このルミネ立川店、日商500万円、年15億円の売り上げを誇る魚力の一番店である。この店の繁盛は魚力の今を象徴している。 魚力は全国に35店を展開している鮮魚の専門店。駅ビルや百貨店の食品売り場を中心に出店している日本一の魚屋だ。売上高は234億円、経常利益は12億円を数える(ともに2008年3月期)。鮮魚の小売店のほかに、海鮮居酒屋や寿司屋など10店の飲食店も運営している。創業は昭和5年。東京・立川で魚力商店という魚屋を開いたのが始まりである。 食品スーパー業界は金融危機の後も、販売額の急速な落ち込みに見舞われることなく、堅調に推移してきた。景気の悪化とともに、外食を控える消費者が増えたためだ。「内食」を背景に底堅い小売業界。その中でも、魚力の健闘は際立っている。 既存店売上高を見ると、燃料高に伴う一斉休漁の影響を受けた2008年7月こそ前年同月比95.4%と大幅に落ち込んだものの、8月以
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