角川書店(2021) 【あらすじ&ひとりごと】 「日常から逃げ出したいあなたへ」 「美味しいごはんと、不思議な従業員がお待ちしております」 そんな帯に目が留まり、手にした古内一絵さんの『山亭ミアキス』。 「ミアキス」って聞いたことがある言葉だなぁとググってみると、イヌやネコ、アシカなどの祖先である太古の動物。なるほど表紙もしっかりクロネコでした。 古内さんの作品は初読みです。 ファンタジーの中に、幼児虐待やパワハラ、セクハラなどの社会問題が盛り込まれ、ダークでちょっとしたホラーファンタジーの様相でした。 心に迷いや悩みを抱える人たちが、迷い込んだ先にある「山亭」。 そこには、美形のオーナーと不思議な従業員、そして絶品のアイルランド料理でもてなされる。 でも、泊まると酷い目に遭わされる宿。 山亭を訪れる迷える人たちは、かつてのアイドル少女や、父親になることを逃げる男、がんばってきたが今の現状