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高橋和巳の検索結果1 - 40 件 / 46件

  • 1981年に坂本龍一が選んだ140冊の本

    先日TwitterのTLを眺めていたら、1981年に当時29歳の坂本龍一がおすすめの本140冊を選出しているチラシの画像を見つけました。どうやら紀伊國屋書店による企画だったようです。 「坂本龍一が選んだ。坂本龍一の世界が見えた。The 龍一 BOOK HUNTING」と題されたこのチラシは、残念ながら誤字脱字があったり、分野別に整理されておらず見にくかったり、40年後の今日から見ると書誌情報の追加が必要だったりと難点があるので、これらの不備を補完してみました。 案外に詩集が多いことと数学書が含まれていることが興味深いですね。 「坂本龍一が選んだ。坂本龍一の世界が見えた。The 龍一 BOOK HUNTING」 【音楽】 柴田南雄『楽のない話——柴田南雄自選著作集』、全音楽譜出版社、1976年。 柴田南雄『音楽の骸骨のはなし——日本民謡と12音音楽の理論』、音楽之友社、1978年。 高橋悠治

      1981年に坂本龍一が選んだ140冊の本
    • 近代の名作小説、現代の流行小説を網羅――中国出版界が日本文学に注ぐ熱い視線(前編) | HON.jp News Blog

      《この記事は約 9 分で読めます(1分で600字計算)》 北京大学・馬場公彦氏による中国の出版事情レポート、今回は中国における日本文学の翻訳事情について。前後編でお届けします。 日本と同じく、中国も翻訳文学大国 日本文学の翻訳事情 先の中国レポート「巨大な児童書市場での日本のプレゼンス」で、書籍市場の売上3割を占める児童書において、外国のコンテンツが主流を占め、イギリスに次いで日本とアメリカの作品が多く翻訳されていることについて触れた。2019年の売上実績をみると、主要なジャンルは売上額順に児童書―学参書(教材・副読本を含む)―社会科学に次いで文学関連で、これらを合算すると80%を超える市場規模に達する。そのうち文学は昨年比1.74%減とはいえ、全売上額の10.19%である。 さらに文学の内訳をみると、小説・散文が売上額の大半を占めており、小説の細目では中国現代文学(ランキングのトップは余

        近代の名作小説、現代の流行小説を網羅――中国出版界が日本文学に注ぐ熱い視線(前編) | HON.jp News Blog
      • 「教養」についての雑感 - ねずみのすもう

        現代ほど「教養」という言葉がときに称揚され、時にpgrされている時代はないのではないか。 ときは明治大正・旧制高校のエリート教育華やかなりし頃、「教養」はステイタスであった。学生は古今東西の著書を読み漁り、ちょっとイイ感じになった婦女子を「Mädchen」と呼び、森鴎外の「雁」でみるようにいきなり「Silentium!」と叫ぶなどドイツ語、ラテン語にも通じていた。あるいは通じている風が良しとされた。ドイツ浪漫派や、時代が下ってトーマス・マン、ヘッセあたりの大河小説を読破することが人格の陶冶につながるとされ、そうした雰囲気のもと過ごした人々はいずれ有為の人材としてしかるべき待遇を与えられた(らしい。わたしの生まれる半世紀以上前の話なのでよく知らないが)。 こういう、古今東西の古典や語学に通じることが知的人種の証でありカッコイイという風潮は、戦後の1970年頃の学生運動まで続くこととなる。実際

          「教養」についての雑感 - ねずみのすもう
        • 宮台真司激白!「劣化した親」が麻布的な男子校の良さを奪っていく(おおたとしまさ,宮台 真司)

          教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、長く中学受験の現場を取材し続けてきた。自身も麻布中高の出身で、「中高一貫教育」「男子校」「女子校」の利点と欠点を知り尽くしている。その上で現状を取材してまとめたのが『新・男子校という選択』と『新・女子校という選択』(ともに日本経済新聞出版社)だ。今回はその「男子校」にクローズアップする。 本書は、「男子校礼賛」の甘く優しい一冊ではない。それどころか、同じく麻布中高出身の社会学者・宮台真司さんとおおたさんの対談はなかなか攻撃的ともいえる。「親の受験」とも言われる中学受験において、「親の立ち位置」によって、良いものも劣化するという鋭い指摘が含まれているのだ。その「攻撃的対談」を『新・男子校という選択』より抜粋掲載してお届けする。 半年授業がなくても 東大合格者2位だった麻布 ―宮台さんが麻布にご入学されたのが。 宮台 1971年。まだ学園闘争がありまし

            宮台真司激白!「劣化した親」が麻布的な男子校の良さを奪っていく(おおたとしまさ,宮台 真司)
          • 石原慎太郎との対談(週刊朝日別冊「小説トリッパー2001年秋季号)|斎藤環(精神科医)

            (はじめに) 石原慎太郎さんが亡くなられた。意外に思われる人もいるだろうが、私はたまたま石原さんの知遇を得ていて、ひところは折に触れて対談や会食の機会があった。確か2020年の春にも電話が来て「コロナ空けたら食事でもしましょう」と約束していたのだった。再会がかなわなかったことは残念でならない。ご冥福をお祈りします。 石原さんとはじめて出会ったのがこの対談だった。ほとんど政治の話はしていない。政治以外の石原さんの自分語りをかなり引き出したという点では結構珍しい対談だったのではなか。石原さんの稚気、衒いのなさ、ユーモアが前面に出ていて、今でも面白く読めると思う。追悼の気持ちを込めて再公開する(テキストの公開については編集部の許諾は得てあります)。なにしろ20年近く前の対談なので、不適切な内容の箇所もあるだろうが、あまり修正はしなかった。なお、人名などは一部伏せ字にしてあります。 −−−−−−−

              石原慎太郎との対談(週刊朝日別冊「小説トリッパー2001年秋季号)|斎藤環(精神科医)
            • 『日本沈没』『復活の日』を手がけたSF作家・小松左京とは何者か。展覧会「小松左京展―D計画―」が世田谷文学館で開催

              『日本沈没』『復活の日』を手がけたSF作家・小松左京とは何者か。展覧会「小松左京展―D計画―」が世田谷文学館で開催『日本沈没』『復活の日』など、壮大なスケールのSF小説の数々で人気を誇る作家・小松左京。SFの世界に希望を抱き、災害や世界の変化を描き続けたその活動の軌跡を、多彩な資料でたどる展覧会「小松左京展―D計画―」が世田谷文学館で開催される。会期は10月12日~12月22日。 「宇宙にとって知性とは何なのか。そしてその知性が虜になる「文学」とは何なのか。やはりこう言っておこう。SFとは文学の中の文学である。そして、SFとは希望である――と」。自著『SF魂』のなかでこう語るのは、小説家・小松左京(1931~2011)だ。 小松は京都大学でイタリア文学を学び、在学中から文学活動を開始。後に芥川賞を受賞する高橋和巳と出会い、親交を深める。卒業後は経済誌の記者や放送作家などを経て、1959年に

                『日本沈没』『復活の日』を手がけたSF作家・小松左京とは何者か。展覧会「小松左京展―D計画―」が世田谷文学館で開催
              • 親を信頼できないと他人も信頼できなくなる?精神科医の答えは… - アゴなりさんの党

                ちまたでは、 「親を信頼できない子どもは、他人も信頼できない」説 がまことしやかに囁かれていますが、この説を強力に擁護しているのが[愛着理論]です。 今回は、この愛着理論の言い分を批判も含めて紹介していきます。 1. 親子関係からは逃げられない? 1-1. 信頼と愛着 1-2. 愛着関係の根拠 2. 内的作業モデルとは 2-1. このように作られる 2-1-1. a君の場合 2-1-2. b君の場合 2-2.イメージと教訓 3. 注意 3-1. 科学的根拠はない 3-2. 「親子関係は」変わる 3-3. 毒親から育てられた人は? 1. 親子関係からは逃げられない? 今回、参考にするのは、高橋和巳氏の著作『「母と子」という病』です。 1-1. 信頼と愛着 高橋氏によると、 出発点は母子の愛着関係にある。そこでできた自己イメージの大枠は、おそらく生涯を通じて変わらない。それは、よいも悪いも、生

                  親を信頼できないと他人も信頼できなくなる?精神科医の答えは… - アゴなりさんの党
                • 精神年齢とは? 低いと何故ダメなのか - アゴなりさんの党

                  精神科医のダン・ニューハースによると、毒親の多くは精神年齢が低いようです。 多くの面において、彼らは子供のようなものの見方をし、子供のような感情の動きをします。怒りを爆発させる時も子供がかんしゃくを起こすのと同じです。彼らが周囲をコントロールしようとしたがるのも、実は子供と同じなのです。(出典元:ダン・ニューハース『不幸にする親 人生を奪われる子供』) (赤文字は引用者) それでは「精神年齢」とは一体何なのか、考えていきたいと思います。 1. Sタイプとは 1-1. Sタイプの特徴 1-2. 学童期とは 1-3. 親になった場合 2. 精神年齢が低い親の特徴 2-1. かなり自己中 2-2. 自分が生んでやった 2-3. 子どもへの八つ当たり 3. 最後に 1. Sタイプとは 愛着理論では、「Sタイプ」という概念があるそうです。 ※ S=Sub-adultで、「大人になりきれていない」の意

                    精神年齢とは? 低いと何故ダメなのか - アゴなりさんの党
                  • 暴力は身体だけではない | 生きてきた足跡 - 楽天ブログ

                    2020.05.11 暴力は身体だけではない カテゴリ:児童虐待 にほんブログ村 児童虐待・幼児虐待ランキング このブログを書き始めてから覚えていなかった、いや、、、思い出したくなかったのかもしれません。 書いていくうちにその時の情景が鮮明に思い出されていきます。 思い出したくないものまで・・・ 身体への暴力だけでなく言葉の暴力も 「お前は、橋の下で拾ってきた子供だから橋の下にまた置いてこようか」 ➡ 実際に置いていかれました 「お前なんて産まなければ良かった」 「お前は頭が悪い」 「何をやってもダメだ」 「役に立たない子だ」 「お前なんか死んでしまえ」 最後のこの言葉は、絶対に忘れられない・・・ 親ではなくても人として言ってはいけない言葉 書いていても手が震えてきます・・。 身体への暴力は 顔、頭、お腹、ほとんど全身ですが 叩かれた後はそのまま引きずられ、出血して肉が見えてもおかまいなし

                    • 大江健三郎詳細年譜 - jun-jun1965の日記

                      1850年 曾祖父・八三郎生まれる。 1855年(安政2)内ノ子騒動 1866年(慶應2)奥福騒動 1894年(明治27)父・好太郎生まれる。祖母はフデ。 1902年(明治35)母・小石生まれる。 1914年(大正3)20歳の父と12歳の母が結婚。 1919年(大正8)祖父この頃死ぬ。数え五十歳。 1923年( 12) 姉・一生まれる。 1924年4月24日、好太郎、明智新六らと大瀬革進会を結成、総選挙で窪田文三を応援と決定する。(史料愛媛労働運動史4巻、124p、愛媛新報) 1929年(昭和4)長兄・昭太郎生まれる。 ? 次兄・清信生まれる。 1933年、姉・重子が生まれる。 5月15日、伊丹十三(池内義弘)生まれる。 1935年1月31日 愛媛県喜多郡大瀬村に生まれる。父は大江好太郎、母は小石。長兄・昭太郎(燃料商、歌人)、次兄・清信。姉二人、弟・征四郎、妹一人。父は製紙原料商で、ミツ

                        大江健三郎詳細年譜 - jun-jun1965の日記
                      • 坂本龍一はなぜ京都を愛したのか“盟友”明かす素顔

                        今年3月に亡くなった音楽家・坂本龍一さんが、一時移住を考えたほど京都を愛したのはなぜか。通り一遍の観光を嫌ったという「教授」の実像を“盟友”たちが語った。 シンポ「坂本龍一の京都」 「坂本龍一の京都」と題した追悼シンポジウムが6月18日午後、京都芸術大学の京都芸術劇場春秋座で開かれた。定員400人で事前に予約を受け付けると、すぐにいっぱいになり、関心の高さをうかがわせた。 訃報から約3カ月。「いろいろなメディアで坂本さんについて紹介されているが、まだ統一像を結ぶに至っていない」 坂本さんとの交流が40年近くに及んだという京都芸術大学の浅田彰教授はシンポでの冒頭、企画した意図を説明した。 坂本さんが細野晴臣さんと高橋幸宏さんと結成した音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)は1983年に「散開(解散)」した。その年、京都大学人文科学研究所の助手だった浅田教授は著書『構造と力

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                        • いじめ「られた」のを「母親」の責任にする謎理論について - アゴなりさんの党

                          いじめが起きた時、親の責任を問う人もいます。 親は子どもの全てをコントロールできるわけではないのですが、 確かに、あまりにも荒んだ家庭で子どもが育った場合、非行少年・少女になり、いじめっ子になることもあるでしょう。 しかし、世の中には、子どもがいじめ「られた」のを「母親」の責任にする理論もあるようです。 というわけで、今回は、 この、めちゃくちゃな理論の紹介 「いじめ」についての議論 を良い感じの文字数でしようと思います。 1. 愛着理論と母親 2. いじめについて 2-1. いじめは複雑な問題 2-2. 愛着理論の難点 3. 最後に 1. 愛着理論と母親 愛着理論にはいろんなバリエーションがあるのですが、基本的には、 子どもの不幸の原因は親が作る 親子関係(特に母子関係)があらゆる人間関係のもとになる と考えます。 そして、この「不幸」の中に「いじめられること」も含まれます。 例えば、精

                            いじめ「られた」のを「母親」の責任にする謎理論について - アゴなりさんの党
                          • 【書評】読書は武器だ! 「読書という荒野」 見城徹 幻冬舎 - 京都のリーマンメモリーズ

                            元編集者であり、現在幻冬舎社長という出版業界の1丁目1番地にいる見城さんが、「読書論」を語ります。 帯の推薦者は秋元康、本の編集は箕輪厚介。 この本、面白くないはずがありません! 【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 【1.本書の紹介】 で、読んだ感想は・・・重い。です。 リラックス感ゼロです。 強面のおじさんに、終始脅されているような感じになります。(笑) 自分よりももっと過酷な状況に生きていた人間の本を読み、今の自分が真剣に生きているか?を問い反省し続けることで、人生が成功へと近づく。 理念を追求し続けた人間の魂の叫びをしっかりと捉えて、生きていく武器 にしろ! 本は単なる情報の羅列はなく武器である!という、見城さん独特な読書論が展開されています。 作家とは心の中に表現したいものが溢れかえっていて、それを出さないと生きていけないからもうすでに書いている。 だか

                              【書評】読書は武器だ! 「読書という荒野」 見城徹 幻冬舎 - 京都のリーマンメモリーズ
                            • 『坂本龍一ヒストリー前編 ~ 幕末からのルーツ 誕生からミュージシャンへの軌跡  〜』

                              Kou音楽雑感と読書感想を主に、初老の日々に徒然に。 ブログタイトル『氷雨月のスケッチ』は、はっぴいえんどの同名曲から拝借しました。 自分は四十年ほど前、坂本龍一の存在を知りました。彼がデビューする前、スタジオ・ミュージシャンだったころ、多くのアルバムのクレジットでその名をよく見かけました。ファースト・アルバムも、リアルタイムで買いました。 坂本龍一の音楽としては、ピアノソロや、民族音楽っぽいものが好きでよく聴きます。いまも曲を流しながら書いています。ただテクノ・ポップといわれる、彼を一躍メジャーに押し上げた、YMOのような機械的な音には、正直ついていけませんでした。また難しい音楽論もよくわかりません。興味があるのは坂本龍一という音楽家の、人間的な側面です。 坂本の自伝である『音楽は自由にする』は、その貴重な記録です。もう十年近くも前の本ですが、生い立ちから始まるミュージシャンへの軌跡が克

                                『坂本龍一ヒストリー前編 ~ 幕末からのルーツ 誕生からミュージシャンへの軌跡  〜』
                              • 自分だけの文体を見つける方法|「文藝賞」坂上陽子&矢島緑|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                「創刊号以来、86年ぶりの3刷」「大増補の上、単行本化決定」――昨年、こんなニュースをネットで目にした読者も多いはずだ。河出書房新社が年4回刊行する「文藝」。1933年創刊の老舗文芸誌が、2019年4月のリニューアルを期に、稀に見る快進撃を続けている。 同誌が主催する新人賞「文藝賞」は、山田詠美『ベッドタイムアイズ』から長野まゆみ『少年アリス』まで、綿矢りさ『インストール』から若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』まで、ジャンルも著者の年齢もさまざまなベストセラーを世に送り出してきた。いま最も勢いのある文藝編集部が、いま求める作家とは? 坂上陽子・矢島緑の両氏に聞いた。 ジャンルの境界線にあるもの――リニューアル後、初の「文藝賞」が作品募集中です。求める作品像はありますか 坂上:第一回受賞作、高橋和巳の『悲の器』から田中康夫さんの『なんとなく、クリスタル』、堀田あけみさんが16歳で受賞された

                                  自分だけの文体を見つける方法|「文藝賞」坂上陽子&矢島緑|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                • 沢田研二が語っていた、盟友・萩原健一との“友愛”「ショーケンは僕のこと、もう相手にしないと思うのね」 | 文春オンライン

                                  高度経済成長のまっただ中、日本の音楽シーンの頂点に君臨した孤高のアイドルがいた。その男の名は、沢田研二。 ここでは、ノンフィクション作家・島﨑今日子氏による評伝『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』(文藝春秋)を一部抜粋して紹介する。沢田研二が語っていた、萩原健一への想いとは――。(全2回の1回目/続きを読む) ◆◆◆ 対照的な2人の答え 渡辺プロダクションのファンクラブ誌「ヤング」にはスターへ「50の質問」というコーナーがあって、72年の2月号にジュリーが、5月号にショーケンが登場している。ここでの2人の答えが対照的なのだ。 たとえば「今、一番興味あることは?」に、沢田は〈さあ……。別にないみたい〉と答えているのに対して、萩原は〈日本の政治。中国問題〉との返答。読書についての質問では、沢田が〈本はまったくだめ。マンガ位で〉、萩原は〈読む方だな。特に小田実のものなんかいいね〉。 萩原は

                                    沢田研二が語っていた、盟友・萩原健一との“友愛”「ショーケンは僕のこと、もう相手にしないと思うのね」 | 文春オンライン
                                  • 「3日後、あなたを自転車に乗れないようにします」と言ってるのと同じこと - わたし歩記-あるき-

                                    朝、窓を開けると、当たり一面、雪景色でした。東京の人間は雪道が本当に苦手です。9時前の通勤時間帯に外に出てみたのですが、公共交通機関の車以外、まるで通っておらず、悠々と向こう側へ横断できました。アイスバーンが完全に溶けるまで、大きな事故などが起きないことを祈ります。 愛着障害~子ども時代を引きずる人々~ (光文社新書) 作者:岡田 尊司 光文社 Amazon 自分の生きづらさが、「愛着」の不全によって生じていたのだと分かって以来、大学や高橋和巳先生の講座を始め、その他多くの「愛着障害」について書かれた書籍を通して、その仕組みや背景を学んできました(岡田尊司先生の著書は、一般の方に向けて書かかれているため、内容が少々粗くて浅いですが、愛着障害の概念をざっくりと知るのには良い本です。)。 それらどの書籍にも共通して書かれていたのは、「生後1歳から1歳半までに身に着けた愛着のスタイルは、一生を通

                                      「3日後、あなたを自転車に乗れないようにします」と言ってるのと同じこと - わたし歩記-あるき-
                                    • 第2回 「教授」以前の彼(その1)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま

                                      比類なき輝きを放つ作品群を遺すとともに、「脱原発」など社会運動にも積極的に取り組んだ無二の音楽家、坂本龍一。その多面的な軌跡を「時代精神」とともに描き出す佐々木敦さんの好評連載、第2回の公開です! 坂本龍一は、1952年1月17日、東京都中野区に生まれた。父親は河出書房/新社の文芸編集者だった坂本一亀、母親は帽子デザイナーの坂本敬子。龍一はひとりっ子である。 両親と幼少時の思い出を坂本龍一は何度か語っている(『音楽は自由にする』2009年、『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』2023年、吉村栄一が坂本に長期間にわたりインタビュー取材を行って著した『坂本龍一 音楽の歴史』2023年、など)。 1 近くて遠い存在だった父親 三島由紀夫の『仮面の告白』(1949年)を始めとして、埴谷雄高、高橋和巳、野間宏、椎名麟三、井上光晴、中村真一郎、小田実、丸谷才一、いいだ・もも、辻邦生など戦後文学の重要作

                                        第2回 「教授」以前の彼(その1)|「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代 |佐々木 敦|webちくま
                                      • 「山崎正和オーラルヒストリー」書評(週刊朝日) - jun-jun1965の日記

                                        七十歳を過ぎたような学者の知り合いには、私はことあるごとに、自伝を書いてくださいと言うことにしている。学者の自伝は最近好きでだいぶ読んだが、何といっても学問的にも、時代の雰囲気を知る史料としても面白い。とはいえ、自伝であれ伝記であれ、「まんじゅう本」はどうもかたわら痛い。つまりキレイゴトに満ちた、誰それ先生は偉かった式のものである。 山崎正和は、自分で書くのではなく、数人の信頼する後輩学者によるインタビュー形式で、自伝をものしたと言えるだろう。パッと見たところ、これもキレイゴト本に見えるかもしれない。ところがどっこい、山崎はそんな人ではなかった。 十年くらい前に何回かに分けて採録され、内部ではすでに出ていたのが、やっと公刊されたらしいが、裏話が実に面白い。特に、山崎の論敵となった江藤淳が、大磯で開かれた吉田茂をめぐるシンポジウムに来た話はすごい。かねて加藤典洋が、この時の吉田茂批判以来、江

                                          「山崎正和オーラルヒストリー」書評(週刊朝日) - jun-jun1965の日記
                                        • 『文藝』編集長・坂上陽子が語る、文芸誌のこれから 「新しさを求める伝統を受け継ぐしかない」

                                          昨春、「文芸再起動」を掲げてリニューアルした『文藝』(河出書房新社)は、「韓国・フェミニズム・日本」を特集した秋季号が文芸誌としては異例の3刷となるなど、売れ行き好調で注目を集めてきた。だが、今春に入って新型コロナウイルス対策としての外出自粛や経済活動の制限が広まった結果、出版界も大きな影響を受けている。文学もその状況と無縁ではいられない。昨年の着任で誌面リニューアルに取り組んだ坂上陽子(さかのうえようこ)編集長に『文藝』のこれまでとこれからを電話インタビューした。(円堂都司昭/5月11日取材) 『文藝』再起動とコロナ禍 ――もしもし。今、自宅ですよね。 坂上:基本は在宅ですが、今日はゲラが出るので出社しています。 ――お疲れ様です。『文藝』は「再起動」して好調だったのに、コロナのせいで社会がスリープモードになってしまいましたね。 坂上:再起動からもう1年以上が経ちました。 ――リニューア

                                            『文藝』編集長・坂上陽子が語る、文芸誌のこれから 「新しさを求める伝統を受け継ぐしかない」
                                          • ファミリーヒストリーで紹介された坂本龍一の父 真実の姿を伝える「伝説の編集者 坂本一亀とその時代」|Web河出

                                            前書き 文藝 文学 文庫 - 随筆・エッセイ ファミリーヒストリーで紹介された坂本龍一の父 真実の姿を伝える「伝説の編集者 坂本一亀とその時代」 田邊園子 2018.04.23 坂本龍一の父・一亀は「文藝」の編集長を務め、三島由紀夫や高橋和巳を世に送り出した伝説の編集者でした。 本書は坂本編集長による「文藝」復刊時に河出書房新社に入社した文藝スタッフ・田邉園子氏が、なんと子息である坂本龍一氏に直接、「父が生きているうちに父のことを書いて本にしてほしい」と依頼を受け記された一冊です。 本書よりNHK「ファミリーヒストリー」放映を記念し、まえがきを公開します。 ***************************************** はじめに 坂本一亀は、二〇〇二年九月二十八日、八十歳と九か月でその生涯を終えた。何年も透析に通っていた自宅近くの病院で、安らかに息を引きとったという。彼

                                              ファミリーヒストリーで紹介された坂本龍一の父 真実の姿を伝える「伝説の編集者 坂本一亀とその時代」|Web河出
                                            • アゴなりさんの党

                                              今回も前回に引き続き「家事は労働だ!」というマルクス主義フェミニズムの主張を紹介していきます。 1. マルクス主義フェミニズムの主張 1-1. 家事とは 1-2. 育児とは 1-3. 家事・育児の夫婦分担 1-4. 家事労働を賃金に換算すると 2. フェミニストと専業主婦 1. マルクス主義フェミニズムの主張 マルクス主義フェミニズムは、 家事は労働である にもかかわらず、賃金が支払われていない(不払い労働) 家事は基本的に女性が担う と主張します。 1-1. 家事とは まず、[家事]の辞書的な定義を確認しておくと、 料理,裁縫,育児,洗濯,清掃,生活用品の購入,家計の切盛りなど 人間の生命維持や家庭生活を支えるもの (参考:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典) このように、ブリタニカ国際大百科事典では[育児]も含んでいますが、辞書によっては含んでいないものもあるし、 [家事・育児]とい

                                                アゴなりさんの党
                                              • 5月3日は全日本こけしコンクール、八尾曳山祭、横浜開港記念みなと祭、小田原北條五代祭り、青柏祭、亀崎潮干祭、浜松まつり、鍋冠まつり、稲荷祭、花湯まつり、博多どんたく、沖端水天宮祭、那覇ハーリー、ゴミの日、ゴミ片付けの日、憲法記念日、五三焼カステラの日、スケートパトロールの日、そうじの日、等の日&話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                                                5月3日は何の日? その日の出来事は? 2023年(令和5年) 5月3日は全日本こけしコンクール、八尾曳山祭、横浜開港記念みなと祭、小田原北條五代祭り、青柏祭、亀崎潮干祭、浜松まつり、鍋冠まつり、稲荷祭、花湯まつり、博多どんたく、沖端水天宮祭、那覇ハーリー、ゴミの日、ゴミ片付けの日、憲法記念日、五三焼カステラの日、スケートパトロールの日、そうじの日、等の日です。 ■全日本こけしコンクール(~5日)【宮城県白石市】 全日本こけしコンクールは、全国からこけしが出展され、工人さんが最高峰の技を競う日本最大のこけしの祭典で、伝統こけしをはじめ、新型こけし、創作こけしなどが勢揃いする。工人さんの実演や、地場産品まつりも同時開催。近年人気の「小寸こけし」や「ミニえじこ」、「小寸オリジナルこけし」等、小さくてかわいいこけしを集めた「ちゃっこいこけし展」は5/4、5/5、「中ノ沢こけし展示販売会」は5/4

                                                  5月3日は全日本こけしコンクール、八尾曳山祭、横浜開港記念みなと祭、小田原北條五代祭り、青柏祭、亀崎潮干祭、浜松まつり、鍋冠まつり、稲荷祭、花湯まつり、博多どんたく、沖端水天宮祭、那覇ハーリー、ゴミの日、ゴミ片付けの日、憲法記念日、五三焼カステラの日、スケートパトロールの日、そうじの日、等の日&話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
                                                • 心理学を勉強したい! おすすめの勉強法&本&サイトをまるっと解説。 - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

                                                  心理学を勉強できるのは、大学や大学院だけではありません。独学で知識を得る方法はいくらでもあるのです。 それに、心理学を勉強する意義は、臨床心理士の資格を取得する、公認心理師になる、といったことにとどまりません。自分や他人の「心のしくみ」を知れば、仕事や日常生活をより快適に変えていくことができます。 今回は、心理学における各分野の特徴を説明したうえで、心理学のおすすめ勉強方法をご紹介しましょう。 心理学とは 発達心理学 教育心理学 社会心理学 認知心理学 犯罪心理学 臨床心理学 心理学を勉強するメリット 1. 仕事に活かせる 2. 印象をよくできる 3. 自分のメンタルをケアできる 総括 心理学の勉強法1:Webサイトを閲覧する おすすめWebサイト1:公益社団法人・日本心理学会 おすすめWebサイト2:「心理学総合案内こころの散歩道」 おすすめのWebサイト3:各大学の心理学科のページ 心

                                                    心理学を勉強したい! おすすめの勉強法&本&サイトをまるっと解説。 - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
                                                  • 瀬戸内海放送、「検証 ゲーム条例」で優秀賞を受賞 | スラド

                                                    >条例の科学的根拠の希薄さ そんなのはどうでも良くて、たまたまゲームがやり玉にあがっただけ。 紀元前2000年頃「最近の若い者は」(PDF) [core.ac.uk]からはじまり、各種新しいメディアに順次感染広がっていっただけでしょう。 明治頃に小説が普及して「(哲学書や歴史書ではなく)こんなおとぎ話にうつつを抜かすなんて全くけしからん!」 [twitter.com] 新ほめる日本語けなす日本語 [japanknowledge.com]によれば 白く塗りたる墓〔1970〕〈高橋和巳〉三「これは商売だからと言えばどんなつまらん出版物、どんな下劣な映画、どんな低俗なテレビ番組も許される」 学生スポーツの応援 自由と規律〔1949〕〈池田潔〉その生活・五「俗悪にレヴィウ化された集団応援の如きは聖きものに対する冒涜であり、愛校心に藉口(しゃこう)された変態性自己露出以外の何物でもない」 都会の悪影

                                                    • 誰もが心の病名を簡単に持てる時代 - わたし歩記-あるき-

                                                      インターネットが普及したことで、今は誰もがオンライン上で性格特性検査を簡単に出来るようになりました。わたしも心理学なんて勉強しているくらいですから、そう言った類の検査は興味深く大好きなのでよく試していたりします。結果に関しては、「そうそう、その通り!当てはまってる!」と激しく同意するものもあれば、「いや~、そうかな~?」と首を傾げたくなるものも、間々あります。とは言え、「あなたは〇〇が得意(あるいは苦手)な〇〇タイプです」と断言・言語化されてしまうと、そこに認知の関心が行くのは人として当然で、長所にしろ、短所にしろ意識化されることで、より強化されたり、無意識だったものは、新たな性質として刷り込まれたりしてしまうこともあるのではないでしょうか? 以前、中国◇千年の歴史に基づくと言われている某〇鑑定を受けたことがありました。鑑定士さんからは、わたしには「学び」の質がないので、何かを研究したり修

                                                        誰もが心の病名を簡単に持てる時代 - わたし歩記-あるき-
                                                      • 【傾聴】『プロカウンセラーの こころの声を聞く技術 聞いてもらう技術』諸富祥彦 : マインドマップ的読書感想文

                                                        プロカウンセラーの こころの声を聞く技術 聞いてもらう技術 (SB新書) 【本の概要】◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle本 ポイントキャンペーン」の中でも個人的に読んでみたかったコミュニケーション本。 特に本書のテーマでもある「傾聴」は、現代社会では必須のスキルだと思います。 アマゾンの内容紹介から一部引用。本書は、「こころのつながりの不全」を感じている方々のために、具体的な対処法を示す本です。 「もっとしっかり、つながりたい」 「もっと話を聞いてほしい」 「わかってほしい」 そんな気持ちを叶えるための具体的な対処法を示した本です。 また同時に、周囲にいるほかの人が、その気持ちに応えるために、「もっとうまく話を聞ける人間になりたい」「もっと気持ちをわかりたい」そのためにはどうすればいいか、その技術を具体的に示した本です。 中古に送料を足した金額よりは、このKindle版が

                                                          【傾聴】『プロカウンセラーの こころの声を聞く技術 聞いてもらう技術』諸富祥彦 : マインドマップ的読書感想文
                                                        • 虐待をする親を殺すことは悪なのか? 伊坂幸太郎作「フーガはユーガ」 感想 - 特撮は大人の嗜みです。

                                                          こんにちは! 今回は伊坂幸太郎作「フーガはユーガ」の感想です。 フーガはユーガ 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2018/11/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 伊坂幸太郎作品でよく描かれるテーマのひとつに「理由なき悪意」というものがあると思います。 例えば「重力ピエロ」の春の母親をレイプした男のように「必然性がなく自分の快楽のために他人を傷つける人間」がよく悪役として登場します。 今回もその系譜の作品だったなあ、と。 重力ピエロ (新潮文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/07/01 メディア: Kindle版 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 今回でいえば「主人公二人を虐待する父親」「姪を性のはけ口にする叔父」「小学生を殺す金持ちの息子」の主に三人がそういった「悪意」の象

                                                            虐待をする親を殺すことは悪なのか? 伊坂幸太郎作「フーガはユーガ」 感想 - 特撮は大人の嗜みです。
                                                          • 講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                                                            2023年11月30日時点での既刊及び刊行予定の講談社文芸文庫全1,307点(日本1,235点/海外72点、ワイド版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 編者、訳者は一部を除き割愛した。 【日本文学】 阿川弘之『舷燈』 阿川弘之『青葉の翳り 阿川弘之自選短篇集』 阿川弘之『鮎の宿』 阿川弘之『桃の宿』 阿川弘之『論語知らずの論語読み』 阿川弘之『森の宿』 阿川弘之『亡き母や』 阿部昭『単純な生活』 阿部昭『大いなる日/司令の休暇』 阿部昭『無縁の生活/人生の一日』 阿部昭『千年/あの夏』 阿部昭『父たちの肖像』 阿部昭『未成年/桃 阿部昭短篇選』 青柳瑞穂『ささやかな日本発掘』 青柳瑞穂『マルドロオルの歌』 秋山駿『知れざる炎 評伝中原中也』 秋山駿『舗石の思想』 秋山駿『内部の人間の犯罪 秋山駿評論集』 秋山駿『小林秀雄と中原中也』 青山二郎『鎌倉文士骨

                                                              講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                                                            • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔特集〕医学生・研修医のために私が選ぶこの10冊】 (第2478号 2002年3月18日)

                                                              今年も新学期・入局の季節を迎えます。この時期,読者のみなさんもきっと,書店へ足を運ばれる機会が多くなるのではないでしょうか? 「週刊医学界新聞」では,今年も,医療・医学などの分野でご活躍中の方々に「医学生・研修医のために私が選ぶこの10冊」をお寄せいただきました。ぜひ,これらの本を書店や図書館で手に取ってみてください。そこにはすばらしい出会いがあるかもしれません。 ■大森安惠氏 (東京女子医科大学名誉教授) 推薦したい本は,相手の立場によって異なるので,今回は先達が乗り越えた苦難を知り,医学の発達に尽くした先輩を常に尊敬し,己れの謙虚さを保つという観点から選んだ10冊である。 (1)吉村 昭「ふおん・しいほるとの娘」(新潮文庫・上下巻,1993) 国定の医師免許制度ができる前の,わが国における女医第1号である楠本いねの生涯を描いた吉村昭氏の力作である。男尊女卑の思想の強い中で,敢然と女医に

                                                                医学書院/週刊医学界新聞 【〔特集〕医学生・研修医のために私が選ぶこの10冊】 (第2478号 2002年3月18日)
                                                              • 小松左京が京都大学を卒業して、経済誌の編集者をしていた1954年ごろの出来事。 忘れられないのは、創刊一周年記念号の目玉として湯川秀樹博士に取材した時のこと。湯川先生は東洋史の貝塚茂樹先生の弟だから、高橋和巳に頼んで貝塚先生から紹介してもらったのだが、当時は取材に来る新聞記者があまりに不勉強なことにウンザリされていた。その時も、最近はどんなことに関心をお持ちかと僕が聞いたら、「小松君、この歌は知っているか」と仰る。 「月やあらぬ 春や昔の春ならむ わが身ひとつはもとの身にして」 僕が「在原業平ですね」と答

                                                                "小松左京が京都大学を卒業して、経済誌の編集者をしていた1954年ごろの出来事。 忘れられないのは、創刊一周年記念号の目玉として湯川秀樹博士に取材した時のこと。湯川先生は東洋史の貝塚茂樹先生の弟だから、高橋和巳に頼んで貝塚先生から紹介してもらったのだが、当時は取材に来る新聞記者があまりに不勉強なことにウンザリされていた。その時も、最近はどんなことに関心をお持ちかと僕が聞いたら、「小松君、この歌は知っているか」と仰る。 「月やあらぬ 春や昔の春ならむ わが身ひとつはもとの身にして」 僕が「在原業平ですね」と答えると、「おっ、よく知っているね」と。当時すでに量子力学の観察者問題(極微小の量子力学の世界では、観察すること自体が観察されるものに影響を及ぼしてしまうという問題)が言われ始めていたから、「観察者問題ですか」と尋ねたところ、先生も一気にうち解けてくれた。 これは並の秀才にはできない受け答

                                                                • カウンセラーに向いていない人って? - わたし歩記-あるき-

                                                                  「カウンセラーに向いていない人ってどんな人?」 これは、カウンセリング論の最初の講義で、講師から問われた質問なのですが、あなただったらどんな人だと答えますか?つい先日、公認心理師の先輩は同じ趣旨の質問に、 「誰かに必要とされたいという思いが強いとどこかで壁にぶち当たるかなとは思う。心理士という職業は、クライエントにも社会にも必要とされなくなることを願い続ける業種なので」 とさらりと答えており、さすがだなあ・・、確かになあ・・と、思わず唸ってしまいました。 この「必要とされたいという思い」ですが、なるほど取り扱いに技量が求められるニードだなあと思うのです。正直わたしにはまだ、カウンセラーとしての自分が「必要とされなくなることを願い続けること」を純粋に支持できるか?と言えばできないだろうと思います。なぜなら、これから心理士を目指そうとしている者にとっては、そう願えることと、心理士になろうとする

                                                                    カウンセラーに向いていない人って? - わたし歩記-あるき-
                                                                  • 【読書】おすすめの本教えて : 哲学ニュースnwk

                                                                    2023年08月30日23:30 【読書】おすすめの本教えて Tweet 1: 名無しさん@おーぷん 23/08/30(水) 22:09:33 ID:lEz9 自己啓発本とラノベと漫画以外で X(旧ツイッター)のハッシュタグ日本の若者の7割が知らないこと雑学が面白い! 3: 名無しさん@おーぷん 23/08/30(水) 22:09:52 ID:7hJG 小説はええんか 5: 名無しさん@おーぷん 23/08/30(水) 22:10:05 ID:lEz9 >>3 小説か読みたいです 6: 名無しさん@おーぷん 23/08/30(水) 22:10:06 ID:Agps 闇の奥 10: 名無しさん@おーぷん 23/08/30(水) 22:10:54 ID:QUBh 暗鬼 13: 名無しさん@おーぷん 23/08/30(水) 22:11:35 ID:QUBh >>10 乃南アサのサスペンス 22:

                                                                      【読書】おすすめの本教えて : 哲学ニュースnwk
                                                                    • 【コミュニケーション】『ハーバード流「聞く」技術』パトリック・ハーラン : マインドマップ的読書感想文

                                                                      ハーバード流「聞く」技術 (角川新書) 【本の概要】◆今日ご紹介するのは、以前「話術本」が当ブログでも大人気となった、パトリック・ハーランさんの「聞き方本」。 ハーランさんは「ハーバード卒の芸人さん」の「パックン」として、メディア等でマルチな活躍をされていますから、前作をお読みでなくても、ご存知の方は多いと思います。 アマゾンの内容紹介から。相互理解は巧みな聞き方から始まる!「聞く(hear)」「聴く(listen)」「訊く(quest)」といった様々な聞き方を解説し、それらを人生のあらゆる場面に「効く」ものにする技術を紹介!思い込みで理解を遠ざける「バイアス」の外し方や、甘い言葉にだまされない「批判的思考」の鍛え方も伝授。 なお、新書版の表紙がモノクロの写真無しだったゆえ、Kindle版のものと差し替えております。 Actionable Listening / cambodia4kids

                                                                        【コミュニケーション】『ハーバード流「聞く」技術』パトリック・ハーラン : マインドマップ的読書感想文
                                                                      • 自閉症スペクトラムの見立ての困難さ - わたし歩記-あるき-

                                                                        高橋和巳医師による見立て講座(上級)の本日は第6回目でした。テーマは「自閉症スペクトラム」(ASD)。 回を追うごとに”見立て”の大切さが身に染みるのですが、今回のテーマほど昨今現場での診断に混乱をきたしている症状はないのではないでしょうか?それだけ見立てるのが難しいということだと思いますが・・・。 講座では、「自閉症スペクトラム」の一般的に知られている特徴はもちろんのこと、現場でどのように”誤診”されてしまうのか?の実例紹介がかなりの時間を割いて行われました。その中でもショックだったのは、かつてわたしも読んだことがある”自閉症”を記した有名な大家の著書のいくつかが、本当は自閉症を記している内容ではないという事実でした。 1年ほど見立てを学んで来たことで、今ではそれらの本が別のある障がいを示していることが分かるようになりましたが、それらの著書を読み、自分が自閉症なのではないか?という概念を

                                                                          自閉症スペクトラムの見立ての困難さ - わたし歩記-あるき-
                                                                        • 淡々と画像を貼るスレ カルト教団・新興宗教編(簡易版) : 哲学ニュースnwk

                                                                          2023年04月10日00:00 淡々と画像を貼るスレ カルト教団・新興宗教編(簡易版) Tweet 1: 名無しさん@おーぷん 2015/05/23(土)21:06:19 ID:AJ9 転載元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1432382779/ 淡々と画像を貼るスレ ゆるキャラ編 http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4880056.html 淡々と画像を貼るスレ 奇病・奇形編 http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4874224.html 淡々と画像を貼るスレ ズジスワフ・ベクシンスキー編 http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4872375.html 淡々と画像を貼るスレ 恐

                                                                            淡々と画像を貼るスレ カルト教団・新興宗教編(簡易版) : 哲学ニュースnwk
                                                                          • 「坂本龍一」生んだ伝説の編集者 父・一亀の業績に脚光 - 日本経済新聞

                                                                            この人がいなければ、三島由紀夫は『仮面の告白』を書いていなかったかもしれない。この人が父でなければ、3月に死去した坂本龍一さんは、世界的な音楽家になっていなかったかもしれない。坂本一亀。旧河出書房の名編集者として知られ、三島のほか野間宏や高橋和巳、埴谷雄高ら戦後文学を彩る作家たちの作品を世に送り出した。息子の龍一さんが亡くなり、一亀の業績にも改めて光が当たっている。その猛烈で、情熱的な仕事ぶ

                                                                              「坂本龍一」生んだ伝説の編集者 父・一亀の業績に脚光 - 日本経済新聞
                                                                            • 「黒子のバスケ」脅迫事件はなぜ深刻な問題なのか? | 連載コラム | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

                                                                              「黒子のバスケ」脅迫事件を覚えているだろうか。2012年、人気マンガ「黒子のバスケ」(集英社)のイベントやタイアップ商品が売られているコンビニ、書店などを標的に、何通もの脅迫状が送られた。実際には健康被害を受けた人はいなかったが、イベントの中止や商品の撤去を余儀なくされたケースもあった。そして昨13年、30代半ばの男性が逮捕され、今年になって裁判が行われていたのだ。判決公判は14年8月21日に行われ、渡邊博史被告人に対して求刑通り懲役4年6カ月の実刑判決がくだされた。それを受けて渡邊被告人は「謝罪はしない」としてきた従来の姿勢を変えずにコメントを発表し、「努力教の自明性に溺れたお前らが納めた税金で、自分はプリズンニート生活を満喫させてもらうわ」といった挑発的な部分が大きく報道された。 私はこの被告人と小さな接点を持っている。脅迫状は「創」(創出版)という雑誌にも送られ同誌がそれを掲載したこ

                                                                                「黒子のバスケ」脅迫事件はなぜ深刻な問題なのか? | 連載コラム | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス
                                                                              • 絶望のロシア: 辺見庸ブログ Yo Hemmi Weblog

                                                                                ○「革命」の経験 「ひとたび革命を経験した社会の住人は他の地域の者が 憧れておとずれても、意外な違和感を覚えずにはすまさ れない、ある暗さをもっているものである」(高橋和巳)。 怪しげな「ロシア専門家」たちがいいかげんなことを訳知 り顔でしゃべくっている。かれらのうちだれひとりとして このたびの侵略を予言した者はいない。 1956年のハンガリー事件を想う。死傷者1万数千、約20万人 の亡命者。ナジ・イムレは捕えられ、58年に処刑された。 27日の読書会でもウクライナ侵攻にかんする意見がでること だろう。https://bungakureport.wixsite.com/1937

                                                                                • 「私の古典」、この2冊を読み直すことから4月を始めることにしました。 - bdshirt 自分用の索引

                                                                                  こんばんは。 奈良北西部、おだやかな夜を迎えています。 午前中出社し、 午後はWork from home で過ごしました。 今日から新年度、 「私の古典」である、この2冊を再読し、 心をフォーマットすることから始めることにしました。 まず、 鶴見俊輔 『思い出袋』 岩波新書 1234 抜きん出た知性と独特の感性、 研ぎ澄まされた文章、 読むたびに、新しい!!!があり、 何度読み返してもあきません。 勝手に私淑して、 「私の古典」として愛読しています。 はてなブログにも 彼の「小さい新聞」という文章から 題材を得て書いたことがあります。 ある主題に対する取り組み方について、 貴重な視点を提供してくれました。 「自分用の索引」というブログ名も この本の中の目次から閃いて、 使っています。 「記憶を編みなおす」という文章の最後で、 彼はこう記しています。 自分に使いやすい索引を、くりかえしあら

                                                                                    「私の古典」、この2冊を読み直すことから4月を始めることにしました。 - bdshirt 自分用の索引