special feature...02 Tangible Bits――情報の感触・情報の気配 石井裕 境界線をデザインすることから出発する。すると情報の新たなインタフェイスが見えてくる。 実体化され触ることのできる情報がある。風、光、影、自然界の多様なあらわれがそのまま情報を表現することも可能だ。 われわれは新しい「眼鏡」を手に入れようとしている。 私の研究テーマは、境界線のデザインです。 デジタルとフィジカルの世界の間に横たわる境界線が、その研究対象です。この二つの世界の間には大きな隔たりがあり、現在のグラフィカル・インタフェイスの持つ身体性の欠如、空間の不連続性などの問題から、人々が情報を自然な形で操作・活用することを妨げています。スクリーン上のピクセルとしての情報表現を越えた、新しいインタフェイスの形を探るのが、この研究のゴールです。 [クリアボード] 相手の視線を読みコミュニケー