日立製作所と米Hitachi Global Storage Technologies, Inc.(HGST)は,現行の垂直磁気記録方式の改良を積み重ねることで面記録密度約610Gビット/(インチ)2を達成した(発表資料)。この面記録密度は,「現行の量産品の約2.5倍」(日立製作所)に相当する。「課題はいくつか残っているものの,製品化が見えている水準」(同社)とする。今後は量産に向けた研究開発に注力する計画である。量産時期の明言は避けたが,「現在の製品水準の約250Gビット/(インチ)2は,研究開発段階から2~3年ほどかかった。610Gビット/(インチ)2でも同程度の期間を目標に据えている」(同社)。