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ブックマーク / sugitasyunsuke.hatenablog.com (21)

  • 最近の仕事(『耳をすませば』論+ドストエフスキー講座) - sugitasyunsukeの日記

    前号の続きが今月号の「すばる」に掲載されます。近藤喜文監督の『耳をすませば』について。 ◆「宮崎駿の「折り返し点」(2)――『耳をすませば』に背中を押されれば」(58枚、「すばる」2016年5月号) すばる 2016年05月号[雑誌] 出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/04/06メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る 先々月、河出書房の『ドストエフスキー』へ寄稿しましたが、その後、ロシア文学研究者の亀山郁夫さんから連絡があり、僕の原稿を読んで「感動」したと。それで、4月から開催される亀山さんのドストエフスキー連続講座(NHK文化センター青山教室)の中の、公開対談の相手に指名して頂きました(7月9日予定)。有難いと同時に、畏れ多い気持ちです。音をいえば、今の僕の人間力では、ドストエフスキーに向き合うだけの力が全身に満ちていないと感じますが、折角の貴重な機会なので

    最近の仕事(『耳をすませば』論+ドストエフスキー講座) - sugitasyunsukeの日記
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    sphynx 2016/04/02
  • 最近の仕事(宮崎駿の「折り返し点」) - sugitasyunsukeの日記

    ◆「宮崎駿の「折り返し点」――『もののけ姫』論前哨」(58枚、「すばる」2016年4月号) 昨年の春ごろから、『宮崎駿論』(2014年4月)の続編を書き継いでいました。 前著では十分に論じられなかった1990年代後半の、宮崎駿の「折り返し点」の意味について、そしてそれ以降の宮崎氏の仕事について、もう一度向き合って何かを考え直してみたいと思いました。 大人の仕事って何だろう。大人の責任とは。善悪や美醜を切り分けない〈子ども〉たちの眼差しのラディカルさを、平凡で地味な大人の(リベラルな)仕事や暮らしに接続できるのか。宮崎駿の悪戦と苦闘に重ねながら、僕もまた自らの問いを「折り返す」ことができるのだろうか。そんなことを考えたいと思っていました。中島岳志、浅尾大輔、大澤信亮、各氏らの『宮崎駿論』への書評=批評によって背中を押されたという気もちもありました。 続編の中心になるのは、『風立ちぬ』論と『も

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    sphynx 2016/03/07
  • 最近の仕事(上田岳弘と羽田圭介) - sugitasyunsukeの日記

    8月発売号(9月号)の文芸誌に、第28回三島由紀夫賞を受賞した上田岳弘氏の『私の恋人』の書評と、『スクラップ・アンド・ビルド』で第153回芥川龍之介賞を受賞した羽田圭介氏についての短い作家論を書きました。 名高い文学賞を受賞し、これからさらに飛躍せんとする若い小説家の仕事に向き合うことには、やはり、独特の緊張感があると感じました。いつも以上に、批評する側が批評されることになり、自分の言葉の強度を根底から試されるので。上田さんも羽田さんも、素晴らしい作家だと思いました。 ◆「惑星と小石――上田岳弘『私の恋人』書評」(「新潮」2015年9月号) ◆「羽田圭介論――ミート・ザ・ルーチンワーク」(19枚、「文學界」2015年9月号) 羽田氏と同時に芥川賞を受賞した又吉直樹氏の『火花』をやっと読んだけど、これも素晴らしかった。芥川賞とか、芸人とか、そういう文脈を無視して読むことは難しいのかもしれない

    最近の仕事(上田岳弘と羽田圭介) - sugitasyunsukeの日記
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    sphynx 2015/09/26
  • 雑想 - sugitasyunsukeの日記

    ●湯川遥菜氏の経歴が切なかった。というか、もやもやするものがあった。この国の「男であること」のこじらせ方が切ないと思った(つまりLGBT的な文脈や彼の人格的な特殊性では片付かないと思った)。それは弱さゆえに虚勢を張り続ける安倍晋三氏の男権主義とも、どこか深いところで通底するものなのかもしれない。その戯画的な自己破壊性(そして周囲の人々を巻き込んでいくこと)において。そう思った。最初に湯川氏殺害のニュースが流れたとき、一瞬でも「後藤さんでなくて良かった」と感じた僕の中にも、根深い何かがあると思った。リベラルな良心や人間性の問題とは少し違う。もう少し根深いところで、とても嫌な気持ちがした。僕の言語感覚では「私はharunaだ」とは宣言することはもちろんできない。しかし……どうにももやもやするものが残った。そのもやもやした手触りを忘れないでいようと思った。 ●この国には自己責任論のみならず、不思

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    sphynx 2015/03/14
  • 『私たちに許された特別な時間の終わり』感想 - sugitasyunsukeの日記

    かつてfacebook(2014年8月4日)に投稿した記事を以下に転載します(一部個人的な人間関係の話は削除しました)。 ***** 太田信吾監督『私たちに許された特別な時間の終わり』を昨日、試写で観た。 《2010年12月、かけ出しの映画監督の太田は、ひとりの友人を自殺で亡くした。彼の名は増田壮太(そうた)。かねてより壮太とバンド仲間の冨永蔵人(くらんど)を撮影していた太田にとって、そのショックは大きかった。10代のバンドコンテストで優勝するほど音楽の才能に恵まれ「ミュージシャンになる」という強い夢を持っていた壮太がなぜ———。一方、壮太に誘われバンドを組んでいたものの、何がやりたいのか自分でも分かっていなかった蔵人は、徐々に壮太と袂を分かち、就職することで自分の居場所を見つけはじめる…。 作はそんな3人の若者たちをめぐるドキュメンタリー。監督は岡田利規が主催するチェルフィッチュに俳優

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    sphynx 2015/03/14
  • 最近の仕事(岩明均特集) - sugitasyunsukeの日記

    ◆斎藤環×杉田俊介「境界線に生きる者たち」(「ユリイカ」2015年1月増刊号) ◆「岩明均論のためのノート――地球外的な暴力性について」(15枚、同) 数年前によくお世話になっていた「ユリイカ」に久々に登場できました。対談と、短い原稿を書いています。精神科医の斎藤氏は、大変聡明で、懐の深い方でした。エッセイもまあまあよく書けたんじゃないでしょうか。 なお、11月19日に、静岡県立大学の特別講義に呼んで頂き、50名ほどの看護学生の皆さんの前で宮崎駿のこと、障害者介助や子育てについてお話しました。五歳の息子も隣りの椅子に座り(これは珍しいケースではないかしら)、とてもリラックスしてお話できました。結果的に、講義の形式自体が、隣人とは誰か、他者や子どもに寄り添われるとはどういうことか、という話の内容と(メタ構造的に)重なっていきました。僕の話の内容は忘れても、子どもに邪魔されながら何かをしゃべっ

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    sphynx 2014/12/10
  • 最近の仕事(『もののけ姫』論) - sugitasyunsukeの日記

    ◆「『もののけ姫』論――ラディカルとリベラルのあいだに」(約30枚、「α-Synodos_vol.160」、2014年11月15日配信) 上記の記事が掲載されました。『宮崎駿論』は、労働・福祉・家族・信仰の次元を貫く、今の僕に書ける最高のものだと思っていますが、その後、『もののけ姫』以降の宮崎氏の「折り返し点」の意味を、もう少し別の角度から考えてみたい、と思うようになりました。たんなる補足や拾遺ではなく、いつかもう一つの宮崎駿論を書きたい、と思っていて、今回の記事はその再出発点のつもりです。よければ、読んでみて下さい。

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    sphynx 2014/11/23
  • 最近の仕事(山城むつみ『小林秀雄とその戦争の時』書評) - sugitasyunsukeの日記

    ◇「「「秘密」」としての前哨――山城むつみ『小林秀雄とその戦争の時』書評」(「すばる」2014年10月号) すばる2014年10月号 出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/09/05メディア: 雑誌この商品を含むブログ (5件) を見る

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    sphynx 2014/09/01
  • 【再掲】浅尾大輔『ブルーシート』論 - sugitasyunsukeの日記

    【再掲】将来の労働/生存/文化運動を削る試金石――舫いとしての浅尾大輔『ブルーシート』 (「国文学・解釈と鑑賞」、二〇一〇年四月号、学燈社、加筆修正あり) グローバリゼーションのもとの新しい多元的な貧困の形。国内でそれに与えられた名前は〈フリーター〉だった。現在の私たちは、年越し派遣村の報道/湯浅誠の国家戦略室内閣府参与への登用/民主党政権の誕生などによって、「すでに一定の決着をみた」というある種の弛緩した空気の中にある。そもそも、先進国での社会運動なんてものは自己実現や承認ゲームにすぎないのではないか、格差や貧困の問題は、財政出動/金融政策/情報技術などによってマクロ的に解決されるべきものだ、云々と。こうした「よき全体主義」の空気の中で、私たちが強いられているはずの様々な敵対性(対立)は不断に断片化され、飼い慣らされ、無化されていく。 だが、何も終わっていない。問いは、今もなお、古くて新

    【再掲】浅尾大輔『ブルーシート』論 - sugitasyunsukeの日記
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    sphynx 2014/09/01
  • 有限責任事業組合フリーターズフリーの解散(続) - sugitasyunsukeの日記

    私は7年前(2005年)の『フリーターにとって「自由」とは何か』で、資主義の暴力を、弱い者がより弱いものを叩くという矛盾(加害と被害の無限螺旋)として考えようとした。 今はこう思う。弱いものが弱いものを叩くその矛盾に苦しみ、失語することができること。孤独な痛みに自らの体と魂で向き合えること。それが私たちの「自由」の必要条件なのかもしれない、と。 労働の過酷さが私たちの感覚を私的所有/独語/被害者意識へと閉ざしていくなら、その矛盾そのものを他者の方へと開き直すこと――そして被害者意識でくっ付くのではなく、その自由によって新しい関係を結び直すこと――「ひとりで生きる」ことと「共に生きる」(協働する)ことの意味を、そこから、再び考えたいと思っている。 かつて「私たちは、もっと怒っていい」と書いた。しかし、肝心なのは、それがフリーターズフリーの結成・活動と同時進行だったということではないか。私た

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    sphynx 2012/07/12
  • 『へばの』の上映と木村文洋氏への手紙 - sugitasyunsukeの日記

    以下の映画上映があります。 へばの・2011・3年目の上映 ■東京・渋谷 『へばの』英語字幕版上映+USTREAM 同時配信  2011年5月15日(日) ◎モーニングショー 【開場】 10時30分 【開映】 11時00分〜 【座談会】 12時45分〜【会場】 光塾 COMMON CONTACT  ※上映終了後に休憩をはさみ、その場で、参加を希望される方々と、監督・スタッフにより座談会を一時間程度行いたいと思います。参加は無料です。 ◎レイトショー【開場】 20時50分 【開映】 21時10分〜【会場】 オーディトリウム渋谷 ※各回共、映画上映と同時にUSTREAM 配信を行います。 www.ustream.tv/channel/hebano-goodbye ■大阪 4月30日(日)〜5月13日(金)の中で、計5回 緊急上映 福島第一レベル7の現在から【原発映画特集】シアター7 ■山梨 6

    『へばの』の上映と木村文洋氏への手紙 - sugitasyunsukeの日記
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    sphynx 2011/05/15
  • 『ドラえもん のび太と鉄人兵団』の感想 - sugitasyunsukeの日記

    思うところがあり、映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』(一九八六年の旧版)の感想を書きとめておきます。 漫画家の篠房六郎さんの『鉄人兵団』感想が素晴らしいので、まずはそちらの一読をお勧めします(http://togetter.com/li/110187)。 それから、こちら(http://d.hatena.ne.jp/DieSixx/20110103/p1)の、ドラえもん長編映画全作レビューがとても労作。 映画ドラえもん のび太と鉄人兵団【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [DVD] 出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/09/03メディア: DVD購入: 2人 クリック: 94回この商品を含むブログ (18件) を見る大長編ドラえもん (Vol.7) のび太と鉄人兵団 (てんとう虫コミックス) 作者: 藤子・F・不二雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 1987/0

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    sphynx 2011/05/03
  • 小さき者から - sugitasyunsukeの日記

    ●以下は、3月18日夜に友人に送ったメール(に加筆修正したもの)です。時間が経ち、すでに事実認識が違ってきているところもありますが、一つの記録として、残しておきます。 日増しに東北関東大震災(注・その後公式には「東日大震災」となった)の死者数・行方不明者数が増え、被災地の状況も悪化していきますね。急激な円高と国内経済の悪化も、今後は、致命傷になりかねないそうです。震災を理由にした給与未払いや非正規労働者の切り捨てもはじまっているようです。何より、福島第一原発の状況が、底無しに(じわじわと、穴吊るし的に)悪くなっていく。●●さんや●●以外にも、●●さん、●●さんも関東圏から疎開しました。アパートの隣りの中国人親子も、間もなく、中国へ退避するそうです。淋しい。不穏です。疎開とか被曝とか、あたかも戦時中のような言葉が飛び交いますね。ただ、物書きとしての僕らの業界で言えば、まだまだ相対的な安全圏

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    sphynx 2011/04/21
  • シャカイ系の想像力 - sugitasyunsukeの日記

    藤田直哉氏のエントリー「システム改変的想像力の作品群」(http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20090804)が、最近ぼんやり考えていたことに近かったので、以下メモを。 宇野常寛は『ゼロ年代の想像力』で、「九〇年代のセカイ系(ひきこもり)から〇〇年代のサバイヴ系(決断主義)へ」というアウトラインを描いた。一九九〇年代の想像力は「ひきこもり系」「セカイ系」であり、『エヴァンゲリオン』『涼宮ハルヒ』等に代表される。これに対し、二〇〇〇年代の想像力は「サバイブ系」「決断主義」によって特徴付けられ、『DEATH NOTE』『コードギアス』等に代表される。《「引きこもっていたら殺されてしまうので、自分の力で生き残る」というある種の「決断主義」的な傾向を持つ「サバイブ感」は、ゼロ年代前半〜中盤の大きな流れになっていく》。 九〇年代の批評を牽引した批評家の東浩紀(とその

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  • 白崎朝子『介護労働を生きる』 - sugitasyunsukeの日記

    白崎朝子さん*1の『介護労働を生きる――公務員ヘルパーから派遣ヘルパーの22年』が現代書館から4月3日に刊行されます。杉田も帯に推薦文を書かせて頂いた。 介護現場の暴力の渦中に飛びこむ白崎さんの絶句とサバイブ自体が、この国のすべての介護労働者たちへのエールになるだろう。希望はあなたたちの中にある、と。 http://www.gendaishokan.co.jp/new01.htm 介護労働を生きる 公務員ヘルパーから派遣ヘルパーの22年 4月上旬発売予定 白崎朝子 著 四六判上製 208頁 定価1600円+税 「愛」なき国の介護現場から紡ぎ出された魂の結晶。学者には書けない「生きた思想」がここにある! ヘルパー不足のなか派遣切りされた人を介護にシフトする案が出ているが、介護労働はそんなに単純なものではない。自身と7人の介護労働者の経験から、混沌の介護現場を支える介護労働者の未来を展望する。

    白崎朝子『介護労働を生きる』 - sugitasyunsukeの日記
  • サバイバーフェミニズム - sugitasyunsukeの日記

    サバイバー・フェミニズム 作者: 高橋りりす出版社/メーカー: インパクト出版会発売日: 2001/04メディア: 単行購入: 4人 クリック: 121回この商品を含むブログ (10件) を見る 高橋りりすさんの中では「アメリカの大学でセクハラを受けたことのトラウマ」と「日フェミニズム系の支援団体から受けた傷のトラウマ」という二重のトラウマが絡みあっている。 このを(単なる第三者の読者のぼくが)どう受け止めるかは、それなりに難しい。 実際に被害者に関わる場合、「中立」は無い。たとえばその人の事件の記憶や証言が事実か虚偽か、ということ「だけ」ではなく、そもそもその人の痛みを(記憶の混乱や虚偽をふくめて)信じるか信じないか。それがまず大事になる。 しかし、ある種の場合は、早急にサバイバーの「味方」を標榜することの危うさも、ありそうに思う。たとえばamazonの評価「フェミニズムの落とし

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  • バックラッシュ、とすら呼べないような - sugitasyunsukeの日記

    赤木智弘さんや白井勝美さんなどの経済弱者系の当事者を読んでいると、女性に対する物の見方にぎょっとさせられることがある。バックラッシュというのですらないような、不気味なほどの保守的な女性観。労働運動や反貧困運動をしている人からも、あまり表立っては批判されないようだ。ぼくにとっては、経済的な貧困の話と性の話は、切り離せないものなので、素朴に不思議に思う。もっとも新左翼にせよ青い芝にせよ、男性の左翼運動の歴史は性暴力の歴史なのかもしれないが……(この辺は『フリーター論争2.0』の4章などでかなりソリッドな議論がされています)。女性の権利運動・リブ・フェミ歴史の蓄積があり、一般の男性には広まらなかったとは言えメンズリブや男性学、あるいはクィアなどの歴史もあるのに。そういう問題を考える余裕がないから経済弱者なのだ、動物的生=性を送らざるをえないのだ、ということなのかもしれないけど、いくらなんでも

    バックラッシュ、とすら呼べないような - sugitasyunsukeの日記
  • 当事者を/として批評すること - sugitasyunsukeの日記

    上山さんの周辺がずいぶん陰惨なことになっている。 http://d.hatena.ne.jp/gojopost/20080520 http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20080522 ぼくはここにある個人的なデジャヴを覚える。 その上で、font-daさんの「当事者」論を、ある痛さと共に読んだ。 http://d.hatena.ne.jp/font-da/20080519 《当事者は「自分の身に起きた不幸」を晒す。その不幸は、当に不幸である。だからこそ、不幸がパワーになる。逆に、幸福になることは、パワーを手放すことになる。つまり不幸を手放すことは、せっかく当事者として生きていく道を掴んだのに、それを捨てることである。 上山さんの指摘する、ひきこもり当事者の長いキャリアが持つインパクトの、相反する2側面と重なる問題である。上山さんの長いひきこもりは不幸である。し

    当事者を/として批評すること - sugitasyunsukeの日記
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    sphynx 2008/05/26
  • 悩みに悩み続けている人たちの前で - sugitasyunsukeの日記

    山口県光市の母子殺害事件の広島高裁の差し戻し控訴審判決に関わるニュースを見ていた。この間、森達也さんの『死刑』を2回、ゆっくり読んでいた。死刑制度の是非については、ぼくにはあいかわらず何とも言えない。ろくに知らないことについて何かを言えば、何を言っても、必ず間違える。だから多くの事柄でぼくは沈黙を選んできたし、これからもそうする(それでも十分、無知なる饒舌を繰り返してきたし、これからも繰り返すだろう)。ぼくの日常の中で、死刑に直接関わる人はいない。誰も。影すら見えない。ただ、この事件について、また死刑制度の現状について、現時点での考えを、いくつか書きとめておきたい、とすごく思った。ので、書く。 死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う 作者: 森達也出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2008/01/10メディア: 単行購入: 12人 クリック: 399回この商品を含むブ

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  • 非モテ・メンズリブ・エロマンガについてのノート - sugitasyunsukeの日記

    非モテについてちゃんと考えるためには「非モテとは何ぞや?」という問い方だけではとてもダメだとわかったので、少し前から、ウーマンリブ/男性学/メンズリブなどについてちょこっと調べていた。 ご存知のように、非モテについてはすでに一定の研究(?)、というか、議論がある。 小谷野敦『男であることの困難』『もてない男――恋愛論を超えて』『帰ってきたもてない男――女性嫌悪を超えて』、田透『電波男』『萌える男』『喪男の哲学史』、滝竜彦『超人計画』、渋谷知美『日の童貞』、酒井順子『負け犬の遠吠え』、斎藤環+酒井順子『「性愛」格差論』、渡部伸(全国童貞連合会長)『中年童貞〜少子化時代の恋愛格差〜』、赤坂真理『モテたい理由』、森岡正博『感じない男』(これは非モテからは少しずれるが)など。 森岡さんはブログでも非モテに関するエントリーを続けている。 そして何よりも、ネット上で、有名無名の人をふくめ、膨大な

    非モテ・メンズリブ・エロマンガについてのノート - sugitasyunsukeの日記