久々に素敵なものに出会いました。オロスコ以来かも。 わたしは毎晩、寝る前には本を読むのですが、殺人事件の本が一番安らかに眠れま すねえ。同じ事件でも、違う本だとまた違った味わいで、わくわくします。特に昔の 事件のほうがおもしろい。最近の事件は、事件そのものは個性的で変質的でおもしろ いんだけど、書き方がつまらないのね。やはり当事者の家族に気を使った書き方に なってるからかしら。ウイークエンダーという番組のような描き方にしてほしいんだ けどなあ。エラソーな評論になっちゃってるのは、学歴のないわたしの頭にはよくわ からないのよね。 そんなある日のことでした。やはりエラソーなタイトルの本をつまらなく読んで は、すぐに眠りについていました。それは「殺人者はそこにいる」という文庫で、新 潮45編集部編の13の事件が収録されている本です。事件のその後をレポートした 記事らしく、取材記者が事件現場に行っ