日本近代書誌学会(こんなものは、(まだ?)ない!)となるべき団体がいくつか過去にあったうちで、比較的早く成立した日本索引家協会。 それがぽしゃったワケについて数年前から調べてきたわけであるが、さまざまな証言のほかに、解散した団体としてはきわめてめづらしく極めて律儀に終刊号がでていおり、そこにそれなりの話が書かれている。 書誌・索引のの世界は、まだ啓蒙の時代であり、会員の大半は実務者であるという認識の上で読まれる機関紙を目指して編集してきた。ところが、この編集態度に対して、学術雑誌であるべきだという批判が出た。私は、書誌索引か協会はあくまでも「協会」であり、「学会」であるとは思っていなかったので、「学術雑誌」を意識した編集をする気にはなれなかった。結局2年足らずではあったが、編集を続ける意欲を失い… 佐野真「この20年を振り返って」『書誌索引展望』20(別) p.1-2 (1997.3) 実