抗生物質が効かない細菌退治に。DNAをズタズタに噛み砕き殺す「CRISPR-Cas3」2017.03.01 18:208,436 福田ミホ CRISPR-Cas9がメスなら、Cas3はチェーンソーの破壊力。 今一般にCRISPRといえば、遺伝子編集技術CRISPR-Cas9が知られていて、がんや穀物の病原体や環境問題など、さまざまな課題への救世主になると期待されています。一方、CRISPR-Cas9とは別の酵素を使う手法、CRISPR-Cas3も最近急に注目を集めています。それは抗生物質が効かない細菌「スーパーバグ」を退治するために使えるのではないかと期待されているんです。 【もっと読む】 デザイナー受精卵がビジネスに? 生殖医療+遺伝子編集の未来 CRISPR-Cas9は酵素を使ってDNAの特定部分を狙い撃ちできる手法で、これによって遺伝子編集が以前よりずっと簡単になりました。それに対し