●年間最大12兆円の損失も!? 日本企業が市場で勝ち抜くためには、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が不可欠であり、推進が遅れれば、業務の効率面だけでなく、国際的な競争力低下も避けられないと言われている。 【こちらも】投資家が注目するDX 経済産業省のレポートによると、DXの推進が遅れると、2025年以降年間で最大12兆円の経済損失が発生すると予測されている。 同レポートでは、日本企業が「爆発的に増加するデータを処理できず、デジタル競争の敗者になる」や、「IT人材の不足」「業務基盤そのものの維持・継承が困難になる」など、レガシーシステムが続くことの弊害を指摘している。 最近になって叫ばれ始めたDXの推進は進むのか? ●2025年の崖 2025年の崖は、経済産業省が2018年に発表したDXレポートに初めて登場した。 約8割の企業が老朽システムに頭を抱えており、約7割の企業はそれ