「働き方改革」の一環で、日本人が自宅などオフィス以外の場所で働くことは普通のことになっていくだろう。(写真:PIXTA) テレワークのコンセプトの変化 「在宅勤務」(テレワーク)や「遠隔勤務」(リモートワーク)と呼ばれる勤務形態については、十数年前からすでに検討されてきた。しかし、その「コンセプト」は大きく様変わりしている。 かねてから存在していた「在宅勤務」とは、特別な事情の下、限定された職種を担当する社員のみが、自宅で働くことを許されるというように、あくまでも例外として認められた形態だった。ところが現在、欧米の大手企業では働き方の一般的な形態のひとつとして制度に組み込むケースが増えている。 また、しばしば日本では「在宅」勤務と訳されるが(本稿でも便宜上、「在宅勤務」という日本語訳を使っているが)、これはテレワーク(リモートワーク)の一側面にすぎず、実際にはオフィスや自宅といった特定の場