知財立国、知財経営などのキーワードが頻繁に聞かれている。 企業のIT部門担当者等のITプロフェッショナルはこの課題にどのように対応すべきなのか。具体的な対応イメージが湧かないとお考えの方も多いのではないだろうか。このコラムでは、そのような疑問に対応すべく、ITプロフェッショナルの読者にとって関係が深い知財関連テーマについて書いていきたい。 ITプロフェッショナルが知財を知るべき4つの理由 ものづくりを行なう研究開発・生産部門であれば、技術的アイデアの模倣を防ぐための特許権は重要だ。マーケティング部門であればブランドの模倣を防ぐための商標権が重要だ。 これらの部門において、知財が重要であるのは容易に分かる。では、ITプロフェッショナルにとって知財はどのような意味を持つのだろうか? 自分には関係ない領域として無視するのは得策ではない。それには大きく以下の4つの理由がある。 理由1:知財の範囲は