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栗城史の検索結果1 - 40 件 / 164件

  • ボト on Twitter: "2018年の時、ある登山家が死んだ 栗城史多という登山家で、日本では著名な登山家であるがそれは素人の中での話であり、アルピニスト達の中では侮蔑、無関心の対象だった 彼は登山家を名乗りエベレストに何回もアタックした人だが、専門家から見れば確実に登頂は不可能な人間である事が明白だったからだ https://t.co/bU2TT4RsoW"

      ボト on Twitter: "2018年の時、ある登山家が死んだ 栗城史多という登山家で、日本では著名な登山家であるがそれは素人の中での話であり、アルピニスト達の中では侮蔑、無関心の対象だった 彼は登山家を名乗りエベレストに何回もアタックした人だが、専門家から見れば確実に登頂は不可能な人間である事が明白だったからだ https://t.co/bU2TT4RsoW"
    • 渋谷ハロウィーンの「地元にカネが落ちない問題」、どう解決すべきか

      渋谷ハロウィーンの「地元にカネが落ちない問題」、どう解決すべきか:スピン経済の歩き方(1/7 ページ) 3年ぶりに行動規制のない「渋谷ハロウィーン」が無事終わった。 今回はインバウド解禁のタイミングに重なったことで、外国人観光客の姿も目立ったという。毎年、渋谷ハロウィーンを「荒れる成人式」と同じく「数字の取れる衝撃映像」として大ハシャギで取材する、ワイドショーも多くの外国人観光客にマイクに向けて、こんなコメントを切り取っている。 「世界で一番クレイジーなハロウィーンだ」 「渋谷ハロウィーンは海外でも有名なので、一度は来てみたかった」 こういう風に持ち上げられると、すぐに調子に乗ってしまうのが、日本人の悲しい性(さが)だ。「世界が渋谷のハロウィーンを称賛!」「日本のコスプレクオリティーの高さに外国人が感動!」なんて感じで、気の早い人は「渋谷ハロウィーンをインバウンド復活の起爆剤に」なんて皮算

        渋谷ハロウィーンの「地元にカネが落ちない問題」、どう解決すべきか
      • プロセスでのみ目立つことに一生懸命になると危険という話|けんすう

        こんにちは!アルという会社をやっている、けんすうと言います。 最近「プロセスエコノミー」というものが来るよね、と思っていてこんな記事を書いたりしていました。 プロセスエコノミーとはざっくりいうと「作品とかのアウトプットを売るのがよくあるビジネスだとしたら、作品を作る過程の部分でもお金を稼げるようにするのが、プロセスエコノミーだ」というような感じです。 SNSの普及やライブ配信などによって、盛り上がってきている感じです。 で、僕はこれを基本的にポジティブに捉えていて、「プロセスの時からファンを巻き込めると、そこでアルバイトとかをせずにクリエーターが生活費を稼げたり、よりクリエイティブにコストを割けるようになる」というふうになると思っているので、まだ新人だったり売れていない人でも活動の幅が広がったらいいなあ、と思っています。 しかし、プロセスエコノミーだ!といって、プロセスを派手に見せることば

          プロセスでのみ目立つことに一生懸命になると危険という話|けんすう
        • 「ほら、日本ってめちゃくちゃでしょ」 ゴーン氏の逆襲をナメてはいけない

          「ほら、日本ってめちゃくちゃでしょ」 ゴーン氏の逆襲をナメてはいけない:スピン経済の歩き方(1/5 ページ) カルロス・ゴーン氏が、会見を開く予定だ。「大丈夫でしょ。悪いのは彼なんだし」「すぐに逮捕して、日本に戻せ」といった声が聞こえてきそうが、大きな声をあげればあげるほど、日本にダメージを及ぼすリスクがあるのだ。どういうことかというと……。 楽器ケースに身を潜めて出国審査をすり抜ける、というさながら「ルパン三世」のようなマンガ的逃走劇を見せたカルロス・ゴーン氏が1月8日、レバノン到着後はじめて会見を催す。 「有罪の推定に立ち、差別が蔓延(まんえん)し、基本的人権が無視されている」「国際法と諸条約の下で守られるべき法的義務が著しく無視されている」という声明からも痛烈な”ジャパンバッシング”を展開するのは間違いない。 そこに加えて、日産幹部を名指しした個人攻撃も予想される。これまでゴーン氏は

            「ほら、日本ってめちゃくちゃでしょ」 ゴーン氏の逆襲をナメてはいけない
          • カインズに売られた「東急ハンズ」は、なぜライバル「ロフト」と差がついたのか

            昨年末、東急ハンズをこよなく愛する人々の間に激震が走った。 ホームセンター大手のカインズが親会社の東急不動産ホールディングスから買収することを発表したからだ。将来的にブランド名も変更されるということで、SNS上では早くも「カインズハンズになるの?」とか「縮めてカハンズとか?」などと予想する声が上がる一方で、なぜこのような事態になってしまったのかと困惑する人も続出した。 東急ハンズといえば、圧倒的な品ぞろえと、専門知識をもつ個性豊かな販売員が多くおり、「1日いても飽きない」「店員さんとの話に夢中になっていた」というファンも多くいる。2021年10月に、37年間の歴史に幕を下ろした池袋店のメッセージボードには、「私の青春そのものでした」「ハンズがなければ今の自分はありません」という熱い声が多く寄せられている。 そんな熱烈なファンがたくさんいるのだから、なにもカインズなどに身売りぜずとも、やりよ

              カインズに売られた「東急ハンズ」は、なぜライバル「ロフト」と差がついたのか
            • 今は亡き登山家・栗城史多さんは無責任な応援によって命を失った話

              ボト @botomeze 2018年の時、ある登山家が死んだ 栗城史多という登山家で、日本では著名な登山家であるがそれは素人の中での話であり、アルピニスト達の中では侮蔑、無関心の対象だった 彼は登山家を名乗りエベレストに何回もアタックした人だが、専門家から見れば確実に登頂は不可能な人間である事が明白だったからだ pic.twitter.com/bU2TT4RsoW 2022-08-26 00:38:26 リンク Wikipedia 栗城史多 栗城 史多(くりき のぶかず、1982年6月9日 - 2018年5月21日)は、日本の登山家である。実業家として個人事務所の株式会社たお代表取締役を務めた。北海道瀬棚郡今金町出身で、北海道檜山北高等学校を経て札幌国際大学人文社会学部社会学科を卒業した。よしもとクリエイティブ・エージェンシーと2011年9月から業務提携した。 「冒険の共有」をテーマに全国

                今は亡き登山家・栗城史多さんは無責任な応援によって命を失った話
              • 日本社会から「単身赴任」がなくならない、根本的な理由

                「4月から転勤することになったよ」と嘆いているビジネスパーソンもいるのでは。家族を残して「単身赴任」する人もいるだろうが、そもそもなぜこのような制度が存在しているのだろうか。歴史をさかのぼると、根深い理由が存在していて……。 先日、朝日新聞社系のニュースサイト「withnews」の『単身赴任繰り返し、引っ越しは15回 「何のため、働いてきたのか」家族から孤立、50代転勤族の嘆き』という記事がネット上で話題になった。 会社に命じられるまま西へ東へと飛び回っているうちに、二重生活の出費が重くのしかかるだけではなく、家族との大事な時間まで失っていた、という「ハード単身赴任者」の訴えは大きな反響を呼び、コメント欄やSNSには「自分も転勤族の家で育ったのでよく分かる」「こんな時代遅れの制度はやめて欲しい」なんて声が溢れている。 ご存じのように、日本の転勤制度は世界の中でもかなり「異常」だ。 もちろん

                  日本社会から「単身赴任」がなくならない、根本的な理由
                • 登るためならマルチともつながる…手指を9本失い、エベレストで滑落死を遂げた登山家が費用を工面した方法 「わらしべ登山家」を自称した栗城史多という生き方

                  登山家の栗城史多さんは、世界最高峰のエベレスト登頂に幾度となく挑戦し、凍傷で手指を9本失い、最後は2018年に滑落死した。栗城さんは入山料だけで数百万円という費用をどのように工面していたのか。本人に取材した河野啓さんの著書『デス・ゾーン』(集英社文庫)よりお届けしよう――。 政財界の要人の名刺は「レアカード」 ヒマラヤは春(4月、5月)か秋(9月、10月)に登るのが一般的である。夏は気温こそ緩むが雨季なので、雪の日や雪崩が多い。冬は気温が下がり、ジェット・ストリームが吹き荒れる。いずれも登山には不向きだ。 必然的に、栗城さんが日本にいるのは夏と冬になる。 栗城さんの事務所は、札幌の中心部から車で15分ほどの好立地にあった。学校の校舎のような横長の形をした古い鉄筋4階建ての2階に入っていた。札幌市がクリエイターやベンチャー企業を支援するために出資した財団法人が管理するビルだった。2DKで家賃

                    登るためならマルチともつながる…手指を9本失い、エベレストで滑落死を遂げた登山家が費用を工面した方法 「わらしべ登山家」を自称した栗城史多という生き方
                  • 「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか

                    「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) マルチ商法を展開している日本アムウェイ合同会社に対して、消費者庁が勧誘などの一部業務を6カ月間停止する命令を出した。 報道によれば、『メッセージアプリで知り合った相手を食事に誘った後、密室で化粧品の購入をすすめ、相手が断ると「絶対に今買ったほうがいい」などと執ように勧誘を続けて強引に入会させ、その間、会社に関する書類を一切交付していない』(NHK NEWS WEB 2022年10月14日)などの事例が確認され、これが特定商取引法違反にあたるという。 そんなニュースを聞くと、「相変わらずそんなことやっているんだ……懐かしいな」とノスタルジックな感傷にふける人も少なくないのではないか。40~50代がまだ若者だった時代、こういうスタイルの勧誘は決して珍しくなかったからだ。 実は

                      「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか
                    • 「田園都市線」は多くの人が嫌っているのに、なぜ“ブランド力”を手にできたのか

                      これを受けて、「田園都市線」はTwitterのトレンド入りを果たし、ネット上では先ほどのように、マツコさんに賛同して「田園都市線ヘイト」が飛び交っているというわけだ。もちろん、ほとんどの人は「ネタ」としてイジっているわけだが、中には、何か特別な恨みでもあるのか、田園都市線沿線住民の人間性を貶(おとし)める誹謗中傷をする人も少なくない。 もしこれを田園都市線沿線で暮らす多感な時期の子どもが見てしまったら、深く傷つき「なんで、こんなみんなに嫌われるような街で僕を産んだんだ!」なんて親を恨んでしまうかもしれない。 関連記事 「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか 日本アムウェイ合同会社に対して、消費者庁が勧誘などの一部業務を6カ月間停止する命令を出した。「昔から同じようなことをやっているのに、なぜ今なの?」と思われたかもしれないが、どういった背景があるの

                        「田園都市線」は多くの人が嫌っているのに、なぜ“ブランド力”を手にできたのか
                      • 「KDDIの会見、やらなくてよかったんじゃね」問題 どう考えるべきか

                        「KDDIの会見、やらなくてよかったんじゃね」問題 どう考えるべきか:スピン経済の歩き方(1/7 ページ) KDDIの大規模な通信障害を受けて、危機管理を生業(なりわい)としている人たちにとって、非常に興味深い問題が持ち上がっている。 それは「KDDIの会見、やらなくてよかったんじゃね」問題である。 実はこれまでこのような通信障害が起きた場合、まずはしっかりと事態を収束させて、原因も判明した後に会見を開く、というのが通信業界の「暗黙のルール」だった。しかし、今回は発生翌日、原因もまだ分からない中で、高橋誠社長自らが登壇して会見を催した。背景には、「天の声」がある。会見での、高橋社長の言葉を引用させていただこう。 『会見も周知もお客様目線であるべきだと、官邸のほうから指示があったと総務大臣もおっしゃっていたが、そのような中で、我々のお客様対応、非常に申し訳ないなと思っています』 『今回、総務

                          「KDDIの会見、やらなくてよかったんじゃね」問題 どう考えるべきか
                        • 電卓はイノベが生まれにくいのに、なぜ「3°傾けた」モノが登場したのか

                          カシオ計算機が10月に、操作面を3°傾けた電卓を発売したところ、SNSなどで話題になっているのだ。商品名は「人間工学電卓」(ジャストタイプが1万450円、デスクタイプが1万1000円)。同社の開発メンバーは、電卓を操作した際に手が外側に傾くのに、キーを打ち込んでいる方向は垂直であることに目をつけた。というわけで、操作面は「平ら」でなく、横方向に3°傾けて、キー自体は垂直に打てるように階段状に配置したのだ。 関連記事 「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか 日本アムウェイ合同会社に対して、消費者庁が勧誘などの一部業務を6カ月間停止する命令を出した。「昔から同じようなことをやっているのに、なぜ今なの?」と思われたかもしれないが、どういった背景があるのか。さまざまな憶測が飛び交っていて……。 ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たり

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                          • ジャニーズ事務所はどうなる? 企業が「昔の問題」をウヤムヤにする方法

                            ジャニーズ事務所はどうなる? 企業が「昔の問題」をウヤムヤにする方法:スピン経済の歩き方(1/7 ページ) ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が、2023年3月の英BBCのドキュメンタリー番組に端を発した性加害疑惑について、はじめて見解を発表して大きな話題となっている。 本件に関しては、ジャニーズ事務所が大口の取引先である民放テレビ局は「報道しない自由」を持ち出してほとんど扱ってこなかった。だが、その露骨な忖度(そんたく)も含めて、ネットやSNSではかなり大きな話題になっているので、詳細にはついての説明はいらないだろう。 筆者も企業危機管理をしてきた立場から、プレジデントオンラインなどで、本件が近い将来、再び大炎上して、海外メディアと180度違う静観姿勢を続けるテレビ局の報道姿勢への信用が暴落して、これまでにない逆風が吹く恐れがあることを指摘させていただいている。興味のある方はぜひお読

                              ジャニーズ事務所はどうなる? 企業が「昔の問題」をウヤムヤにする方法
                            • 「オレは絶対に悪くない!」という“他責おじさん”が、なぜ出世するのか

                              「オレは絶対に悪くない!」という“他責おじさん”が、なぜ出世するのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 「ウチの会社にもこんなおじさんいるよ、何があっても絶対に自分の過ちを認めないんだよな」――。 先週、みなさんの周りでもこんな怒りの声が飛び交ったのではないだろうか。「こんなおじさん」とは、トヨタのプリウスで横断歩道を渡っている人たちを次々とはねて、母親と3歳の娘の命を奪った旧通産省のキャリア官僚である飯塚幸三被告のことである。 ご存じのように、この痛ましい暴走事故は、捜査段階でクルマの制御システムに異常を示す記録はなく、むしろアクセルをずっと踏み込んでいたデータが残っていると報じられ、飯塚被告本人もその可能性を否定しなかった。しかし、10月8日に開かれた初公判でそれをちゃぶ台返しして、「クルマに何らかの異常が生じたために暴走した」と無罪を主張したことで、日本中の怒りが爆発している状態

                                「オレは絶対に悪くない!」という“他責おじさん”が、なぜ出世するのか
                              • 「安くてうまい」をキープした“企業努力”が、庶民を長く苦しめてきたワケ

                                「安くてうまい」をキープした“企業努力”が、庶民を長く苦しめてきたワケ:スピン経済の歩き方(1/5 ページ) ステーキ、牛タン、牛丼などが続々と「値上げ」をしている。 コロナ禍によって世界的に肉の生産が落ち込み、供給が追いつかない、といういわゆる「ミートショック」が原因だが、この傾向は今後も進行していくという見方も多い。 経済発展著しい中国で刺身を食べる人が増えて、日本が買い負けしてきているように、世界的に肉食人口が増えている。一方で、2018年から干ばつに悩まされているオーストラリアのように、肉の生産国が環境や労働力不足が原因で、供給量が減っている。そのため、今後ますます肉をはじめとした食料の争奪戦が激しくなるという。 年の瀬を前にして、お先真っ暗という話だが、一方で今回のような「値上げ」も悪いことばかりではない。日本人の間で半ば常識のように定着してしまっている「安くてうまいのはいいこと

                                  「安くてうまい」をキープした“企業努力”が、庶民を長く苦しめてきたワケ
                                • 「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのか

                                  先週、SNSで「日本は韓国よりも貧しくなった」という文春オンラインの記事が大きな話題になった(関連リンク)。 OECD(経済協力開発機構)の調査によれば、2019年における日本人の平均年収は3万8617ドル。米国(6万5836ドル)、ドイツ(5万3638ドル)など先進国から大きく下回っていることはいつものこととして、なんとお隣の韓国(4万2285ドル)にまで抜き去られてしまったと紹介したこの記事は大きな反響を呼び、Twitter上では「韓国以下」などの文言がトレンド入りを果たしたほどだった。 韓国といえば、いまだに財閥支配が強いように、日本人がドン引きするほど強烈な貧富の差があることで知られている。若者の失業問題も日本以上に深刻で、18年から最低賃金を引き上げたら失業者が増えたとか、コロナ禍で1999年の統計作成以降、最多の失業者数となったなんてニュースもあった。 そんなシビアな経済環境に

                                    「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのか
                                  • 知床遊覧船のような「観光ブラック企業」は、どのような特徴があるのか

                                    知床遊覧船のような「観光ブラック企業」は、どのような特徴があるのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 「ブラック企業で右往左往です」 北海道知床沖で26人の乗員乗客とともに行方不明になっていた観光船「KAZU I(カズワン)」の豊田徳幸船長は今年3月、Facebookにこんな愚痴を投稿した。 この言葉を裏付けるように、運営会社「知床遊覧船」のブラックぶりが次々と明らかになっている。まず、日本中が衝撃を受けたのが、荒天の予報が出て、同業者がみな船を出すことをあきらめていた中で、カズワンだけが“強行運航”したことである。 なぜこんなことをしたのか真相はまだ明らかになっていないが、同業者からは「運航できる」と判断をした桂田社長に対して、弱い立場の豊田船長が断れなかったのではないかと指摘する声が多い。社長から厳しいノルマを押し付けられて、安全性をないがしろにするのも、ブラック企業の定番だ。 世

                                      知床遊覧船のような「観光ブラック企業」は、どのような特徴があるのか
                                    • スノーピークは「法的措置」を準備してはいけない、これだけの理由

                                      スノーピークは「法的措置」を準備してはいけない、これだけの理由:スピン経済の歩き方(1/7 ページ) 「社長の不倫辞任」にかこつけて、まったく関係のない誹謗(ひぼう)中傷したり、デマを広めたりしている「便乗犯」がたくさんいるということなのか――。 9月24日、アウトドアブランド「スノーピーク」が、行間から怒りがにじむようなリリースを公表した。(関連記事) 『インターネット上のメディアのコメント欄、Web上の掲示板、SNSなどで、本件公表とは無関係の当社、ロゴ、製品、役員や関係者の社会的評価を毀損する悪質な誹謗中傷、不正確・虚偽の内容、誤解を招く内容等を含む記事の掲載・投稿が行われている』 ここにある「本件公表」とは3日前、同社の山井梨沙代表取締役社長兼執行役員が、既婚男性との交際、妊娠を理由として辞任したことである。つまり、「不倫辞任」とまったく無関係の誹謗中傷やデマなどが増えているので、

                                        スノーピークは「法的措置」を準備してはいけない、これだけの理由
                                      • すき家の「深夜の自主トレ」は許されるのか 駐車場で店員2人が接客 - ITmedia ビジネスオンライン

                                        「やっぱりブラック企業?」「強制されているのでは?」――。そんな憶測が「本人の希望」という事実が明らかになると一転、称賛の嵐となった。 「深夜の接客自主トレ」映像が話題になった「すき家」のことである。きっかけは、札幌のTwitterユーザー「いった」さんが11月28日の午前0時2分に投稿した動画だった。 深夜「すき家」の駐車場。店員2人が配膳トレーを体の前に構えたまま、左足を一歩前に踏み出しては、また元の姿勢に戻る、という動作を繰り返している。その2人の傍らには先輩だろうか、スボンのポケットに手を突っ込んで動作を見守っている店員がいる。配膳トレーを持つ店員の1人が声をかけられたことから、何かしらの「指導」をしているようにも見える。 この「深夜の配膳トレーニング動画」はすぐにバズった。「パワハラじゃないのか?」「この動きがどんな役に立つのか分からない」などネガティブな指摘もあった一方で、「い

                                          すき家の「深夜の自主トレ」は許されるのか 駐車場で店員2人が接客 - ITmedia ビジネスオンライン
                                        • なぜ東北新社は「首相の息子で官僚を接待」というアウトな戦略を選んだのか

                                          庶民派イメージを売る菅義偉首相の長男が、総務省から許認可を受ける放送事業会社・東北新社の部長として、幹部官僚らに7万円のステーキやらの高額接待をしていた。 しかも、その長男には「コネ入社」の疑惑も持ち上がっている。東北新社の創業者が菅首相の支援者で多額の献金をしているからだ。 それが事実なら、パパの力で総務大臣秘書官となり、パパのパトロンの会社に入り、パパの威光で総務省幹部に懐柔させていたことになる。「既得権益の打破」を訴えていた菅首相が、実は政治家という特権的立場をフル活用して身内に利益をもたらす、ゴリゴリの「既得権益おじさん」だったという事実に、政治や行政への不信感が高まっている人も多いだろう。 筆者もまったく同感だが一方で、報道対策アドバイザーとしてさまざまな企業不祥事に立ち会ってきた立場として、それよりも関心があるというか、不思議でしょうがないことがある。それは、なぜ東北新社の経営

                                            なぜ東北新社は「首相の息子で官僚を接待」というアウトな戦略を選んだのか
                                          • 日本郵政の元凶は「多すぎる郵便局」と考える、これだけの理由

                                            日本郵政の元凶は「多すぎる郵便局」と考える、これだけの理由:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) かんぽ生命の営業現場が、大変な騒ぎになっている。高齢者をだまし、契約を結ぶ。その一線を超えられない人に対して、「お前は寄生虫」などと罵声を浴びせる。典型的なブラック企業なわけだが、なぜこのような組織になってしまったのか。 高齢者を言葉巧みにだまし、詐欺のような契約を結ばせた者は褒めたてられ、その一線を越えられぬ者は「お前は寄生虫」などイビり倒される――。 どこぞの振込詐欺グループの話ではない。かんぽ生命の営業現場の日常風景である。おじいちゃん、おばあちゃんが絶大な信頼を寄せる「郵便屋さん」がなぜオラつく半グレのようになってしまうのかといえば、トップのコワモテぶりが影響している。 日大、ボクシング協会、JOCなど、風通しの悪い組織を恐怖とパワーで束ねる「ドン」という人種が、実は日本郵政にも存在し

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                                            • 「ガイドにも伝わりますよね、『こいつはニセモノだ』って」死後も登山仲間たちが栗城史多を語りたがらない理由(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース

                                              自身の登山の様子を動画配信するなど、従来の登山家のイメージには収まらない型破りな活動を続け、話題を呼んだ栗城史多氏。2018年に亡くなった彼の活動には、一方で激しい毀誉褒貶もついて回った。 【画像】「ガイドにも伝わりますよね、『こいつはニセモノだ』って」死後も登山仲間たちが栗城史多を語りたがらない理由 「栗城さんの登山の技術って、どの程度のレベルなんですか?」「栗城のことですか? あまり話したくないですねえ……」 栗城さんが亡くなって2カ月ほど経った2018年7月。私は彼のエベレスト初挑戦を支えた山の先輩、森下亮太郎さんに電話をかけていた。そのときは、低く発せられたこの言葉とともに取材を断られたのだ。 森下さんははしゃぐタイプではないが、ユーモアを持ち合わせた人だった。私は栗城さんと森下さんが支笏湖畔の凍った滝でトレーニングをした際、森下さんにこんな質問をしている。 「栗城さんの登山の技術

                                                「ガイドにも伝わりますよね、『こいつはニセモノだ』って」死後も登山仲間たちが栗城史多を語りたがらない理由(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース
                                              • 経歴詐称記事のあとがき的なもの

                                                「山写」なる人物のこと こういう記事を書きました。 登山ライターとしてこういうことに関わるのは、気が進むものではありません。そもそも人の批判をするのは気が重い行為であるし、やたら時間と神経を使うわりにいいことがあまりないからです。ネット上でへんな誹謗中傷を書かれたりもします。 以前、栗城史多さんについて私が書いた記事がかなり注目されたことがありました。以来、登山の正義を追求する”山岳警察“としての役割を期待されているような気がするのですが、積極的にやりたいとは思いません。というのも、それをしたことろで、私には実利がないからです。 私が仕事をしている登山・クライミングメディアというのは、趣味レジャーのものであって、基本的には読者のためになるポジティブな情報を提供することがテーマであります。そこでは闇を暴くようなネガティブな記事はあまり好まれません。私が文春の記者だったら違うのでしょうが、登山

                                                • 「謝罪会見は正直にしゃべればいい」の誤解 「大丸別荘」前社長の発言を振り返る

                                                  大浴場の湯を年に2回しか入れ換えていなかった福岡県筑紫野市の老舗旅館「大丸別荘」の元社長が遺体で見つかった。近くには遺書のようなメモがあったことから、自殺だと見られている。 まずはこの場を借りて、近親者の皆さんにお悔やみを申し上げたい。 自殺防止の観点から、本来このような話題を扱うことがあまりよろしくないことはよく分かっている。しかし、今回はあえて故人の発言などを振り返らせていただく。元社長のような人をこれ以上増やさないため、あることを提言したいからだ。 それは「謝罪会見トレーニング」の重要性である。筆者はこれまで報道対策アドバイザーとして、さまざまな企業不祥事に関わってきたが、そこで今回亡くなった元社長のように世間から猛烈なバッシングを受けて、心身が追いつめられる経営トップを嫌というほど目にしてきた。そのうち、そういう人々がみな同じようなキャラクターであることに気付いた。 それは一言で言

                                                    「謝罪会見は正直にしゃべればいい」の誤解 「大丸別荘」前社長の発言を振り返る
                                                  • 小山田圭吾炎上騒動に学ぶ、企業担当者が「ブラック著名人」とのコラボを避ける方法

                                                    3日後に控えている東京オリパラ競技大会の開会式で楽曲を担当した小山田圭吾氏が、このタイミングで辞任に追い込まれた。 過去に雑誌のインタビューで、障害者いじめを「武勇伝」として語っていたことが蒸し返され、ご本人も謝罪文を発表して組織委員会も「問題なし」と留任していたが、今回の炎上まで小山田氏が反省や償いの姿勢を見せていなかったことなどを問題視する声が相次いだのだ。 また、障害者団体が声明を出し、海外メディアでも大きく報じられ始めたことも大きかった。数十年前のセクハラやパワハラを告発された、ハリウッドスターや大物プロデューサーが謝罪に追い込まれているように、海外では人権問題に「時効」はない。お隣の韓国でさえ、人気俳優が学生時代のイジメを告発され、ドラマを降板させられている。 「イジメくらいでいつまで叩くのはどうかと思う!」「これくらいのヤンチャは誰でも経験がある、再チャレンジの機会を!」なんて

                                                      小山田圭吾炎上騒動に学ぶ、企業担当者が「ブラック著名人」とのコラボを避ける方法
                                                    • 「生娘をシャブ漬け戦略」で大炎上! なぜ吉野家の役員は“暴言”を吐いたのか

                                                      「生娘をシャブ漬け戦略」で大炎上! なぜ吉野家の役員は“暴言”を吐いたのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 「謝罪で済む問題ではない」「こういう発言がサラッと出てしまうということは、この人も会社も女性をそんな風にとらえているってことだろ!」 そんなすさまじい怒りの声を受けて、10年かけて開発した「親子丼」の発表会が急きょ中止に追い込まれた。批判の的となっている役員の解任も検討されているという。 早稲田大学の社会人向け講座「WASEDA NEO」の一環として行われた「デジタル時代のマーケティング総合講座」に、吉野家の常務取締役企画本部長が登壇して、女性向けマーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」などと表現したのだ。(参照記事) 参加者の証言によれば、これは「田舎から出てきた若い女性が、男性におごられて高級な料理の味を知る前に牛丼漬けにする」ということを指していたという。牛丼は都会の

                                                        「生娘をシャブ漬け戦略」で大炎上! なぜ吉野家の役員は“暴言”を吐いたのか
                                                      • 「ああいう凍傷は見たことがない」…エベレストで指9本を失った栗城史多さんに登山家たちが冷たかった理由 高所登山のセオリーを本当に知らなかったのか

                                                        世界最高峰のエベレスト登頂に幾度となく挑戦した栗城史多さんは、4回目の挑戦で両手の指を凍傷により9本失った。たいへんな大ケガだが、それでも多くの登山家は栗城さんの挑戦に冷ややかだった。なぜだったのか。河野啓さんの著書『デス・ゾーン』(集英社文庫)よりお届けしよう――。 難しいルートにあえて挑む不可解さ ノーマルルートを逸れた末、カラスのせいで敗退したと発表した栗城さんは、翌年、このとき以上に「ありえない」行動に出る。 2012年秋。4回目のエベレスト挑戦。 栗城さんが選んだのは、ノーマルルートより格段に難度が高い西稜ルートだった。稜線りょうせんの上は常に強風に晒される。しかも西稜は長く険しい。 1963年にアメリカ隊が初めて足を踏み入れ、1979年にはユーゴスラビア隊が基部から忠実に稜線をたどって頂上を踏んだ。1981年、明治大学エベレスト登山隊が、大学の「創立100周年記念」として挑戦し

                                                          「ああいう凍傷は見たことがない」…エベレストで指9本を失った栗城史多さんに登山家たちが冷たかった理由 高所登山のセオリーを本当に知らなかったのか
                                                        • 「喫煙者は新型コロナにかかりにくい」 まさかの新説は本当か

                                                          「そうだと思ったんだよなあ。喫煙者が危ない、危ないというわりには、オレのまわりの喫煙者はみんな新型コロナに感染せずにピンピンしてるよ」なんて感じで胸がスカッとした愛煙家の方も多いのではないだろうか。 4月24日に、フランスのピティエ・サルペトリエール病院から発表された研究結果のことである。なんと驚くなかれ、ニコチンが新型コロナウイルスの感染を抑制している可能性があるというのだ。 同病院の研究チームが新型コロナの患者343人と軽症の感染者139人を調査したところ、喫煙者の割合がわずか5%で、フランスの喫煙率約35%を大きく下回っていたという。要は、このデータをもってして、「喫煙者のほうが非喫煙者より新型コロナにかかりにくい」という説を唱えているのだ。「たまたまでしょ」と思うかもしれないが、実はこの傾向はフランス以外でも確認されている。 例えば、アメリカの学術論文「ニューイングランド医学ジャー

                                                            「喫煙者は新型コロナにかかりにくい」 まさかの新説は本当か
                                                          • 「旧統一教会」は海外でどんなビジネスをしているのか “見逃せない”事実に迫る

                                                            今回、旧統一教会に話題が集まっているが、実は海外でも安倍元首相の暗殺を受けて、メディアを中心に旧統一教会の存在に注目が集まっている。特に教祖の文鮮明氏(ムン・ソンミョン)がかつて積極的に活動を行っていた米国では、ビジネスなどにも絡んだ話が出てきている。 もともと日本における霊感商法でカネを集めてきた同教会は、今でも「日本の文化」を利用しているフシがある。日本としては看過できない話も出ているので、詳しく見ていきたい。 関連記事 ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪 登山家の栗城史多さんがエベレスト登頂に挑戦したもの

                                                              「旧統一教会」は海外でどんなビジネスをしているのか “見逃せない”事実に迫る
                                                            • 「ある種の“自殺行為”が美談に…」エベレストで滑落死した登山家・栗城史多さんがついた“悪意のないウソ”の正体 | 山はおそろしい | 文春オンライン

                                                              登山と嘘は、相性がいい。「疑惑の登山」。世界の登山史の中には、そんな風に呼ばれる記録が散見される。なぜか。登山には審判がいないからだ。登頂したか否かは、言ってみれば「自己申告制」だ。つまり、完全なる性善説に基づいているのだ。だが、人間とは弱い生き物でもある。ときに嘘の誘惑にかられ、そして屈する。自分自身が審判であり、自分自身でルールを設定しなければならない登山という行為は、フェイクが入り込む隙だらけの世界だと言ってもいい。 「山岳警察」と評されることもある山岳ライターの森山憲一氏に古今東西の「疑惑の登山」、そして「嘘の質が違った」と評する故・栗城史多についても語ってもらった。(全2回の2回目/前編から続く) ◆ ◆ ◆ 栗城さんがついた“悪意のない嘘” ――登山史的レベルの登山家ではありませんでしたが、疑惑ということで言うと、2018年にエベレストで滑落死した栗城史多さんがいます。彼は知名

                                                                「ある種の“自殺行為”が美談に…」エベレストで滑落死した登山家・栗城史多さんがついた“悪意のないウソ”の正体 | 山はおそろしい | 文春オンライン
                                                              • 「ガイドにも伝わりますよね、『こいつはニセモノだ』って」死後も登山仲間たちが栗城史多を語りたがらない理由 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

                                                                「栗城のことですか? あまり話したくないですねえ……」 栗城さんが亡くなって2カ月ほど経った2018年7月。私は彼のエベレスト初挑戦を支えた山の先輩、森下亮太郎さんに電話をかけていた。そのときは、低く発せられたこの言葉とともに取材を断られたのだ。 森下さんははしゃぐタイプではないが、ユーモアを持ち合わせた人だった。私は栗城さんと森下さんが支笏湖畔の凍った滝でトレーニングをした際、森下さんにこんな質問をしている。 「栗城さんの登山の技術って、どの程度のレベルなんですか?」 何とも味わいのある笑みを、森下さんは浮かべた。 「えっ! 言っていいのかなあ?」 あのときの笑顔と受話器から伝わる警戒するような雰囲気が、私の中ではつながらなかった。 「正直、彼にはいい感情を持っていないので……」 北海道の7月は登山のベストシーズンだ。山岳ガイドの森下さんは多忙を極めていた。私は「秋になって時間ができたら

                                                                  「ガイドにも伝わりますよね、『こいつはニセモノだ』って」死後も登山仲間たちが栗城史多を語りたがらない理由 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
                                                                • 「自転車界のインテル」を生んだ日本で、なぜ配達員に“批判の声”が出ているのか

                                                                  「自転車界のインテル」を生んだ日本で、なぜ配達員に“批判の声”が出ているのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 少し前、新発売した電動アシスト自転車の現物を見たくて専門店を訪れたことがある。 購入を検討するにあたって、やはり手に触れてまたがってみたかったわけだが、その際にネットで紹介されていたモノと現物を比べると、スペックに細かな違いがあることに気付いた。ブレーキシステムが「シマノ」ではなかったのである。 お店の方によれば、もともとコロナ禍で生産スピードが遅くなっていたところに、ステイホームや公共交通機関回避の動きから、世界的に自転車需要が高まってシマノ製ブレーキの争奪戦が起きてしまったらしい。このメーカーでは入手の見通しがたっていないということで、他メーカー製のブレーキシステムに変えざるを得なくなってしまったという。 確かに、2月9日に発表された2020年12月期の連結決算で、シマノ

                                                                    「自転車界のインテル」を生んだ日本で、なぜ配達員に“批判の声”が出ているのか
                                                                  • 「前任者がやらかしたことを検証してはいけない」 なぜ日本の会社でタブーなのか

                                                                    新型コロナが流行していたとき、「日本では国民を2カ月待たせて布マスク2枚配ったらしいぞ、やっぱスゲーな、あいつら」と世界中をホッコリさせるニュースを提供した、あのアベノマスクが「不良債権」になっている。 報道によれば、約260億円の税金を投入したアベノマスクの在庫は現在8000万枚。日本郵便から佐川急便など倉庫をたらい回しにされ、保管コストは6億円以上かかっており、売却か譲渡しなければこの「ムダ」はさらに膨れ上がっていく、と会計検査院も問題視しているという。 「ほらみろ、当初から税金の無駄遣いだと言われていたじゃないか! アベノミクスも含めて安倍政権の政策が正しかったかしっかりと検証しろ!」という怒りの声があがるだろうが、残念ながらアベノマスクやアベノミクスに対してしっかりとした効果検証がされることは未来永劫(えいごう)ないだろう。 実際、菅政権時にマスコミや野党がアベノマスクの効果検証を

                                                                      「前任者がやらかしたことを検証してはいけない」 なぜ日本の会社でタブーなのか
                                                                    • えっ、まだ? なぜ日本企業の意思決定は「遅い」のか

                                                                      ちょっと前にある企業で危機管理のオンラインセミナーをさせていただいた後、参加者の方から非常に興味深い意見を頂戴した。 「日本企業は欧米の企業よりも意識決定が遅いとかよく言われますけど、それは欧米企業よりも組織が民主的だからじゃないですかね」 いわく、欧米企業は強い権限をもつリーダーが決めたことに対して社員が問答無用で従うので意思決定が早いが、日本企業の場合は、リーダーがそこまで強い権限がないので取締役会や経営者のOBなどさまざまな人たちの意見に耳を傾けてすり合わせていくため意思決定が遅くなっている。これは見ようによっては、日本企業のほうが民主的なプロセスで決め、慎重に判断をしているわけだから良いことではないのか、というのだ。 確かに、おっしゃることには一理ある。どんなに意思決定が早くてもそれが間違っていたら意味がない。正しい道を選ぶために議論に議論を重ねて結果として意思決定が遅くなってしま

                                                                        えっ、まだ? なぜ日本企業の意思決定は「遅い」のか
                                                                      • ネットフリックス通販参入が、「日本のコンテンツ産業衰退」を早めるワケ

                                                                        つまり、全世界で2億人突破の動画配信サービスの巨人も日本国内に限っていえば、月額500円で会員を増やすアマゾンプライムや、地上波テレビと比べてまだまだマイナーな存在なのだ。そこがEコマースに参入しようがしまいが知ったこっちゃない、というのが大多数の日本人の偽らざる本音だろう。 ただ、もしあなたが日本の地上波ドラマや日本映画を愛してやまない人であれば、これからは「興味がない」では済まされなくなっていくかもしれない。 ネットフリックスのEC事業が全世界に広がって軌道に乗っていけばいくほど、日本のコンテンツ産業は苦境に追いやられ、「衰退」へと突き進んでいく恐れがあるからだ。 関連記事 日本のアニメは海外で大人気なのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が米国でもヒットしている。このほかにも日本のアニメ・マンガは海外市場で勝負できているのに、なぜ邦画やドラマはパッ

                                                                          ネットフリックス通販参入が、「日本のコンテンツ産業衰退」を早めるワケ
                                                                        • イーロン・マスクのTwitter買収劇、その真実に迫る

                                                                          イーロン・マスクのTwitter買収劇、その真実に迫る:世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ) 宇宙開発に自動運転開発と、起業家としての評価が高いイーロン・マスク氏。 最近でも、宇宙開発の流れで取り組んでいる衛星ブロードバンド通信の「スターリンク」を、ロシアに侵攻されたウクライナにどんどん提供していることが話題になっている(関連記事)。ウクライナではスターリンクをインターネット通信のみならず、ドローンのナビゲーションにも活用しているという。 そんなマスク氏が、新たな話題で注目を浴びている。世界的なソーシャルネットワーキングサービスである「Twitter(ツイッター)」を買収しようとしているのだ。彼の意図とその本気度が、世界中で議論の的になっている。 ただマスク氏の動きを振り返ってみると、彼の言動には考えさせられることがある。現在、一部の巨大IT企業が大きな影響力を保持するインター

                                                                            イーロン・マスクのTwitter買収劇、その真実に迫る
                                                                          • なぜ京急で社員からの「内部告発」が相次いでいるのか

                                                                            「京急愛」なんて言葉もあるほど、多くの鉄道ファンたちから慕われているあの鉄道会社でいったい何が起きているのか――。 3月29日、東京・品川と神奈川・横浜を結び、羽田空港への公共交通も担っている京浜急行鉄道の現場で働く人たちが「低賃金」や「重労働」に苦しみ、その結果として、離職者が相次いでいるという内容の記事が大きな話題となった。 『「京急」社員たちが悲痛告白、低賃金と重労働の驚きの実態とは』(ダイヤモンドオンライン 3月29日) 鉄道事業者の広報部で報道担当を3年間務めたという、鉄道ジャーナリストの枝久保達也氏が、京急社員への取材や、労働組合が社員に行ったアンケートをもとにしたものだが、実は枝久保氏がこのような「内部告発」を世に出したのは2週連続である。 『「京急踏切事故」の裏にある、元乗務員たちが語る驚きの問題とは』(ダイヤモンドオンライン 3月22日) 2019年9月、京急の車両が踏切

                                                                              なぜ京急で社員からの「内部告発」が相次いでいるのか
                                                                            • なぜ日産は「技術」をアピールして、「ぶっ壊せ」と言えないのか

                                                                              なぜ日産は「技術」をアピールして、「ぶっ壊せ」と言えないのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 日産の業績が悪化している。「ゴーン前会長のことがあったから仕方がないでしょ」と思われている人が多いかもしれないが、筆者の窪田氏はちょっと違うところが気になるという。それは、同社のCM「ぶっちぎれ、技術の日産」というコピーだ。 日産の業績が悪化している(参照記事)。 2019年3月期の連結純利益は前期比57%減の3191億円、20年3月期も1700億円と10年ぶりの低水準に沈む見通しだというのだ。 この厳しい結果について西川廣人社長は、「昨年いきなり事件が起き、ルノーとの関係を含めて事業に集中できなかった」「(問題の)多くは元の体制から受け継いだ負の遺産だ」と釈明し、低迷もゴーン前会長のせいだと言わんばかりである。 歴史は「勝者」がつくるものなので、西川氏が何をどう語ろうがそれはいいとしても、

                                                                                なぜ日産は「技術」をアピールして、「ぶっ壊せ」と言えないのか
                                                                              • 木村花さんへのヘイトを煽ったフジテレビは、「無罪放免」でいいのか

                                                                                「このような悲劇はもう二度と繰り返してはならない」というムードが瞬間風速的に盛り上がるが、喉元過ぎればなんとやらでまたしばらく経つと同じような悲劇が量産されていく。いつまでこんなことを繰り返しているのだろうか。 フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だったプロレスラー、木村花さんを死に追いやったと言われる「ネットリンチ」のことだ。 ご存じのように、同番組内での木村さんの言動にイラついた”アンチ”の人々が彼女のInstagramに執拗(しつよう)な誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を行い、その数は1日100件にものぼり、バッシングは彼女の母親のSNSまで及んだという。 将来を嘱望されていた木村さんの突然の悲劇を受けて、多くのレスラーたちが「狂っている」と怒りの声をあげたが、まさしく狂気の沙汰としか思えぬ粘着ぶりで、彼女に罵声を浴びせ続けた人間がかなり存在しているのだ。 これを受

                                                                                  木村花さんへのヘイトを煽ったフジテレビは、「無罪放免」でいいのか
                                                                                • 「外国人観光客はお断り」という“塩対応”が、よろしくない理由

                                                                                  「外国人観光客はお断り」という“塩対応”が、よろしくない理由:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 世界が経済活動の再開へ向けて動き始める中で、感染爆発も起きず死者も少ない日本に早く遊びに行きたいというラブコールが増えてきた。 例えば、既に長期の自粛生活のフラストレーションを発散させる「リベンジ消費」で国内旅行が盛り上がっている中国では、「行きたい海外旅行先」として「日本」の名を挙げる人がダントツに多いと複数の意識調査が示している。また、日本へのスキー客が多いオーストラリアでも、クリスマス休暇に海外渡航制限が解除される見通しがでた途端、長野県の白馬村などのホテルに予約が入り始めた。アメリカでもツアー会社が秋の日本ツアーの販売をスタートさせたという。 ということはつまり、我々日本人が考えているよりはるかに早くインバウンドが回復する可能性が高いということでもあるのだ。 「感染拡大の恐れがある中

                                                                                    「外国人観光客はお断り」という“塩対応”が、よろしくない理由