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本に関するtoffのブックマーク (174)

  • 手元に残すならあれとこれ - 書評 - スティーブ・ジョブズは何を遺したのか : 404 Blog Not Found

    2011年12月02日13:30 カテゴリ書評/画評/品評Tribute 手元に残すならあれとこれ - 書評 - スティーブ・ジョブズは何を遺したのか 出版社より献御礼。 スティーブ・ジョブズは何を遺したのか 林信行監 今やジョブズの数は、ジョブズ復帰前のMacのラインアップに匹敵するほど溢れているし、アインシュタインの伝記が今もなお書かれているのと同じ理由で今後も出続けるのだろうけど、「手元に三冊だけ残せ」と言われたら、私は書を含める。一冊はもちろん「正伝」、"Steve Jobs"(といっても日語版は上下分冊だけど)。もう一冊は留保。 書「スティーブ・ジョブズは何を遺したのか」は、日一にして世界有数の Apple Watcher である林信行監修による、Jobs追悼。「スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン」にあやかって、entryでは書を推す理由を三つだけあげる。 一つ

    手元に残すならあれとこれ - 書評 - スティーブ・ジョブズは何を遺したのか : 404 Blog Not Found
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    toff 2011/12/02
    「正伝」の方が先に進まない人にはこっちがいいのかも。。。
  • [書評]リアル・シンデレラ(姫野カオルコ): 極東ブログ

    シンデレラの物語はいろいろバリエーションがある。基は継母と姉に虐待された娘シンデレラ(灰かぶり)が魔法使いに会い、魔法の力を借りて、魔法の馬車に乗り、王室の舞踏会に行き、王子に見初められ探され、幸せになったというオトギ話である。 現実にはありえないが、現実ならどうか。その含みが姫野カオルコの「リアル・シンデレラ」(参照)という書名にある。が、この小説もまたオトギ話である。魔法使いに会い、魔法の力を借りて魔法の馬車に乗る。「幸せ」にもなる。王室舞踏会で見初められたかはわからないが、熱心に探索される。 物語の展開には入念に仕上げられたミステリーの趣向もあり、読み進めるにつれ、ぞくぞくと秘密に肉薄し、最後の、ある種どんでん返しに驚愕した後、冒頭から再読を強いられる。 リアル・シンデレラは倉島泉(くらしま・せん)という、1950年4月生まれの女性である。「二十歳の原点」(参照)の高野悦子が194

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    toff 2011/12/01
  • [書評]イギリス料理のおいしいテクニック(長谷川恭子): 極東ブログ

    イギリス料理は美味しいか? 私はイギリスに行ったこともないし、特にイギリス料理に馴染んだこともないが、米国料理と思ってべてた料理に含まれるイギリス料理的な部分から、また、小説やエッセイ、例えば村上春樹「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」(参照)などを読むに、不味いってことはないのでは、と思っていた。林望先生の「イギリスはおいしい」(参照)になると、逆にちと微妙なものが、あるが。 で、イギリス料理は美味しいのか? 美味しいのである。疑いがすっきりと晴れたのは書「イギリス料理のおいしいテクニック」(参照)を試してみたからだった。一時期、このレシピ料理ばかり作っていた。美味しいということもだが、料理その物も興味深かった。筆者、長谷川恭子さんの文献学的な研究の姿勢にも感動した。中世からの文献に当たって実際に創作して検証しているのである。 残念なのは、今アマゾンを見ると絶版で中古に

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    toff 2011/11/20
  • 言語技術」が日本のサッカーを変える - 情報考学 Passion For The Future

    ・「言語技術」が日サッカーを変える 日サッカーに足りないのは自己決定力と、その基盤となる論理力と言語力。「ディベート」や「言語技術」の講義、各界著名人の講演などの体験を通して、賢いサッカーエリートを育成しようという、日サッカー協会副会長の画期的トレーニング論。 先日、ご人の講演も拝聴したが言語技術教育は「サッカー以外でも役立つから」というのではなく「サッカーに直結するから」やっているのです、という言葉が印象的だった。世界で勝つためには、論理思考とコミュニケーション能力が必須なのだそうだ。 「論理力も表現力もない選手とは、語弊があるかもしれませんが一言でいうなら「スポーツバカ」です。かつての日のスポーツ界は、たしかに考えることや表現することを、あまり重視してきませんでした。根性や体力で勝負すればいい、という雰囲気が蔓延していました。たとえば中学から高校に上がる時には、「おまえ勉

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    toff 2011/03/19
  • BLOGOS サービス終了のお知らせ

    平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ ※カテゴリは、「その他のお問い合わせ」を選択して下さい。

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    toff 2011/03/09
  • [書評]眠りにつく太陽 地球は寒冷化する(桜井邦朋): 極東ブログ

    「眠りにつく太陽 地球は寒冷化する(桜井邦朋)」(参照)は昨年の秋に出たで、そのころに読んだが、いろいろ思うところがあってこの間、なんども考え続けてきた。書籍として面白いかといえば、文句なく面白いと言ってよい。 桜井氏は太陽物理学の世界的な権威でもあり、一般向けの書籍も多く文章も達文で読みやすい。世界史・日史など歴史に関心のある人にとっても興味深い指摘が多く、読みながらなんどもはっとさせらる。科学少年だった私が中学・高校生時代に好んで読んだブルーバックスに似た印象もあり、楽しい。 良書ではあるのだが、この間、逡巡していたことが2点ある。まず、地球温暖化説との関係である。 書は副題からもわかるように、地球温暖化については現在マスコミで報道される地球温暖化説とまったく逆の立場にあり、寒冷化を主張している。当然、温暖化説への反論ともなり、その文脈で読まれることになる。 しかし、書を読む

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    toff 2011/03/01
  • 「読書の歴史」はスゴ本

    あらゆる「を読む人」にオススメ。 賢者のライフハックから原理的な選書眼まで、「読書」にまつわる愛と気づきがぎっしり詰まっている。古今東西に及ぶ史実、逸話、伝承、研究成果などを交えて語られた「読書歴史」に類書は存在しない。隙のない全方位的展開でいながら、自らの思索と経験を語りつくしている。書の評価は、「名著」がふさわしい。読んでも読みつくせないことへの畏怖と敬意を抱きながら、読むことに対する勇気を灯してくれるスゴ。 マングウェルは「図書館 愛書家の楽園」を読んだだけだが、博覧強記が服着ているような猛者。生きてる人で比較すると、松岡正剛なみの読書家・愛書家・狂書家といっていい。そんな薀蓄大王が気張らずに語りかけてくれる。トピックが重層に張り巡らされているので、読み手の経験や年齢や嗜好に応じ、幾通りの出合いがある。わたし自身、再読のたびに発見があるだろう。だからここでは、今回の読みで出合

    「読書の歴史」はスゴ本
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    toff 2011/01/19
  • セカイ系の近未来SF「虐殺器官」

    スゴオフ@ミステリで惹かれて手にしてイッキ読み(カネヅカさんありがとうございます)。ガジェットとウィット満載で大いに楽む一方、マイノリティ・リポートとメタルギア・ソリッド(MGS)を足して割ったようなセカイにくたびれる。 延々続く「僕の語り」が特徴的で、過去と悪夢と現在を説明なしに並べてみせる。同じ脳内だから分け隔てしないよ、という手法は好きなんだが、骨子はかなり単純だ。個人認証による厳格な管理社会を突き進む「先進国」と、搾取と内戦と環境破壊が凄まじい「後進国」、キレイに分れた近未来。大量虐殺を引き起こす「虐殺の器官」を追う米軍特殊部隊のエリートが主人公で、徹頭徹尾、彼のモノローグに付き合わされる。 この「語り」が面白い。自分(の感情)をつき放して論理を積み上げる冷静さと、母の半生をうじうじ思い悩むマザコン根性が代わりばんこに浮かんできて妙にリアルだ。冷たいユーモアも笑える。屠殺した鯨や

    セカイ系の近未来SF「虐殺器官」
  • ルポルタージュの最高傑作「黒檀」

    ルポルタージュの最高傑作。スゴ。 開高健「ベトナム戦記」が一番だった。しかし、アフリカ質をえぐりだした、リシャルト・カプシチンスキ「黒檀」が超えた。この一冊にめぐりあえただけで、河出文学全集を読んできた甲斐があった。スゴいを探しているなら、ぜひオススメしたい。ただ、合う合わないがあるので、「オニチャの大穴」を試してみるといい。十ページ足らずの、アフリカ最大の青空市場を描いた一編だが、ここにエッセンスが凝縮している。貧困としたたかさ、そしてカプシチンスキ一流のユーモアが輝いている。 アフリカの多様性を言い表すパラドクスがある。ヨーロッパの植民地主義者はアフリカを「分割」したと言われているが、それはウソだ。「あれは兵火と殺戮によって行われた野蛮な統合だ!数万あったものがたったの五十に減らされたのだから」というのだ。アフリカはあまりに広く、多様で、巨きい。だから、大陸全体について書くなん

    ルポルタージュの最高傑作「黒檀」
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    toff 2010/11/03
  • 初夜 - 情報考学 Passion For The Future

    ・初夜 喜劇のような悲劇、あるいは、悲劇のような喜劇。イアン。マーキュアン作。 「彼らは若く、教育もあったが、ふたりともこれについては、つまり新婚初夜については、なんの心得もなく、彼らが生きたこの時代には、セックスの悩みについて話し合うことなど不可能だった。いつの時代でも、それは簡単なことではないけれど、彼らはジョージアン様式のホテルの二階の小さな居間で、夕のテーブルに着いたところだった。隣の部屋には、ひらいたドア越しに四柱式のベッドが見える。幅はやや狭めだが、ベッドカバーは純白で、しわひとつなくピンと張り、人の手で整えたとは思えないくらいだった。」 という出だしから始まる。 1962年、まだ保守の空気が濃厚だった英国で、ある夫婦の結婚初夜の事件について、ゆっくりと語られて、それだけで一冊が終わる。歴史学者志望の夫エドワードとバイオリニストのフローレンス。新潮クレストなので終始、上品で

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    toff 2010/10/01
  • 千年樹 - 情報考学 Passion For The Future

    ・千年樹 このは今年のベスト10に確実に入るなあ。面白い。傑作。 関東地方の山地にある樹齢千年のくすのきの巨樹。 1000年の間に巨樹の下で繰り広げられた人間たちの短い生のドラマを8つの連作短編で語る。時代も立場もまったく異なる登場人物たち数十人がいる。山に逃げた武士、自殺を考える中学生、女をさらった山賊、ドライブ中の家族、愛人と待ち合わせた娼妓...。よくここまで多様な設定下の登場人物たちを描き分けられるものだなあと著者の筆力に感嘆する。 器用なだけでなくて、8つの話がからみ合って群像劇としての深みがでているのも素晴らしい。 8編とも現代の登場人物と過去の人物の生き様が呼応する形で話が進む。死を考えて巨樹の下を訪れる動機は、昔と今では背景は異なる。一方では戦に負けて死ぬものがあり、もう一方ではいじめに耐えかねて自殺しようとしているものがいる。いろいろな生き方があるが、ひたむきに生きる人

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    toff 2010/05/08
  • もう一つの日本 失われた「心」を探して - 情報考学 Passion For The Future

    ・もう一つの日 失われた「心」を探して 産経新聞記者二人が海外取材を通して日の変容をみつめる。 第一部は「日人より日人らしい」ブラジル日系人たちの取材レポート。日系人は150万人を超えるものの、大国ブラジルでは全人口の1%にも満たないマイノリティでもある。だからこそ2世、3世と世代交代してもアイデンティティとしての「日人気質」を大切に生きている人たちが多い。 ブラジルには教育勅語を奉読する日語学校があり、演歌をカラオケで歌う人たちが居て、天皇陛下や小泉首相を慕う人々がいた。勤勉実直で、年配者を敬い、礼儀正しいことを良しとする。現代日では捨て去られてしまった「昔の日人の美徳」が遠い国の日系社会では未だに守られていることに記者は感嘆する。 ブラジルに続いてパラオ、そしてスペインへ。日からの移民達が作りだした日の「親類文明」を旅するうちに、現代日が経済的豊かさと引き換えに失

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    toff 2009/01/14
  • asahi.com(朝日新聞社):「ノーベル賞候補」戸塚さん死去前のブログ、本に - サイエンス

    「ノーベル賞候補」戸塚さん死去前のブログ、に2008年10月30日17時43分印刷ソーシャルブックマーク ノーベル賞に最も近い日人物理学者といわれながら今年7月、直腸がんのため、66歳で亡くなった戸塚洋二・東京大特別栄誉教授が闘病中につづったブログ記事がになった。テーマは「科学の面白さ」。戸塚さんの死後、の裕子さん(64)が自宅のパソコンから見つけた未発表のブログ用原稿3も収録した。 戸塚さんは02年にノーベル物理学賞を受けた小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(82)のまな弟子。岐阜県・神岡鉱山の地下千メートルにある巨大観測装置「スーパーカミオカンデ」を使って、ナゾの素粒子ニュートリノに質量があることを見つけ、98年に発表した。 その2年後の00年にがんが見つかって手術を受け、抗がん剤治療を続けた。06年に高エネルギー加速器研究機構長をやめ、親類や知人に近況報告するため、07年8月にブ

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    toff 2008/10/30
  • 眠れる美女 - 情報考学 Passion For The Future

    ・眠れる美女 川端康成の官能小説3編収録。それぞれが書き出しから大いにひきつける(下記にそれぞれの作品冒頭部を引用)。 ■「眠れる美女」 「たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ、眠っている女の子の口に指を入れようとなさったりすることもいけませんよ、と宿の女は江口老人に念を押した。」 江口老人(65歳)は若い娘が一晩裸で添い寝してくれる館に通う。女は薬で昏睡させられている。その身体は男の思うままであるが、客は枯れ果てた老人ばかりで、飽くまで添い寝を楽しむのが趣旨である。一線は越えないことになっている。ところがこの江口老人には男の部分がまだ少し残っているのであった。眠れる美女の身体を見るたびに若い頃に抱いた女達のことを思い出す。 6人の昏睡した女がでてくる。江口老人と女の間に会話はない(寝言はあるが)にも関わらず、女の身体描写だけで6種類の官能的な夜の模様が、ちゃんと書き分けられている

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    toff 2008/10/10
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 名著!「日本人の英語」

    東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」で第5位。 特に京大のセンセが、「英語質がわかると言っても過言ではない」とか、「全学共通科目の英語なんぞ 100 年続けても、この1冊には適うまい」といった最大級の賛辞を贈っている。 著者はマーク・ピーターセン。明治大学経済学部の助教授(当時)。新入生の「異様な英語」から、修士や博士論文に出てくる「イライラする文」までを、達意な「日語」で説明してくれる。なぜ「異様」なのか、そしてなぜ「イライラ」するのかを理解するとき、英語の壁を一つ越えるだろう。 そういうわたし自身、単語をつなげたり拾ったりするだけなので、心もとない。次の例文は簡単なくせに面白い「読み」ができる。 a) Last night, I ate chicken in the backyard. b) Last night, I ate a chicken in

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    toff 2008/09/23
  • 深町秋生の序二段日記

    東京の、とくに風景や散歩関係の書籍となるともう鼻息が荒くなる。 東海林さだお氏はグルメや贈答品のカタログを見ると、いてもたってもいられなくなるらしいのだが、それと同じくらいに私は東京の風景となると、いてもたってもいられなくなる。 というわけで読売新聞の夕刊に掲載されていた「東京の散歩道」が書籍になったというので速攻で買った。これは記者たちが独自の視点で東京のスポットを軽妙な文章と一枚の写真で毎週紹介する名物コーナーで、今回のには141ものスポットが収録されている。 そもそも自分が行ったことのない土地に対して、私は淡くてポジティブな幻想を抱くクセがある。 それはいつもの通学路や通勤路から一外れた路地を目にしたときとか、会社や自宅の最寄り駅で電車を降りるときに、「このまま乗り続けたら、どうなるかな」といった感覚。あるいはまったく聞いたこともない駅名を見たときなどなど。 比較的自由な時間が

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  • “マルクスもレーニンも毛さんも、百姓とともに働きともに闘う”『私本三里塚』という本がすごい - 日毎に敵と懶惰に戦う

    最近、札幌のデモの件とか、昨今の労働運動全般とかについてぬるぬる考えるうちに、全共闘とか成田闘争とかってなんだったんだろう、とぼんやり思うわけです。わたしの全共闘に関する知識って、まず最初に、中〜高校生の時に読んだ、現代書館から出ている、この一冊が土台になっているんですが 全学連 (FOR BEGINNERSシリーズ イラスト版オリジナル 12) 作者: 菅孝行,貝原浩出版社/メーカー: 現代書館発売日: 1982/09メディア: 単行購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見るいや、まあ、わりとリベラルな学校だったので、この手の図書館に溢れてたわけですけれども。全体的な流れが把握するには、読みやすくて良いですよ。で、三里塚闘争についても当然興味を持つわけでして、そのころ、古屋でみかけて、おっ、と思って買ったがこれ まがまがしい真っ赤な表紙に惹かれて購入

    “マルクスもレーニンも毛さんも、百姓とともに働きともに闘う”『私本三里塚』という本がすごい - 日毎に敵と懶惰に戦う
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    toff 2008/07/22
  • asahi.com(朝日新聞社):幻想の帝国―中国の声なき声 [著]ギ・ソルマン/中国低層訪談録―インタビュー どん底の世界 [著]廖亦武 - 書評 - BOOK

  • 蟹工船・党生活者 - 情報考学 Passion For The Future

    ・蟹工船・党生活者 プロレタリアート文学の名作 小林多喜二の「蟹工船」が、例年5倍の異例の売れ行きで、2万7千部を超える増刷がかかったと読売新聞が報じている。1929年世界大恐慌のころの作品だ。死ぬまで船の上で働かされた労働者たちの姿が現代のワーキングプア層の共感を得ているということらしいのだが...。アマゾンで売り切れていたので、丸の内の丸善で平積みになっていたのを購入。 ・「蟹工船」再脚光...格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20080502bk02.htm 蟹工船は実によくできた小説だ。貧しい労働者たち400人が高級カニ缶詰をつくるため蟹工船に乗って北の海へ行く。蟹工船は工場だから航海法が適用されないオンボロ船。遠方の海洋上にあっては労働法も平気で無視される。劣悪な環境下で徹底的に搾取される日常と、死の制裁に

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    toff 2008/05/19
  • asahi.com:今、若者にウケる「蟹工船」 貧困に負けぬ強さが魅力? - ひと・流行・話題 - BOOK

    今、若者にウケる「蟹工船」 貧困に負けぬ強さが魅力? 2008年05月13日 作家小林多喜二の代表作「蟹工船」の売れ行きが好調だ。若い世代を中心に人気を呼び、コーナーを特設する書店も相次ぐ。凍える洋上で過酷なカニ漁や加工作業を強いられる男たちが、暴力的な監督に団結して立ち向かう昭和初期のプロレタリア文学。いまなぜ読まれるのか。 ずらりと並んだ「蟹工船」=東京都千代田区の丸善丸の内店、東川哲也撮影 東京都中野区の山口さなえさん(26)は昨年夏、「おい、地獄さ行(え)ぐんだで!」で始まる「蟹工船」を書店で見つけて読んでみた。「小説の労働者は、一緒に共通の敵に立ち向かえてうらやましい」と感じたという。 04年に大学を卒業したが就職難。1年後に正社員の経理職を見つけ、残業代ゼロで忙しい日には15時間働いた。だが、上司に命じられた伝票の改ざんを拒むと即日解雇され、10カ月で追い出された。 「会社の

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    toff 2008/05/19