これは陰謀論でもトンデモでもない、真面目な話。最近に安重根へ言及した*1こともあって、テロリストとしての伊藤博文について色々と考えている。 たとえば、番組改変期の2時間特別ドラマとして、伊藤博文の生涯を追ってみると、けっこう面白いものができると思うのだ。 一例として、ハルビン駅から物語を導入してみてはどうだろうか。駅ならば人数が少なくても群集を描写でき、制作費が安くても相応に豪華な雰囲気が出ることだろう。 そして群集に紛れた安重根が凶弾をはなつ。倒れる伊藤博文と、捕縛される安重根。 生死の境界を一時さまよう伊藤博文の記憶は、走馬灯のように過去へさかのぼる。それと並行して、安重根が独立運動に挫折し、暗殺を行うにいたった経緯を描く。過去へ向かう物語と、未来へ向かう物語。そしてドラマの結末で、二人の姿がテロリストとして重なりあう…… さて、こんなことを考えるようになったきっかけについても話そう。