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Nephren-Kaに関するsphynxのブックマーク (110)

  • 名状しがたき婚約 - 新・凡々ブログ

    ロバート=ブロックのクトゥルー神話小説には未訳のものがいくつかあるが、"The Unspeakable Betrothal"もそのひとつだ。 エイヴィスは幼い少女。両親はおらず、おじ夫と一緒に暮らしている。エイヴィスの部屋には高窓があり、その窓から夜中に影が入ってくる。エイヴィスは影たちと遊ぶのが好きだった。彼女をユゴスに連れて行ってあげようと影たちは約束してくれたが、エイヴィスが窓から身を乗り出しているのを見た大人たちは主治医のクレッグ先生を呼んだ。エイヴィスは夢遊病と診断され、しばらく入院させられる。彼女が退院すると高窓はふさがれており、影たちはもう来なくなってしまった。 歳月が流れた。エイヴィスは成長し、幼なじみのマーヴィンと婚約する。おじ夫は世を去り、エイヴィスは屋敷を相続した。マーヴィンは出征し、いまやエイヴィスは大きな古い屋敷に一人きりで住んでいる。ずっと高窓を塞いでいた板

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  • 暇な時間などない - 新・凡々ブログ

    晩年のラヴクラフトと親しかったロバート=バーロウが次のように回想している。 私が暇潰しの種を探していると、ラヴクラフトは困惑したものだった。彼は暇を潰さなければならなかったことなど一度もなく、片づけるべき仕事にいつも追われているからというのだった! ラヴクラフトは手紙を書く以外にすることもないだろうし、さぞかし暇な毎日だったに違いないと私は決めつけていたのだが、人はそうは思っていなかったようだ。 バーロウは文才と画才を兼ね備えているほかにチェス・テニス・射撃・ピアノなどが得意で、「これほどまでに才能豊かな子は見たことがない」とラヴクラフトは驚嘆している。後にカリフォルニア大学バークレー校を卒業して人類学者となり、メシカ文化の研究において先駆的な業績を上げたが、ラヴクラフトと付き合っていた十代半ばの頃は学校にも行かず、隣家まで5キロもある家でひたすら怪奇小説を読んでいたという。

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  • 白蛾 - 新・凡々ブログ

    ダーレスに"The White Moth"という短編がある。 奥さんのアリスを毒殺したポール=ブレイクという男。彼がアリスの幽霊を目撃するところから物語は始まる。「白い蛾を見たら私のことを思い出してね」と言い残して幽霊は姿を消し、その日からブレイクは白い蛾につきまとわれるようになった。蛾はブレイクにしか見えず、ブレイクの恋人や友達は彼の狼狽する様子を見て怪訝な顔をするばかりだった。 そしてブレイクは水路に転落して溺死する。生前のブレイクを最後に見た友達は警察官に語った。「彼は奥さんの名を呼び、白い蛾を追いかけながら夜道を走っていったんです。行く手に川があること、彼がまったく泳げないことを忘れていたなんて、悔やまれてなりませんよ」 これだけの話なのだが、ウィアードテイルズのファーンズワース=ライト編集長が"The White Moth"を没にしたときのラヴクラフトの反応が書簡として残っている

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  • この世のありったけの幸運を - 新・凡々ブログ

    ロバート=E=ハワードが1932年10月頃に書いたラヴクラフト宛の手紙から。ダーレスの作品が『アメリカ短編小説傑作選』で三つ星を獲得したとラヴクラフトが知らせてくれたことに対する返事である。 ダーレスおめでとう! どの作品が載ったのですか? ジョン=マレル(訳註――19世紀半ばにミシシッピ川流域で活動した強盗団の首領)の口癖に倣えば、ダーレスが「鞍帯のきちんとしたやつ」だということを僕は何年も前から知っておりましたよ。ウィアードテイルズの読者はもっと彼に注目していいはずです ――きっとダーレスが短編ばかり書いているからでしょうね。一般的にいって、読者は長い話を好むようです。ダーレスがんばれ。この世のありったけの幸運がダーレスのところへ行きますように。 同じ手紙でC.A.スミスのことも話題になっている。 スミスの作風は独特です――少なくとも僕にはそう見えます――どことなくペトロニウス風の彩り

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  • 目指せ大幹部 - 新・凡々ブログ

    クトゥルー神話TRPGといえば、普通は探索者が旧支配者の眷属や暗黒教団に立ち向かうゲームだ。だが、邪神を崇める組織の一員としてPCが活動する商業シナリオも存在する。『デルタグリーン』シリーズのサプリメントEyes Only に収録されている"Roleplaying in the Fate"がそれだ。 フェイトは魔人スティーヴン=アルジスに率いられる魔術結社で、ニューヨークを拠点とする。ネットワークと呼ばれる犯罪組織を自在に操って暗黒帝国を築き上げ、クトゥルー神話TRPG史上最強の組織といわれるほどの実力を誇る。"Roleplaying in the Fate"では、PCはそのフェイトの幹部候補生として日々を過ごすことになる。 フェイトの幹部候補生の務めは魔術の習得と実践であり、さらにネットワークの活動に従事して犯罪に手を染めなければならない。想像に難くないだろうが、日々の仕事をこなしている

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  • 教会の庭のイチイ - 新・凡々ブログ

    ダーレスに"The Churchyard Yew"という短編がある。 寺男のチャーリー=スプロールとハーカー牧師の仲がなぜ悪いのかといえば、教会の庭に植わっているイチイの木が原因だった。ハーカー牧師の前任者の時代にスプロールが植え、手塩にかけて育ててきた木だが、ハーカー牧師はその位置が気に入らなかったのだ。植え替えろというハーカー牧師、頑として聞き入れないスプロール。 ある晩、泥酔したスプロールは居酒屋から自宅に帰ろうとして墓地を通りかかり、掘ったばかりの墓穴に転落して首の骨を折った。エイムズという男が新たに寺男として雇われ、ハーカー牧師はすかさずイチイの木を植え替えさせる。その時から牧師は夜な夜なスプロールの幽霊に悩まされることになった。 しまいにハーカー牧師はスプロールの祟りで命を落とす羽目になる。エイムズが駆けつけると、いつの間にかイチイの木は元の場所に戻っていた。牧師さんの死んだ夜

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  • 何かが足りないブラッドベリ - 新・凡々ブログ

    東京創元社から刊行されたC.A.スミスの作品集『ヒュペルボレオス極北神怪譚』には「歌う炎の都市」も収録されているが、これは幻想文学史上なかなか重要な一編といえるかもしれない。自分は子供の頃に「歌う炎の都市」を読んで作家を志すようになったとレイ=ブラッドベリが回想しているからだ。*1また「歌う炎の都市」は自分の人生を変えたとハーラン=エリスンもHorror: The 100 Best Books で語っている。初めて「歌う炎の都市」を図書館で読んだとき、感動のあまりエリスンはそのを盗んでしまったそうだ。 ブラッドベリは長じて願い通りに作家となった。〈アーカムサンプラー〉に掲載されたブラッドベリの短編を読んだスミスは1949年2月11日付のダーレス宛書簡で次のように感想を述べている。 〈アーカムサンプラー〉に載った君の詩は大好きです。特に最後の2行がすばらしいですね。スターレットの詩も実にい

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  • 闇の中の男 - 新・凡々ブログ

    ダーレスに"Man in the Dark"という短編がある。初出はストレンジストーリーズの1939年6月号で、その後Dwellers in Darknessに収録された。 主人公は中年の英国人男性。ローラ=マンテスという若い女優と結婚したがっているが、友人たちの猛反対に遭っている。彼女は身持ちがよくないという噂があるし、歳が離れすぎているじゃないか……。困った主人公は、懇意にしているクロー主教に相談することにした。 オールデンの駅で汽車を待つことになった主人公は、待合室で一人の男に出会う。その男は部屋の薄暗い片隅に座っており、「若すぎる奥さんをもらうもんじゃありませんなあ」などというのだった。彼の持っていた鞄の口が開き、そこから覗いたのは若い女性の顔だった。きっと仮面に違いないと自分に言い聞かせる主人公。男は手に縄を持ち、待合室から出て行く。主人公は後を追おうとしたが、姿を見失ってしまっ

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  • ネクロノミコン - 新・凡々ブログ

    ラヴクラフトにはヴァーノン=シェイという友人がいた。あまり有名な人ではないが、『定ラヴクラフト全集』や『真ク・リトル・リトル神話大系』に彼のエッセイが収録されている。 シェイは怪奇小説もいくらか書いており、そのひとつに「ネクロノミコン」という掌編がある。未だかつて英語圏では出版されたことがないというほど知名度の低い作品だが、ダン=クロアのサイトで読むことができる。 web.archive.org 「ネクロノミコン」の主人公はストウクロフトという作家だが、これは明らかにラヴクラフトがモデルだ。ストウクロフトの創造した架空の魔道書『ネクロノミコン』が次第に現実を侵蝕していくという話で、自分の招喚したナイアーラトテップにストウクロフトが殺されてしまうという結末になっている。ラヴクラフトがモデルの登場人物を作中で殺してしまった例としてはフランク=ベルナップ=ロングの「喰らうものども」やロバート=

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  • 中国に日本を負かしてほしい - 新・凡々ブログ

    ロバート=E=ハワードがラヴクラフトに宛てて書いた1932年3月2日付の手紙より。上海事変への言及がある。 さて、上海では砲声が轟いている最中ですが、中国人は予想外の善戦を続けています。中国がんばれ。僕は中国に日を打ち負かしてほしいのです。もっとも、仮に中国が勝てたとしても、中国における列強の支配が終わりを告げる望みは薄いでしょう。薄いけれども、望みはあります。日に勝てば中国人は間違いなく奮い立ち、今よりも遙かに敢然と民族自決を主張するようになるかもしれません。中国には強力な中央政府や適切な装備などがありませんし、練度の低い軍隊がばらばらの軍閥に率いられている有様ですから、勝てる可能性は非常に低いように思われます。しかし先のことはわかりません。旧プロイセン陸軍出身の傭兵が中国軍にはたくさん加わっていると僕は確かな筋から聞いています。 ハワードは中国に肩入れしていたようだが、まあ致し方な

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  • 世界最古にして最後の文明 - 新・凡々ブログ

    ラヴクラフトがヘンリー=ジョージ=ワイスに宛てて書いた1937年2月3日付の手紙より。 これより数百年後、外国の指導に服さなければならない時期も不可避であるとはいえ、中国は無視できない大国となるかもしれません。現存する最古の文明が他の若い文明よりも後まで残るのだとしたら不思議な話です……。 この手紙をもらったワイスはカナダ生まれの詩人・随筆家。ジョージ=ヘンリー=ワイスと呼ばれることもあるが、Science-Fiction: The Gernsback Years によるとヘンリー=ジョージ=ワイスが名だそうだ。社会主義シンパであり、晩年のラヴクラフトが社会主義に傾倒したのには彼の影響があったのかもしれないとS.T.ヨシは指摘している。 Science-Fiction: The Gernsback Years : A Complete Coverage of the Genre Maga

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  • ダンセイニ・チェス - 新・凡々ブログ

    ダンセイニ卿は1942年に変則チェスを考案したという。 Dunsany's Chess 黒の駒の配置は通常通りだが、白はポーン32個で戦う。白の勝利条件は黒のキングをチェックメイトにすること、黒の勝利条件は白のポーンを取り尽くすことだ。なぜか黒が先手である。 Lord Dunsany's Chess ダンセイニ・チェスで遊べるサイトもある。ただし、ここでは白と黒が入れ替わっている。試しに少し指してみたのだが、ポーンだけでチェックメイトにするのは難しいので、クイーンを作ることを最初の目標にするのがよさそうだ。

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  • 使命召喚 - 新・凡々ブログ

    "Call of Duty"というクトゥルー神話TRPGのシナリオがデニス=デトワイラーのブログで無償公開されている。 Call of Duty(PDFファイル) 元々はThe Unspeakable Oath の14/15号(1997年)に掲載された作品である。時は1925年、舞台となるのはロードアイランド州ダーバンという架空の地方都市。探索者たちは連邦捜査局の局員で、アントニオ=マルケージというイタリア系の老人と対決する。1925年といえば、インスマスの住民が一斉検挙される3年前だ。インスマス以外の場所でも当局と暗黒教団の戦いが繰り広げられていたという物語であり、言うなれば『デルタグリーン』の前史である。 マルケージはマフィアの首領だが、実は密かにヨグ=ソトースを崇拝し、ヨグ=ソトース招喚の儀式を執り行うために中国から多数の人材を招聘している。顧問としてマルケージの組織に加わっているの

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  • ラヴクラフトの演奏した楽器 - 新・凡々ブログ

    ラヴクラフトがダーレスに宛てて書いた1930年12月13日付の手紙から。 11歳の時、私はブラックストーン軍楽隊の団員でした(この楽団の団員はみんな「ゾボ」の名手でした――ゾボというのは一端に薄膜を張った管楽器で、ハミングを陽気な金管風の音に変換してくれるのです!) T.S.エリオットの「荒地」を茶化した「荒紙」という詩でもラヴクラフトはゾボとブラックストーン軍楽隊に言及しているが、一体ゾボとは何ぞや。ラヴクラフトの説明を読んでもピンと来ないが、ゾボについて調べた人がいる。 H. P. Lovecraft And His Legacy: Zobo H. P. Lovecraft And His Legacy: Return of ... the Zobo. 要するに、カズーの親戚みたいなものらしい。初めゾボを吹いていたラヴクラフトだが、リズム感がすぐれていたので太鼓の担当に昇格した。ラヴク

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  • シュブ=ニグラスの旦那さん - 新・凡々ブログ

    又、ラヴクラフトはシュブ=ニグラスをヨグ=ソトースのであるとしています。又、この二神の間にナグ(Nug)とイェブ(Yeb)の恐ろしき双子が生まれたとしており、カーターも双子の両親についての設定は踏襲しています。一方、ダーレスはシュブ=ニグラスをハスター(Haster)のであるとしていて、ベネット・ライリーの「Star-crossed」は、この説を踏襲しています。 Shub-Niggurath シュブ=ニグラスについて非常に詳しいことが書いてあるページなのだが、ハスターとシュブ=ニグラスが夫婦であるという記述はダーレスの作品にはない。私の知る限り、この説の初出はリン=カーターの「クトゥルー神話の神神」であり、後年の"The Horror in the Gallery"などでも同じ説が繰り返し披露されている。このような設定をカーターが考えついた理由は定かでないが、ラヴクラフト&ビショップの

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  • ボーナスアーミーとラヴクラフト - 新・凡々ブログ

    大恐慌のボーナス・アーミーと日比谷公園派遣村 : 少年犯罪データベースドア このボーナスアーミーにラヴクラフトは1932年8月16日付のロバート=E=ハワード宛書簡で言及している。 「ボーナスアーミー」とその鎮圧のことですが──東海岸の住人は、とりわけ退役軍人がワシントンに集まってくるのを直に目撃した者は、他に道はなかったと考えているように思われます。……政権に圧力をかけるために首都を行進するという考えは良くても正気の沙汰ではありませんし、最悪の場合は危険な政府転覆の動きになりかねません。今ある以外の結末は予期できなかったのです。それでも「行進」それ自体には同情せざるを得ません。行進の参加者は当に窮乏した人たちであり、大概は無知で容易に影響されてしまうのです。明らかに不毛であり、危険なものになりかねない示威行動を煽動した連中を非難すべきです。ですが重要なのは、事件のどの段階においても彼ら

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  • クトゥルー神話は二次創作か - 新・凡々ブログ

    クトゥルー神話作品をラヴクラフト作品の二次創作とみなす考え方にいまいち納得できない。その理由をうまく説明できなかったのだが、中川譲氏が興味深い指摘をしていた。 だとすれば、問題はクトゥルー神話の特殊性ではなく、二次創作という言葉を軽々しく使うことにあったわけだ。そこに私も引っかかっていたのかと腑に落ちた。

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  • 鷹屋敷異聞 - 新・凡々ブログ

    www.wisconsinhistory.org ウィスコンシン州ソークシティにあるダーレス家の邸宅である。通称を「鷹屋敷」といい、アーカムハウスの社屋を兼ねている。 レイ=ブラッドベリもこの屋敷を訪れたことがあり、気に入っていた。かのフランク=ロイド=ライトが建てた家だったからだ――とサム=ウェラーの『ブラッドベリ年代記』にある。しかしロバート=ワインバーグとともにアーカムハウスの編集長を務めるジョージ=A=バンダーバーグによると、鷹屋敷を設計したのはシカゴ出身の無名の建築家だったそうだ。 Travelling to Floridabatteredbox.wordpress.com なぜ自分に建てさせてくれなかったのかとライトがダーレスに訊ねると、ダーレスは次のように答えたという。 あなたが建てたら「ライトの家」になってしまうでしょう。私は「ダーレスの家」に住みたいのでね。 ライトの偉大

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  • とある英語の改革案 - 新・凡々ブログ

    人称代名詞における非対称性という問題が英語にはあるそうだ。 user.keio.ac.jp 性別が定かでない人物についてもheが用いられるのは不適切なので、三人称単数の共性代名詞を新たに作ろうという試みが古くより繰り返されてきた。その歴史の記録をイリノイ大学のサイトで読むことができる。 linguistlist.org 1934年、パターソン博物館のジェイムズ=F=モートンがheeshを提案したとH.L.メンケンが記しているそうだ。このモートンはラヴクラフトの親友として知られる人物で、「クトゥルーの呼び声」にカメオ出演していたりする。*1人種差別撤廃のために戦うなど非常にラディカルな人だったそうだが、こんなことにまでかかわっていたとは知らなかった。 モートンこそは「ラヴクラフト・サークル」の良心と呼ぶべき人物だろう。もっともラヴクラフトはモートンの社会派ぶりに引いてしまうことがあったようで

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  • ミスカトニック計画 - 新・凡々ブログ

    旧支配者の脅威に対抗するための組織としてはウィルマース財団が有名だが、その元祖は何だろうか。 フリッツ=ライバーに"The Terror From the Depths"という短編がある。那智史郎氏が『クトゥルー神話の』で述べているところによると、ライバーはこの作品を1937年に書きかけたきり放っておいたそうだが、40年近く経ってから完成されたものがクトゥルー神話アンソロジーThe Disciples of Cthulhu に収録された。「アーカムそして星の世界へ」以外にライバーが書いた唯一の神話作品だろう。なお当初はロバート=ブレイクの架空の著作に因んで題名を「地を穿つ魔」とする予定だったが、ブライアン=ラムレイが同名の長編を書いていたので"The Terror From the Depths"に変更したのだとロバート=プライスは『エイボンの書』で解説している。 "The Terror