昨日も美しい月だったが、今日もまだ見た目には満月に見える。美しい。が、月の美しさというのに私は奇妙な違和感がいつもある。沖縄の人は、私がそうなのだが本土日本人とは違った月への思いというのがあり、長く暮らして、少しわかったように思えた。そして、中国、アジアの人の月への思いというのをときおり考える。理解が深まるほどに、違和感も深まる。 月への思いは、それをテーマにしたチェン・ミンの「MOON -月亮心-」(参照)にも感じられる。このところ季節がらというか、このアルバムをiPodでよく聞く。美しい曲が多いし、確かに月というものを強く感じさせる。 チェン・ミンは素直にいうと苦手だ。美人過ぎるところに違和感を覚えるし、中国人に対してどうしてもアンビバレンスな思いもある。彼女の演奏や曲へのインサイトにはそうした見てくれなどどうでもよい純粋な部分もあるのだが、そこでもなにかがなじめない。女性だからという