もうすぐバレンタインデーである。チョコレートの年間生産量の2割を、此の期間中に消費するとあって、お菓子屋さんは趣向を凝らし、客の呼び込みに余念が無い。 従来は、チョコレートを溶かし、ハート形の金型に入れて成形し、愛情たっぷりのチョコレートと称し、女性から意中の男性に渡した訳である。 所が、最近は男性の草食化に伴い、女性から仲の良い女性に渡すとか、或いは自分へのご褒美と称して、自分で買って食うと言う、荒業も一般的だそうである。 此処まで来ると、キリスト教の香りは飛んでしまい、只管チョコレートありきの日本の風物詩である。キリスト教に限らず、宗教に対する此の何とも言えぬ、緩さこそが、きっと日本の持ち味であり、巧く使えば他国は使い熟せぬソフトパワーと成るのであろう。 私の生まれ故郷は、神戸から比較的近いので、子供の頃両親にせがんで良く連れて行って貰った。お気に入りの一つは、元町からトアロードを少し
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