(「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」より) マリーメイア・クシュリナーダは『新機動戦記ガンダムW』のOV

                                                        【停滞する思考に一石を投じる苦言】声にできない本音を言葉に…。#8 - ioritorei’s blog
                                                      • ロシアの法文化

                                                        SRC Winter Symposium Socio-Cultural Dimensions of the Changes in the Slavic-Eurasian World ( English / Japanese ) ロシアの法文化 森下敏男(神戸大学) Copyright (c) 1996 by the Slavic Research Center( English / Japanese ) All rights reserved. 以下は、1997年1月30日に、北海道大学スラブ研究センターのシンポジウムで報告した原稿に加筆したものである。当日法律学以外の分野の多く の方々から貴重なご指摘を頂き、狭い研究領域に閉じこもりがちの筆者としては、学際的な刺激を与えられ、望外の幸せであった。討論者の労をとられた大江氏 とは従来から論争している関係にあり、当日の討論を中心に、ここでも若

                                                        • 平和→格差→絶望死。残酷すぎる「現実」が明らかに! 橘玲「これからのリバタリアニズム」第3回|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                          タイムリーすぎて話題沸騰のウォルター・ブロック『不道徳な経済学――転売屋は社会に役立つ』。本連載では、翻訳(超訳)を手がけた作家・橘玲氏が「これからのリバタリアニズム」と題し、リバタリアニズム(自由原理主義)をめぐる現代の潮流を読み解きます。今回は第3回。 第1回はこちら 第2回はこちら ■平和が格差を拡大させた 「世界じゅうで富める者と貧しい者の格差が拡大し、分断が進んでいる」と、右も左もあらゆる「知識人」が主張している。しかしこれはほんとうなのか? ”事実”を先に述べるなら、グローバル化によって世界の格差は明らかに縮小している。このことは、かつては世界の最貧国だった中国やインドで、わずか30年ほどのあいだにグローバル企業がいくつも誕生し、巨大な中間層が形成されたことを考えればわかるだろう。世界の格差を研究する経済学者のブランコ・ミラノヴィッチによれば、グローバルなジニ係数(格差の指標)

                                                            平和→格差→絶望死。残酷すぎる「現実」が明らかに! 橘玲「これからのリバタリアニズム」第3回|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                          • 危機の危機 - 内田樹の研究室

                                                            『新潮45』という雑誌が以前存在した。ある時期から極右的な論調に変わって、質の悪い記事を掲載するようになってそのうち廃刊になった。まだまともな雑誌だった頃にはよく長いものを書かせてくれた。これもその中の一つ。2012年の2月に書いたので、もう10年前になる。朴東燮先生が「読みたい」と言うのでHDの筐底を探して見つけ出した。10年経ってもリーダブルなような気がしたので、再録する。 先日、哲学者の鷲田清一先生と「3・11後の日本の危機的状況」について対談する機会がありました。僕がホスト役で、鷲田先生から話を聞き出すという趣向の会でしたので、冒頭で僕が「われわれは今、ポスト・グローバリズムの世界という、前代未聞の歴史的状況に投じられています。さて、これから、いったいどうやって、この危機を生き抜くべきなのでしょうか?」というようなよくある定型的な問題提起を不用意に口にしてしまいました。すると、鷲田

                                                            • 美しい振る舞い<寿司屋 編> - いつだって上機嫌

                                                              欧州から来日する商談相手をもてなすことになったというO氏に請われ、「印象管理術」*1とでもいいましょうか・・、その個人レッスンを行いました。 当日の下見を兼ねて、舞台は都内の寿司店。 カウンターで2名、 席の予約は私が入れておきました。 ー19時20分 待ち合わせの場所にO氏がやってきました。 O氏の基本情報 年齢 : 41歳 職業 : 映像制作・配信会社代表/プロデューサー 求められる資質 : 人的ネットワーク形成力、交渉力、予算管理能力、企画力、熱意など 個性 : 「世界中の僻地へ高等教育を行き渡らせたい」という夢を抱いて奮闘中。 資金提供者・技術協力者を求め、さまざまなな国の人と面会を重ねる日々。 こういうO氏が 「近い将来こうありたいと願う自分」、そこに照準を合わせて印象を調整していきます。 具体的には、「装い」「姿勢」「所作・立ち居振る舞い」「話し方」「会話内容」などをコーチしま

                                                                美しい振る舞い<寿司屋 編> - いつだって上機嫌
                                                              • The Platypus Affiliated Society – 「叛乱を革命から解放する」: 長崎浩氏とのインタビュー 前半

                                                                2020年11月に安藤歴とヒューストン・スモールは日本の新左翼の歴史について、長崎浩にインタビューした。新左翼の起源や高揚、そして衰退の過程を辿りながら、マルクス主義とマルクス=レーニン主義の違い、左翼にとっての党の役割、叛乱及び革命と歴史の関係などを考察した。そもそも新左翼の目標は何であったのか?それをどこまで達成したのか? インタビューは二つに分かれており、後半は来月に掲載される予定である。 前半 1)長崎さんは、ブント、東大助手共闘等の活動において60年安保闘争、70年安保闘争に関わり、その後は地方党の結成などの活動をしており、成田闘争のような住民闘争にも関わっていたが、そもそもマルクス主義または「左翼」との出会いや運動に関わることになったきっかけは何だったのか? 1956年という年 長崎:もう昔の話になりますけれども、まずは1956年が日本ではどういう年だったかを思い出すことから始

                                                                • 3月3日。 - うちのふうふとエイトのこと。

                                                                  一番に思い浮かぶのは、上巳の節句、雛祭でしょうか。国際ペンクラブの日本センター、一般社団法人日本ペンクラブの発案により制定された「平和の日」でもあるそうです。 旧ソ連の作家ボリス・パステルナーク。ロシア革命期を舞台に、「神から遺言された義務を果たし」上梓した小説「ドクトル・ジバゴ」。1958年ノーベル文学賞受賞の栄誉を得るも、辞退。後のサルトルを除き、初の文学賞辞退者です。サルトルは個人的主義が理由ですが、パステルナークは旧ソ連政府に迫られての辞退でした。ロシア革命に批判的な文学作家とされ、愛する祖国を捨てて他国への亡命を選択することは「死に等しい」為です。 この事象に日本ペンクラブはソ連政府寄りの姿勢を取り、誹謗を浴びたようです。当時4代目の会長を務めていたのが川端康成でした。直截関わりないことですが、従軍記者だった氏が、生還不能の特攻兵器「神雷(桜花)」を賞賛する談話は読み下すに堪え難

                                                                    3月3日。 - うちのふうふとエイトのこと。
                                                                  • 書評 「Upheaval」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                    Upheaval: How Nations Cope with Crisis and Change (English Edition) 作者: Jared Diamond出版社/メーカー: Penguin発売日: 2019/05/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 本書はジャレド・ダイアモンドによる一般向けの啓蒙書.ジャレド・ダイアモンドは元々熱帯の鳥類が専門の進化生物学者だが,ヒトを進化生物学的に解説するとどうなるかについての啓蒙書「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか(文庫化前の邦題:セックスはなぜ楽しいか)」「人間はどこまでチンパンジーか?」を手がけるようになり,さらに人類の歴史をテーマにした著作「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」「昨日までの世界」を書き,その際の分析法として歴史の自然実験による比較法をテーマにしたアンソロジー「歴史は実験できるのか」にも編者として関わる

                                                                      書評 「Upheaval」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                                    • 洋書Audibleおすすめ50選!作品の選び方&勉強法も【初級者/中級者/上級者レベル別】

                                                                      この記事は『洋書大好き!おすすめ100選』の筆者が、同じく大好きな洋書Audibleについて、熱く語っていくものです。 洋書が大好きで、人生の一部として日常的に読んでいて、最近は活字よりもAudibleが優勢になっていたりもするのですが、 そんなAudible大好き人間の私からあなたへ、洋書Audibleの魅力を伝えられたらと思います。 Audible未体験の方は、30日間の「聴き放題」無料体験ができるので、ぜひお気軽に試してみてください。 既にAudibleの魅力をご存知の方は、本記事で紹介するおすすめを新たな作品との出会いにし、楽しんでいただければうれしく思います。 Audible作品の選び方 興味のあるジャンルから聴く サンプル再生で、好みの声かを確認する 本人ナレーションの作品を聴く 興味のあるジャンル・作品から聴く Audibleと英語学習に限りませんが、「好きこそ物の上手なれ」

                                                                        洋書Audibleおすすめ50選!作品の選び方&勉強法も【初級者/中級者/上級者レベル別】
                                                                      • 『ロバート・キャパ展 -THE FACE-』で感じたこと 福岡県田川市新町 - 日々の”楽しい”をみつけるブログ

                                                                        2019年12月8日(日)に、田川市美術館で開催されている『ロバート・キャパ展 -THE FACE-』へ行ってみました。 田川市美術館の場所:福岡県田川市新町11-56 わたしが、「20世紀 最も偉大な戦場カメラマン」と呼ばれるロバート・キャパという人物を知ったのは、NHKのテレビ番組である「日曜美術館(2013年3月3日放送『二人の”キャパ”』)」でした。 わたしの印象に深く刻まれた2枚の写真 この番組のなかで紹介された最も印象に残った写真が「空襲警報 スペイン(1937年)」と題されたものです。 「空襲警報 スペイン(1937年)」 写真が写された場所はスペインの街の一角。母親とその子どもと思しき10歳くらいの女の子が主役として写っています。母親は女の子の手を握り、女の子をひっぱり小走りになっているようです。母親は厳しい表情で空を見ています。ぴったりと母親のあとを追う女の子の口は、ぎゅ

                                                                          『ロバート・キャパ展 -THE FACE-』で感じたこと 福岡県田川市新町 - 日々の”楽しい”をみつけるブログ
                                                                        • 12月28日は 官公庁御用納め・仕事納め、シネマトグラフの日、身体検査の日、無辜嬰児殉教の日、ディスクジョッキーの日、等の日 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                                                                          おこしやす♪~ 12月28日は何の日? その時そして今日何してた? 12月28日は 官公庁御用納め・仕事納め、シネマトグラフの日、身体検査の日、無辜嬰児殉教の日、ディスクジョッキーの日、等の日です。 ●『官公庁御用納め・仕事納め』 :官庁で、その年の最後の事務をとる事です。 多くの民間企業も、これに倣う傾向があります。 ※1873(明治6)年、太政官布告第二号、「休暇日ヲ定ム」により、官公庁は12月29日~1月3日までと、6月28~30日を休暇とするという法律が定められました。 この日が(土曜日・日曜日と重なる場合には直近の平日)が仕事納めとなります。 尚、6月の公休日に関しては、同年の太政官布告第二百二十一号により取り消されました。 ◆関連記念日 官公庁御用始め 1月4日 ●『シネマトグラフの日』 : 1895(明治28)年のこの日、フランスの「パリ」で「リュミエール兄弟」が発明した映画

                                                                            12月28日は 官公庁御用納め・仕事納め、シネマトグラフの日、身体検査の日、無辜嬰児殉教の日、ディスクジョッキーの日、等の日 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
                                                                          • 【しらなみのかげ】 頭でっかちな「世間知らず」達の暴走 #23|雁琳の『晦暝手帖』

                                                                            いつの日からか、私はジャパニーズ・ヒップホップが大好きになった。特に、ギャングスター・ラップが大好きになった。 元々音楽好きで、あらゆるジャンルを摘み食いしながら聴いてきたつもりだが、このジャンルが取り分け好きになっていった時期があった。 昼は大学で授業を受けたり研究に勤しんだりし、週の内二、三日は夜の街で働いて日銭を稼ぐ生活を長く続けていた最後の頃だったと思う。大学の籍が無くなって奨学金を借りられなくなった三、四年前から、前者が見る見る内に出来なくなり、後者ばかりがそのまま生活になっていったら、益々好きになっていった。 その時期は丁度、フリースタイルバトルが全盛を迎えていたということもある。それは余りに面白く、YouTubeで延々とその動画を見続けていた時期もあった。巧妙で心地良い韻も、華麗なフローも興味深いのだが、自らの「生き様」を言葉にしてビートに乗せていくその様が何とも素晴らしいの

                                                                              【しらなみのかげ】 頭でっかちな「世間知らず」達の暴走 #23|雁琳の『晦暝手帖』
                                                                            • <シリーズ評論・ウクライナ侵攻2年>③ 池田嘉郎・東大教授 「停戦しろ」は一方的押しつけ:北海道新聞デジタル

                                                                              ロシアのウクライナ侵攻開始から2月24日で2年を迎える。一方的な侵略による犠牲者が増え続ける中、国際社会の分断は深まり、関心は薄れ始めている。戦争はいつまで続くのか。日本はどう向き合っていくべきか。各界の関係者に聞いた。 「実際に戦場で戦っているわけでもない私たちが、ウクライナに対して『戦うのをやめて停戦しろ』というのは一方的な考え方の押しつけだ」と話す池田教授(玉田順一撮影) いけだ・よしろう 1971年、秋田市生まれ。94年、東京大学文学部卒業。新潟国際情報大学講師、東京理科大学准教授を経て、2013年に東大准教授。23年4月から現職。専門は近現代ロシア史。著書に「ロシア革命―破局の8か月」など。52歳。

                                                                                <シリーズ評論・ウクライナ侵攻2年>③ 池田嘉郎・東大教授 「停戦しろ」は一方的押しつけ:北海道新聞デジタル
                                                                              • 2023年に読んだ182冊から星5の13冊を紹介 - 海外文学読書録

                                                                                このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2023年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい 石原慎太郎 作家はなぜ政治家になったか シリーズ・戦後思想のエッセンス 作者:中島 岳志 NHK出版 Amazon 120ページほどの短い本だが、石原慎太郎の歩みを丁寧に追っていて分かりやすい。キーワードは「成熟」になるだろう。本書において石原と対置されるのが江藤淳で、「成熟」は江藤の著作『成熟と喪失』【Amazon】を踏まえている。江藤を対置することで、石原の精神的軌跡にくっきり補助線を引い

                                                                                  2023年に読んだ182冊から星5の13冊を紹介 - 海外文学読書録
                                                                                • 【心に沁みる名言】今日を精一杯生きるために…。#83 - ioritorei’s blog

                                                                                  #83 心に沁みる名言 心に沁みる名言 今日を精一杯生きるために… マリーメイア・クシュリナーダ(新機動戦記ガンダムW Endless Waltzより) 今日を精一杯生きるために… 明日ではなく今日。 今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。 マリーメイア・クシュリナーダ(新機動戦記ガンダムW Endless Waltzより) マリーメイア・クシュリナーダは、『新機動戦記ガンダムW』のOVA及び劇場版である『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』のメインキャラ。 かつての秘密結社「OZ」総帥にして、一度は世界国家元首として地球を治めたトレーズ・クシュリナーダの遺児を名乗り、マリーメイア軍を率いて地球圏の掌握を宣言する。 記録上提出された名前はマリーメイア・バートンで、バートン財団当主であるデキム・バートンの孫にあたる。 母はデキムの娘であるレイア・バートンだが

                                                                                    【心に沁みる名言】今日を精一杯生きるために…。#83 - ioritorei’s blog