国内の自動車市場が”二極化”の様相を呈している。 1月初旬に自動車の各業界団体が発表した2014年の新車販売統計によると、小型乗用車(排気量660cc超~2000cc以下)が142万台となり、普通乗用車の台数(143万台)を初めて下回った。一方、軽自動車は前年比7.6%増の227万台となり、全体の販売台数に占める割合が初めて4割を超えた。軽、小型車、普通車の3類型の中では小型車だけが前年割れで、”独り負け“だ。 存在感が高まる軽自動車では、ダイハツ「タント」やホンダ「N-BOX」といった、室内空間の広さと、燃費や価格を両立させた車種が人気を集めている。登録車(小型車と普通車)に比べて税金など維持費の安さも大きいだろう。 普通車拡大の裏に輸入車の貢献 普通車では、トヨタ「ノア」「ヴォクシー」などのミニバンに加えて、ホンダ「ヴェゼル」、日産「エクストレイル」といったSUV(スポーツ多目的車)の