アップル信者でもない私がこの本を手にしたのは、単なるミーハー的な興味があったからです。 確かにアップル製品はかっこいいしすごいけど、若くして亡くなった才能、というぐらいにしか認識しておらず、彼の亡き後、この手の本や記事が増えるのもマーケティングから言えば当然のこと。そんなクールな気持ちで読み始めたのですが。総合評価に5をつけてしまうほどの読後感でした。 ヒストリーはその人が亡くなってから始まる、という言葉を実感した1冊です。ジョブズのサクセスストーリーは、映画や漫画にしてもおもしろそうな成功あり、挫折あり、数々の逸話あり、それだけでもおもしろい。でもこの本が読者に伝えようとしているのは、彼の人生への三面記事的な興味ではなく、いかにジョブズの視点と執念と哲学が私たちの日常生活に影響を及ぼしているか、及ぼそうとしているか、ということ。その製品づくりに貫くビジョンの広汎性、人類の将来の「ものの見
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