北京(Beijing)で自身の著書「神なるオオカミ(Wolf Totem)」を手にする作家の姜戎(Jiang Rong)さん(2008年1月30日撮影)。(c)AFP/TEH ENG KOON 【3月11日 AFP】ベストセラー作家で元政治犯の姜戎(Jiang Rong)さん(62)は、長い間自身の本名「Lu Jiamin」を隠し続けてきた。 しかし、自身の著書「神なるオオカミ(Wolf Totem)」が大成功を収め、アジア版ブッカー賞(Booker Prize)ともいえるMan Asian Literary Prizeを受賞。さらに映画化の権利を「ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)」シリーズのピーター・ジャクソン(Peter Jackson)監督が手にしたことにより、Luさんは本名を明らかにすることを決意した。 「神なるオオカミ」は、Luさんが1970年代に1
〈回顧2007:2〉文芸 現代人の欠落感描いた新聞小説 文芸誌から体験に根ざした傑作2007年12月25日 今年は新聞やウェブに連載された小説に秀作が目立った。幅広い読者を意識して書かれたことが、功を奏したのだろうか。 ○メール社会の危うさ まず、社会的事件に正面から向きあった力作が3編。朝日新聞で連載した吉田修一氏の『悪人』は、メールを通して知り合った男女間での殺人事件に始まるが、終盤は犯人と別の女性との逃避行へと展開する。通俗的な関係から入りながら、人間の説明しがたい情動のドラマへと深化してゆく。現代人のコミュニケーションの危うさ、願望のあてどなさを、地方生活の細部で鮮やかに彩りながら描き切った。 同じく桐野夏生氏の『メタボラ』は、記憶喪失の青年の自分探しの旅を描く。だが、自分を取り戻すことで逆に、無残な事実が突きつけられる。沖縄の猥雑(わいざつ)な熱気と新潟での閉塞(へいそく)した労
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「文藝春秋」の今月号には、受賞作の全文掲載とともに、おたのしみの「選評」も載せられていました。 以下、抄録です(各選考委員の敬称は略させていただきます)。 高樹のぶ子 「主人公をウツ病にしてしまうと、評価が半減してしまう。女性がウツになり反社会性を発揮するのは、現実には沢山存在することだろうが、文学としては安易な方法だと言わざるをえない」 宮本輝 「選考会の蓋をあけてみると、伊藤たかみ氏の『八月の路上に捨てる』を二人の委員が強く推し、他の委員も全否定の票は入れなかった。○△×で区別すると、二人が○で、他はほとんど△である」 黒井千次 「このところ、候補作品のタイトルがやたらに長くなったのは何故なのだろう」 石原慎太郎 「いつも、新人の新しい感性による新しい作品の刺激を願って選考に臨むが、今回もまた期待外れでしかなかった」 「私は本谷有希子氏の『生きてるだけで、愛。』を一番面白く読めた。主題
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