やはり上巻に比べてインパクトはない感じ。まあ本書全体の内容は上巻でほぼ言い尽くされていて、その仮説を裏付けるためのよもやま話的なものが後半なので知的興奮は特になくダラダラと話が進んでいる。 http://muse-a-muse.seesaa.net/article/381807240.html そんで全体としては「西欧の発展は偶然、地理的・環境的偶然(あるいは生物の植生的な)」の繰り返しになってる。まあ主に生物学+歴史な視点。 なので「人」の特殊性に関わる部分の記述は薄いように感じた。つまり文化人類学なんかでいわれる「機能主義的説明では説明しきれない部分」なあれ。人は機能的合理性で「この国の文化はこの国のものに対して○○になった」だけでは説明できない形で文化を選択していっている。たとえば「地べたに座ること」なんかがあるけど、機能的に考えれば地べたに座ることはどうということもないはずなんだけ