震災から3年目の3月11日が近づいてきた。あの震災は余りにも多くの人生を変えてしまい、未だに当たり前の日常を取り戻せずにいる方は多い。 故郷は、当事者にとってはかけがえの無いものだった。しかし里山や先祖代々続いた「土地と共に生きるという価値」は都会的な「経済的価値」という、当事者には最も馴染まないモノサシで一方的に他者から値踏みされ、受け継いできたものや生業、場合によっては人生そのものを「買いたたかれて」いる。 避難している方に行われている補償は移住すら満足に出来ない程度しか行われていないし、避難政策と補償がセットにされているのでしばしば変わる政策と共に今後の見通しすらはっきりしない。先日も飯舘村の一部などの避難解除見込み時期が除染の遅れで急遽一年延長され、それにまた振り回される住民。前向きに自立しようとする人の足すら引っ張り続け、やはり「買いたたこうとするかのような」復興は場当たり的な上