「資さんうどん」で知られるうどんチェーン「資さん」(北九州市)が全国展開を視野に入れる――。投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」(東京)に全株式が売却されたニュースを本紙紙面で特報したところ、ツイッターなどで拡散され大きな反響があった。「東京に来てくれ」「生きる希望が湧いた」。資さんへの愛は地元北九州にとどまらず、全国規模のものだった。 資さんの始まりは42年前の1976年。大西章資さん(2015年に死去)が、知人から同市戸畑区のうどん店を知人から譲ってもらって開業した。その後、妻と二人三脚で店を拡大、現在は42店舗を展開するまでに成長した。 大西さんは生前、取材に「(うどんは)だしが命。作りたてでないと美味しくない」とこだわりを語っていた。言葉の通り、資さんはだしを工場一括生産ではなく、各店舗で手作りしているという。そのこだわりが北九州で「ソウルフード」と呼ばれるまでのブランドに成長させ