世界で最も身体拘束が行われている日本の精神科病院。厚生労働省では現在、拘束要件の見直しが不透明なまま進むが、精神科病院を束ねるドン・日本精神科病院協会(日精協)の山崎学会長(82)はどうとらえているのか。「こちら特報部」の単独インタビューに応じた山崎氏の言葉を詳報する。(木原育子)
患者の手足などを固定する「身体拘束」について、日本の人口当たりの実施率がアメリカの260倍を超えるなどとする分析結果を、杏林大学などの研究グループが発表しました。調査をした専門家は「他国と比較にならないほど多く、地域で生活できる環境に変える必要がある」と指摘しています。 調査は、杏林大学保健学部の長谷川利夫教授がアメリカやオーストラリアの研究者らと共同で行い先月、イギリスの医学雑誌「エピデミオロジー アンド サイキアトリック サイエンシス」で公表しました。 2017年に各国の精神科病院で行われた身体拘束について、公表されたデータをもとに分析したところ、日本では一日に人口100万人当たり98.8人が身体拘束を受けていたということです。 身体拘束が行われた割合をほかの国と比較すると、100万人当たり0.371人だったアメリカの266倍、0.165人のオーストラリアに比べると599倍に上るという
精神疾患の患者の体をベッドなどにくくりつけたりする「身体拘束」の人口100万人当たりの実施数が、日本はオーストラリアの599倍、米国の266倍に上るとの分析結果を、国際研究チームが英精神医学誌「エピデミオロジー・アンド・サイキアトリック・サイエンシズ」に発表した。チームの長谷川利夫・杏林大教授(精神医学)は「患者が地域で生活できる環境を整えるなど現状を改善すべきだ」と話す。 研究チームは、日本▽オーストラリア▽米国▽ニュージーランド――の4カ国を対象に、公開されている2017年のデータを用いて分析。精神科病院で身体拘束されている1日当たりの患者数を比較した。認知症の患者は分析対象から除外した。
神戸市内の精神科病院「神出(かんで)病院」で今年3月、看護師ら男6人(現在は全員退職)が患者に虐待をしていたとして、準強制わいせつや監禁などの容疑で兵庫県警に逮捕された。その後、神戸地裁で開かれた公判では常態化した患者虐待のおぞましい実態が次々と明らかになった。だが、浮かび上がった問題はそれだけではなかった。(共同通信=市川亨、山本紘平) ▽おとなしそうな青年が 6月23日、神戸地裁。法廷に現れた33歳の元看護師2人はどちらもおとなしそうな、どこにでもいる普通の青年だった。それに対し、検察側が明らかにした2人の行為は、外見からはとても想像ができない内容だった。 1人は2018年10月の早朝、他の元看護師ら2人と一緒に、60代の男性入院患者を病室でベッド上に押さえつけ、陰部にジャムを塗り、食べ物に執着の強い別の50代男性患者になめさせた。 もう1人は19年9月の夜、他の元看護師ら2人と共謀し
入院患者への暴行の疑いで看護師が逮捕された、東京 八王子市の精神科の病院について、患者を支援している弁護士が17日、記者会見を開き「院内での映像や音声から、少なくとも10人以上の職員が、暴行や暴言などの虐待行為を行っていた可能性がある」として、実態の解明を訴えました。 東京 八王子市にある精神科の病院「滝山病院」は、入院患者を殴ったとして看護師が暴行の疑いで逮捕され、この看護師を含む4人がそれぞれ別の患者の頭を殴るなどの暴行を加えた疑いがあるとして、15日、警視庁の捜索を受けています。 17日は患者を支援している相原啓介弁護士が東京都庁で記者会見を開き、「院内で記録された映像や音声などを分析したところ、少なくとも10人以上の職員が暴行や暴言などの虐待行為を行った可能性がある」と指摘しました。 みずからも10人の患者から虐待の相談を受け、被害に遭った患者は20人前後にのぼる可能性があるとして
入院直前の父親の写真を見つめる三男。入院後、わずか1カ月で写真のような褥瘡ができた=東京都内で2023年11月16日午前11時53分、最上和喜撮影 「この病院にいたら殺される」――。電話越しに聞いた父の言葉が、現実になろうとは夢にも思わなかった。昨年、入院患者への傷害容疑で看護師らが書類送検された静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」。2021年12月に80歳で死亡した元入院患者の男性の遺族が、この事件にとどまらない、ずさんな医療の実態を明らかにした。外部と隔絶された「閉鎖空間」で、一体何が起きていたのか。【最上和喜、丘絢太】 男性との電話、看護師が受話器を取り上げ 男性が命の危機にひんしていると家族が知ったのは、「ふれあい沼津」から別の病院に転院したタイミングだった。転院先の医師は「今この場で亡くなっても不思議ではない。(前日まで)医療機関にいた患者とは思えないほどひどい」と
精神科医療の分野では過去数十年で、多くの国が地域コミュニティを基盤としたメンタルヘルスケアやセラピー療法に移行してきた。ところが、日本はこの潮流に逆行し、精神科の病床数を増やして患者をどんどん入院させ、身体拘束や監禁などの残酷な処置が頻繁に行われていると、米紙が報じている。 入院から2週間後に死亡 睡眠障害に苦しんでいた大畠一也は、統合失調症と診断された後、自ら数回にわたり石川県内の精神科病院に入院していた。しかし、2016年の入院を最後に、当時40歳だった彼は帰らぬ人となった。 入院して8日目、彼はベッドに拘束された。さらに6日後、拘束を解かれた彼は、息を引き取った。 父親の正晴(70)と母親の澄子(68)は、少なくとも7回病院を訪れ、面会を求めたが、そのたびに追い返されたと語る。息子が拘束されていたことも知らされていなかった。そして入院から2週間後、息子が死亡したという電話を受け取った
静岡県沼津市の精神科病院で2021年、入院患者の男性(当時80歳)が重度の褥瘡(じょくそう)(床ずれ)を発症し転院後に死亡したのは、入院中に必要な処置を受けられなかったのが原因として、遺族が病院側に慰謝料などを求める訴訟を起こすことが分かった。18日にも静岡地裁沼津支部に提訴する。 遺族代理人の貞友義典弁護士は「通常の医療では到底考えられない状態になるまで放置された」と訴えている。併せて、業務上過失致死容疑などで静岡県警に刑事告訴するという。 訴状などによると、男性は脳梗塞(こうそく)の後遺症でせん妄症状があり、21年10月2日、「ふれあい沼津ホスピタル」に入院した。2日後、家族の承諾がないまま、強制的に患者を隔離する医療保護入院へと移行。男性は約1カ月間の入院中、低栄養状態になったうえ、骨や内臓が見えるほど腰部が壊死(えし)する重度の床ずれを発症した。
俺たちの神奈川県警、特に落ち度もないのに通報された高名なアレを精神科病院にブチ込んだとネットで誤認され案の定叩かれる一部始終 日頃の行いが悪いと評判の神奈川県警ですが、今回は特に落ち度はないのにネットで誤解され盛大に叩かれているというので見物にいきました。 結論を最初に書いておくならば、以下の通り神奈川県警の処置は行政上も全く問題ございません。 「自傷または他害の恐れがある」人物による騒擾の通報は、所轄警察署は23条通報として受理しなければならない(精神保健福祉法) この場合の23条通報は、内容に応じて「異常な挙動その他周辺の事情から判断して、精神障害のために自傷または他害のおそれのある人」を、保健所長を経て知事に通報する。 状況から判断して、現着した警察官が「自傷または他害の怖れが『ない』と判断できる」とは到底言えなければ、最高裁判例から知事に通報し、知事は調査が必要と判断する場合は指定
精神科病院などで不必要な身体拘束が相次ぎ、患者の人権が守られていないとして、看護師らが改善を求める医療従事者の会を立ち上げ、国に対し拘束時間の上限を定めることなどを求めました。 6日、精神医療の現場で働く看護師や作業療法士など4人が厚生労働省で会見し、不適切な身体拘束をなくしていくため、医療従事者の会を立ち上げたと明らかにしました。 身体拘束は、医師の指示のもと、切迫性があり代替手段がないやむをえない場合に限って、一時的に行うことが認められていますが、会見では ▽スタッフが少ないという理由での拘束や、 ▽患者が落ち着いても長期に続けるケースのほか、 ▽懲罰的に身体拘束が用いられる事例などがあると説明しました。 会の代表で、都内の精神科病院で働く看護師の浅野暁子さんは「ベッドに縛る身体拘束が2か月間行われた患者が、直接的な理由は分からないが亡くなった事例にも直面し、現状を変えたいと会を立ち上
東急電鉄が「田園都市線8500系車両の特別販売を行います」と発表してから1年あまりが経過した。価格は先頭車1両まるごと税込み176万円。実際にはそこから移送費もかかる。もちろん設置場所も必要。基礎工事をしないと重量に耐えられない。諸費用のほうが高額で、土地代を省いても1000万円はくだらないだろう。引き合いは多かったというけれど、成約したという話は聞かなかった。 そんななかで、東京都調布市の精神科病院「東京さつきホスピタル」による保存プロジェクトが発足したことが、クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」で明らかになった。8500系電車を病院内に設置して、医療と地域のシンボルにしたいという。クラウドファンディングにした理由は、精神科病院について社会の理解を深め、気軽に訪れる場所にしたいからだ。 ギラギラしているけど華のない8500系電車 東急8500系電車は、197
入院患者に対する暴行の疑いで看護師が逮捕された東京 八王子市の精神科病院をめぐり、適切な医療やケアが行われていなかった可能性があるなどとして、新たに7人の患者の家族から弁護士のもとに相談が寄せられていることが分かりました。東京都は暴行を含め不適切な行為がなかったか調査を進めています。 東京 八王子市にある精神科の病院「滝山病院」は、看護師ら4人が患者に暴行を加えた疑いがあるとして警視庁の捜索を受け、このうち50代の看護師が入院患者の頭を殴ったとして暴行の疑いで逮捕されました。 これを受け、患者を支援している弁護士のもとには、現在入院中の患者や過去に入院していた患者、合わせて7人の家族から入院中に暴行を受けたのではないかとか、適切な医療やケアが行われていなかった可能性があるのではないかなどと新たな相談が寄せられているということです。 ほかにも、去年1月に入院中に亡くなった男性の家族がカルテの
精神科病院からの退院を繰り返し求めても認められず、およそ40年にわたり入院させられたとして、元患者の男性が国を訴えている裁判の判決が10月1日、東京地方裁判所で言い渡されます。 男性は「長期入院を続ける人が多くいるので、社会で生活できるような施策を国が進めてほしい」と話しています。 訴えによりますと、伊藤時男さん(73)は10代のころに統合失調症と診断され、22歳で地元福島県の精神科病院に入院してまもなく妄想の症状がほとんどなくなったため、退院を繰り返し求めましたが、認められませんでした。 2011年の原発事故の影響で茨城県の病院に転院したあと、61歳で退院しましたが、およそ40年にわたり地域で生きる権利を奪われたと主張し、国に3300万円の賠償を求めています。 一方、国は裁判で「国の施策の結果、長期入院することになったと認められる証拠はない。入院を漫然と続けさせることがないよう、社会復帰
【4月2日 AFP】ニュージーランド警察が11歳の女児を行方不明になっていた20歳の女性患者と取り違え、抗精神病薬を注射して精神科病棟に入院させていたことが2日、報告書で明らかになった。 女児は、北部ハミルトン市内の橋を渡っていたところ、パトカーで通りがかった警察官に行方不明中の20歳の女性患者と間違えられた。 女児は警察によって病院に搬送され、看護師が「幼さ」を指摘したにもかかわらず、「精神科の集中治療室」に入院させられた。 保健省の報告書は女児について、「患者Aには障害があったため、自分のことを説明することができなかった」としている。 女児は、病院で出された薬の服用を拒んだために拘束され、「子どもに投与されることはめったにない」抗精神病薬を注射された。 3月9日に起きた事故を糾弾している報告書には、「病院職員は子どもではなく、大人に薬を投与していると思い込んでいた」と記されている。 警
所有物は制限せず、男女の交際は自由。出会いの場は院内のディスコ――。カギと鉄格子の閉鎖病棟に患者を閉じ込めるのが当たり前だった日本の精神科医療にあって、50年余り前に、患者本位の治療を打ち出す開かれた精神科病院をつくろうとした医師がいた。その挑戦と挫折とは。 1968年5月、群馬県太田市の小高い丘に新しい病院が開院した。私立の三枚橋病院。24時間施錠され鉄格子の窓で入院患者を閉じ込める閉鎖病棟をもたない、全開放型の精神科病院だ。 院長の石川信義医師(1930~2020)はこう宣言した。「従来の精神病院のもろもろの慣習(しきたり)、制度のうち治療を阻害していると考えられるすべてを、まず、とっぱらってみる。そこから生まれるであろう新しい状況のなかから、精神病院の正しい医療のあり方を考えていく」 閉鎖病棟をなくしただけではない。外泊は「なるべく早期に、頻回に、単独で」許した。男女の交際を自由にし
Published 2024/10/25 16:29 (JST) Updated 2024/10/25 18:11 (JST) 精神科病院の入院患者からの依頼で退院を請求した弁護士の事務所に報復として患者を置き去りにし、業務を妨害したとして、この弁護士2人が東京都足立区の「綾瀬病院」と院長を相手に、660万円の損害賠償を求める訴訟を25日までに東京地裁に起こした。 同病院を巡っては、訪問看護で法令に違反して診療報酬を請求していたことも判明している。同病院は「取材はお断りする」としている。 提訴は今年7月5日付。訴状によると、都内の弁護士2人は2022年、同病院に統合失調症で入院していた40代女性から「退院したい」との相談を受けた。退院に向け病院側と調整していたが、約2カ月間進展がなかったため、病院に伝えた上で精神保健福祉法に基づき、女性の代理人として都に退院請求した。 約2週間後、病院から
精神科病院での患者に対する虐待防止策を新たに盛り込んだ改正精神保健福祉法が参議院本会議で可決・成立しました。 改正法では、患者への虐待を防ぐため、精神科病院の管理者に対し、病院の職員などへの研修や患者の相談体制の整備を義務づけています。 そして、虐待を受けたとみられる患者を見つけた場合には、都道府県などへの速やかな通報を義務づけるとともに、都道府県などはその状況を公表し、国が実態調査を行うとしています。一方で、通報した人が職員の場合は解雇などの不利益な取り扱いを受けないことを明確化しています。 また、改正難病法には、国が指定する難病患者が就労支援や福祉サービスを円滑に受けられるように、新たに都道府県などが「登録者証」を発行することが盛り込まれています。 改正法は、10日の参議院本会議で賛成多数で可決・成立し、一部を除いて再来年 令和6年4月に施行されることになっています。 一方、新型コロナ
【8月17日 AFP】中国では、当局が政治的な活動家らを適正な手続きを経ずに精神科病院を使って拘禁している状態が続いていることが、人権団体が16日に公表した報告書で明らかになった。 スペインを拠点とする人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ(Safeguard Defenders)」はこの中で、反体制派を罰するため、医師や医療制度が当局と共謀関係にあると批判した。 2010年代初めに精神科に関する医療改革が実施され、医学的な同意や司法の監視強化が導入されたものの、実態は変わっていないという。 この報告書は、人権活動家の劉飛躍(Liu Feiyue)氏が創設した人権モニタリング組織「市民権と生活ウオッチ(Civil Rights and Livelihood Watch)」がインターネット上で公開した、被害者やその家族のインタビューに基づくデータを主に活用しまとめられた。 「10年前に残酷
◆◆◆ 自治体までも民間移送業者を活用 「市の職員から、『車で話をしよう』『話すだけだから』と言われたから了承しただけで、まさか子どもと引き離されて、精神科病院に連れていかれるなどとは夢にも思いませんでした」 茨城県に住む30代女性の桜井春香さん(仮名)は、20代のころに経験した自治体職員からの仕打ちに、いまも信じられない思いだと話す。 桜井さんは2016年に未婚のまま長男を出産し、シングルマザーとなった。出産直後に児童相談所は長男を職権によって一時保護した。これは市からの要請によるものだった。 市は桜井さんが妊娠後期にも仕事を続けていたことや、ベビーバスが用意されていなかったこと、部屋が6畳で狭いことなどから、彼女に育児能力がないと判断したようだった。 当然、桜井さんは市からのこうした一時保護要請に納得ができず、市役所内や彼女の自宅で何度か押し問答が生じたことはあった。長いやり取りの末、
精神科病院からの退院を繰り返し求めても認められず、およそ40年にわたり入院させられたとして、元患者の男性が国を訴えた裁判で東京地方裁判所は「国の施策で長期の入院を強いられたとは言えない」として訴えを退けました。 伊藤時男さん(73)は、10代のころに統合失調症と診断され、22歳で精神科病院に入院し、退院を求めても認められず、およそ40年にわたり入院が続き、地域で生きる権利を奪われたとして国に3300万円の賠償を求めました。 1日の判決で、東京地方裁判所の高木勝己 裁判長は「入院患者に違法な拘束があれば法律で救済する道は開かれている」と指摘しました。 そのうえで「入院が長期化したのは、症状があったことや退院先の調整がつかなかった可能性が考えられる。国が施策を怠ったことで長期の入院を強いられたとは言えない」として訴えを退けました。 判決のあと、伊藤さんは控訴する考えを示したうえで「4年間裁判で
精神科病院で新型コロナ感染者が出ると、精神科疾患の特性により病棟内でクラスターになりやすい。 その疾患特性とは感染予防のルールが理解できない、十分に守れないなどが挙げられる。例えばマスクを正しく付けられないとかマスクをすぐに外してしまうなどである。また、精神科病棟内のゾーニングが難しいこともある。4人部屋を感染症だけの患者さんにまとめても、すぐに出てきてしまうなどである。精神科病院での新型コロナ流行時の難しさは以下のTwitterなどにも詳しい。 感染症、感染防御専門のEARLさんのtweet 精神病院のコロナ対策がいかに困難か一度介入に入ってみたら分かりますよ。人員の少なさ、患者の特殊性等、通常の医療機関での感染対策は通用しない世界です。現場を知らない方はずいぶんと気楽ですね https://t.co/WYTGOEwmpF — EARLのコロナツイート (@EARL_COVID19_tw
ロシアの首都モスクワ近郊にあるモスクワ州裁判所(2017年8月1日撮影、資料写真)。(c)Maxim ZMEYEV / AFP 【6月12日 AFP】ロシア・モスクワ(Moscow)州の裁判所は11日、ウクライナ侵攻に抗議したマキシム・リプカン(Maksim Lypkan)さん(19)について、精神科病院での強制的な入院治療を続けるべきとの一審判決を維持した。 ロシアはウクライナ侵攻への批判を厳しく取り締まっているが、被告人を精神科病院の閉鎖病棟に送るという旧ソ連の指導部が反体制派に用いた手法を取るのは異例。 リプカンさんは18歳だった昨年2月、侵攻開始から1年の節目にモスクワで抗議デモを計画。「ロシア軍に関する偽情報」を流布した容疑で逮捕された。 だが、一審は今年2月、リプカンさんが「犯行当時」、心神耗弱の状態だったとして公訴を棄却。代わりに精神科病院で「強制的な入院治療」を受けさせると
入院患者への暴行の疑いで、看護師が逮捕された東京 八王子市の精神科の病院について、患者を支援している弁護士が違法な身体拘束が行われていた可能性があるとして、16日、東京都に調査の徹底を要請しました。都は不適切な行為がなかったか調査することにしています。 警視庁は、東京 八王子市にある精神科の病院「滝山病院」の看護師ら4人が、患者に暴行を加えた疑いがあるとして、15日に病院を捜索し、このうち入院患者の頭を殴ったとして暴行の疑いで逮捕した50代の男の看護師の身柄を、16日に検察庁に送りました。 また、指導・監督を行う都も、医療法と精神保健福祉法に基づき、立ち入り検査を行いました。 これを受け16日、患者を支援している弁護士が東京都庁を訪れ、暴行などの虐待に加え、本来必要な医師の指示がないまま、違法な身体拘束が行われた可能性もあるとして、徹底した調査を要請しました。 精神保健福祉法では、 ▽患者
「便がすごい…」。転院してきた患者たちの悲惨な状態 松沢病院は、他の精神科病院でクラスターが起きたときに新型コロナウイルスに感染している患者を受け入れることを決め、精神疾患のある患者たちが次々に転院してくる。 衝撃的だったのは、他の精神科病院から救急搬送されてくる患者たちの状況だ。大切に扱われていなかった感じが明白なのだ。おしりの骨の部分が壊死。床ずれが骨にまで達している。真っ赤な皮膚の下で筋肉が死んでいるなど悲惨な映像が映し出される。 患者本人や彼らがもともといた精神科病院の医療スタッフに聞いてみると、そこでは築60年以上の古い建物の畳敷の部屋に布団を並べ、大部屋に陽性の患者と陰性の患者を混在させたままでクラスターが発生していたことが判明した。 「物品も不足気味というかあまり揃っていない精神科特有の環境」なのだと医療スタッフは証言する。 2月にA病院(仮名)で起きた大規模クラスターで松沢
東京都は、精神科病院での患者に対する虐待を防ごうと、病院の職員や患者などから通報を受け付ける専用の窓口を4日、開設しました。 4月から精神科病院で、職員などが虐待を受けたとみられる患者を見つけた場合、都道府県などへ速やかに通報することが法律で義務づけられます。 通報に迅速に対応できる体制を整えようと、都は4日から、専用の窓口を都庁に開設しました。 窓口では精神医療に詳しい専門職が対応することになっていて、4日は看護師ら2人の職員が待機し、通報があった場合に備え、聞き取りの準備などをしていました。 病院の職員のほか、患者やその家族など誰でも通報することができます。 ▽電話番号は03-5320-4463で ▽平日午前9時から午後5時まで受け付けていて、郵便やメールでも対応しています。 東京都精神保健医療課の佐藤淳哉課長は「虐待を疑う場合はためらわず通報してほしい。寄せられた情報をもとに速やかな
ロンドンにある英国会議事堂のウェストミンスターホールで行われたエリザベス女王のひつぎの公開安置の様子(2022年9月16日撮影)。(c)Yui Mok / POOL / AFP 【9月21日 AFP】英首都ロンドンで公開安置されていたエリザベス女王(Queen Elizabeth II)のひつぎにかけられていた旗をつかんだとして逮捕された男について、検察当局は20日、女王が本当に死んでいるかどうかを確かめることが動機だったと明らかにした。 ムハンマド・カーン(Muhammad Khan)被告(28)は16日夜、国会議事堂のウェストミンスターホール(Westminster Hall)に安置されていたひつぎに駆け寄り、かけられていた王旗をつかんだとされる。その場で取り押さえられた後、公共の秩序を乱したとして起訴され、20日にウェストミンスター(Westminster)地区の治安判事裁判所に出廷
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