ニキビの細菌 皮膚がん抑える効果 12月23日 6時48分 ニキビの原因となる細菌が、皮膚がんの一種である「悪性黒色腫」のがん細胞の増殖を抑える働きのあることが三重大学のグループが行ったマウスを使った実験で分かり、治療が難しい皮膚がんの新薬の開発につながる成果として期待されています。 この実験は、三重大学大学院医学研究科の山中恵一講師の研究グループが行いました。研究グループは、ニキビの原因となる「アクネ菌」が、白血球の働きを高める点に着目し、皮膚がんの一種の「悪性黒色腫」に菌を直接、注射するマウスを使った実験を行いました。その結果、腫瘍ができてから1か月間で、アクネ菌を1回注射したマウスではがん細胞の増殖が抑えられ、2回注射したマウスではがん細胞がほぼ消えていたということです。研究グループでは、アクネ菌に、白血球の免疫機能を高め「悪性黒色腫」のがん細胞を破壊する効果があり、治療が難しいとさ