タグ

ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (6)

  • 死ぬ確率

    昨日の読売新聞Web版に,「死亡保険はムダ? もしもの確率は何%なのか」と題する記事が載っています。内容はだいたい想像がつくでしょうが,無駄な保険を少し見直してはどうか,という主張です。 http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160520-OYT8T50039.html 上記の記事では,「もしもの確率」の計算結果が示されていますが,国民トータルだけでなく,年齢別の数値も知りたいもの。年齢によって,命を落とすリスクはかなり異なることは,言うまでもありません。 私は,今年で40歳になります。バリバリの働き盛りの年齢ですが,最新のデータを使って,この年齢の死亡率を出してみましょう。 2014年の厚労省『人口動態統計』によると,同年中の40歳の死亡者は,1744人となっています。悪性新生物(がん)による死亡者は476人,交通事故による死亡者は41人

    死ぬ確率
  • 2015年の人口構成の国際比較

    昨日(5/5)は子どもの日でしたが,この日は毎年,子ども人口の統計について報じられます。昨日の新聞をみると,子ども数は過去最少で,東京都を除くすべての県で減少しているそうです。 国連の人口推計統計にて,今年(2015年)の日の年齢構成を出すと,15歳未満の年少人口は12.9%,65歳以上の高齢人口は26.4%となります。子どもよりも老人が多い社会です。この値を,国際的な布置図の中に位置づけるとどうなるか。主要国だけでなく,発展途上国を含めた200の社会の比較図をつくってみました。 http://esa.un.org/unpd/wpp/unpp/panel_indicators.htm 左上にあるのは,子どもが少なく老人が多い,つまり少子高齢化が進んだ社会ですが,日はその極地に位置しています。双六の比喩でいうと,もう「アガリ」の社会って感じです。対極の右下には,アフリカ諸国などの発展途上

    2015年の人口構成の国際比較
  • 年収別の生涯未婚率

    2月9日の記事では職業別の生涯未婚率をみたのですが,一生未婚にとどまる確率は年収とも関連しています。 2012年の総務省『就業構造基調査』では,有業者の「年収×配偶関係」のクロス集計がなされています。私はこれを使って,有業者男女年収別の生涯未婚率を計算し,グラフにしてみました。それをご覧いただこうと思います。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index.htm 生涯未婚率とは一生未婚のままにとどまる者の比率ですが,通常,50歳時点の未婚率のことをいいます。この年齢以降は,結婚する者はほとんどいないであろう,という仮定に立つわけです。なお,5歳刻みの統計から出す場合,40代後半と50代前半の未婚率を均すという便法がとられます。 まずは,計算に使った素材をお見せします。上記の資料から採取した,年収別の有業者の数です。 男性でみると年収400万

    年収別の生涯未婚率
  • 同性愛への寛容度の国際比較

    東京の渋谷区が,同性愛カップルに対し「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する方針を打ち出しています。全国初の試みだそうです。 http://www.asahi.com/articles/ASH2D63DQH2DUTIL03Z.html わが国では,憲法にて「婚姻は,両性の同意のみに基づいて成立」(第24条1項)と定められていますので,同性の結婚はできないことになっています。そこで,「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行し,性的少数者の権利を保護しようということなのでしょう。 しかるに世界を見渡せば,同性婚が認められている社会もあります。イギリス,フランス,オランダ,スペイン,スウェーデンなど・・・。 http://matome.naver.jp/odai/2136724610721983601 これは制度の話ですが,国民の意識という点ではどうでしょうか。『世界価値観調査』(201

    同性愛への寛容度の国際比較
    setagayatagayase
    setagayatagayase 2015/02/16
    データえっせい: 同性愛への寛容度の国際比較 日本の世代による極端な振れはなんだろうな。宗教ではないんだよ。じゃあなんだ?あるいは宗教ではないことが理由そのものなのか?
  • どれほどヤバい時代を生きてきたか

    社会がどれほどヤバいかをみるには,自殺率が一番であると思います。デュルケムはこの指標を使って,19世紀のヨーロッパ社会の病理をえぐり出してみせました(『自殺論』)。 日の自殺率の長期推移を描くと,下図のようになります。1900(明治33)年から2013(平成25)までの,100年以上にわたる曲線です。自殺率とは,人口10万人あたりの自殺者数であり,厚労省の『人口動態統計』に,計算済みの数値が掲載されています。 自殺率は時期によってかなり違いますが,その水準を5段階に区分してみました。①16未満,②16以上18未満,③18以上20未満,④20以上22未満,⑤22以上,です。この段階分けは,社会の「ヤバい」度レベルとみなせます。

    どれほどヤバい時代を生きてきたか
  • 東大生の出身地域の偏り

    『東京大学学生生活実態調査』は,最高学府の学生の出自を教えてくれる定番の資料として,研究者の間でよく知られています。 http://www.u-tokyo.ac.jp/stu05/h05_j.html 実家の年収分布に注目されることが多いのですが,出身地域の分布はどうなのでしょう。実家の所在地を尋ねた設問への回答をグラフにしてみました。2012年の学部生調査のデータです。一般群との差を「見える化」すべく,同年春の高卒者の住所地分布も添えています。 何もいいますまい。東京ないしは関東圏への集中度が高くなっています。東京出身者の比重は一般群では9.4%ですが,東大生男子では25.5%,女子では31.4%にもなります。女子の場合,東京居住者からの東大生輩出確率は,通常期待される水準の3倍以上です。 前に,東大・京大合格者出現率を県別に出したところ,著しい都道府県差がありました。そこでの知見と符合

    東大生の出身地域の偏り
  • 1