菅義偉官房長官は21日のテレビ朝日の番組で、政府の新型コロナウイルス対策事業の一つで、22日で開始から1カ月を迎える旅行需要喚起策「Go Toトラベル」について「やらなかったことを考えたら大変なことになっていた。地域の活性化に少しは役立ってきている」と述べ、事業の意義を強調した。 菅氏は「直近までで延べ200万人に利用していただいており、新型コロナにかかった方(陽性者の宿泊)はそのうち10人という…
渋谷の路上で警察官2人に押さえ込まれるなどして首に全治1カ月のけがをし、抗議デモに参加するトルコ出身のクルド人男性(中央)=東京都渋谷区で2020年5月30日、後藤由耶撮影 東京都渋谷区の路上で警察官2人に押さえ込まれるなどして首に全治1カ月のけがをした外国人男性(33)を巡り、30日、市民らによる警察への抗議デモがあった。一緒にいた友人が撮影した動画がインターネットを通じて拡散したことで約200人が集まり、警視庁渋谷署前などで「外国人を差別するな」などと声を上げた。 けがをしたのはトルコ出身のクルド人男性。15年前に来日し、定住者ビザを得て、飲食店で働いている。男性は27日、氏名不詳の警官2人を特別公務員暴行陵虐致傷罪で東京地検に刑事告訴した。男性は毎日新聞の取材に「交通違反も何もしていないのに、外国人というだけでひどいことをされた。外国人だから、話も聞かずに乱暴することが許されていいの
緊急事態宣言の全面解除について記者会見する安倍晋三首相=首相官邸で2020年5月25日午後6時19分、竹内幹撮影 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は2月29日からの約3カ月間で計8回の記者会見を開いた。恒例になっているのが、20分間前後にわたる冒頭の「演説」だ。内閣支持率の大幅な下落もあってか、与党内でさえ「しゃべり方も、内容も良くない」(閣僚経験者)と評判は今ひとつ。だが、情緒的で大げさな表現の印象は強く残る。首相の「コロナ語録」を振り返ってみたい。 8回目となった5月25日の記者会見。首相が2020年度2次補正予算案を説明する際に使ったのが「空前絶後」だった。1次補正を含めて「GDP(国内総生産)の4割に上る空前絶後の規模、世界最大の対策によって、この100年に1度の危機から日本経済を守り抜きます」。力強い内容だが、1次補正だけでも「世界的にも最大級の経済対策」だった
衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の代表質問に答える安倍晋三首相=国会内で2020年(令和2年)1月22日、川田雅浩撮影 衆院予算委員会の審議が本格化している。際立つのは「桜を見る会」をめぐり、だれが聞いても不自然に感じる安倍晋三首相の答弁だ。 後援会主催の前夜祭に関して、参加者一人一人が5000円を支払う「契約」をホテル側と毎年交わしてきたと首相は説明した。 首相の事務所はそれを仲介しただけで、事務所とホテルの間では金額や料理などの条件で「合意」したのにとどまると主張した。 しかし、昨年は東京都内の高級ホテルに支持者ら約800人を集めたほどの大規模な政治集会だ。自分がホテルとの契約当事者だと認識して参加した人はまずいないだろう。 首相は後援会のメンバーが焼き肉屋などで開く会費制の懇親会を引き合いに「よくあるのではないか」と述べた。内輪の小規模な会食と同列に論じるのは詭弁(きべん)である
首相主催の「桜を見る会」に関して21日に初めて国会に示された新たな資料の存在を、内閣府は2019年5月9日の段階で既に把握していた。この日に共産党の宮本徹衆院議員が招待者の推移を示す資料を要求したが、内閣府はこの資料を提供しなかった。内閣府は8カ月以上にわたり国会側に対して資料を隠していたことになる。 新資料は、首相や省庁などの推薦による招待者の人数をまとめた「内訳表」。内閣府は21日以降の毎日新聞の取材に対し、菅義偉官房長官が19年11月に推薦区分の内訳を聞き取った際に、内訳表の存在を把握しながら菅氏に示さなかったことは認めていた。5月の時点については「当時、把握していたかは不明」と説明したが、その後の毎日新聞の取材に対し、5月に既に把握していたと認めた。 国会や菅氏に示さなかった理由は「正確な数字が分かる招待者名簿は廃棄済みで、内訳表の数字が正確かどうかあいまいだと判断した」としていた
衆院予算委員会で「桜を見る会」を巡る問題について答弁中に野党議員のヤジを指摘する安倍晋三首相=国会内で2020年1月27日午後4時28分、川田雅浩撮影 安倍晋三首相と全閣僚が出席する衆院予算委員会が27日開かれた。質疑で菅義偉官房長官は、「桜を見る会」の招待者名簿の電子データ廃棄記録(ログ)を開示しない理由について「同じシステムを国家安全保障局も利用しており(記録を確認しただけで)国家機密漏えいの危険が増す。確認は不正侵入の検証などの範囲内で行う」と説明した。また「(電子データの)廃棄の時期は各省庁の判断に委ねられている」との認識を示し、野党側のログ開示要求に応じる必要はないとの考えを改めて示した。 首相が一問一答形式の予算委員会に出席するのは昨年11月8日の参院予算委以来で、野党の質問は政権の不祥事に集中した。昨年の「桜を見る会」の前日に首相の後援会が東京都内のホテルで開いた「前夜祭」も
昨年の参院選前に自身と夫の河井克行前法相がそれぞれ代表を務める政党支部に、自民党本部から計1億5000万円の資金が入ったことについて記者団の質問に答える河井案里参院議員=国会内で2020年1月23日午後0時5分、川田雅浩撮影 「重点区じゃなくて重点人」「俺ももらってみたい」。2019年の参院選広島選挙区(改選数2)で初当選した自民党の河井案里参院議員の陣営側が党本部から計1億5000万円を受け取っていたことが明らかになり、党内からも巨額の「資金投入」に疑問の声が相次いだ。 「選挙政治活動を始めたのが4月半ば以降で、(参院)選挙も含めてわずか2カ月半の間に活動し、党勢拡大していかなければいけないということで、短い期間の間に資金が集中したものと考えています」。案里氏は23日、週刊文春が巨額の資金提供を報じたのを受けて、記者団にこう説明した。 1億5000万円は19年4~6月、案里氏と夫の克行前
千葉県我孫子市のJR成田線湖北駅ホームにある、かつて盛んだった東京への野菜行商を支えた「担ぎ台」(行商台)が、歴史史料として活用されることになった。駅の改良工事に伴い7台すべて撤去される予定だったが、市が保存を要望。JR東日本千葉支社は3台をそのまま残し、4台を市や鉄道博物館(さいたま市)などに引き取ってもらうことにした。2台を受け取った我孫子市はイベントで展示するなどして野菜行商の歴史を後世に伝えることにしている。 担ぎ台と呼ばれる台は鉄製で幅33センチ、高さ67センチ、長さ3メートル。設置された時期は不明だが、かつて数十キロの野菜を担いでいた行商の女性たちが列車が到着するまでの間、荷物を背負ったまま一休みできるよう設置された。腰掛けるには高すぎ、今はほとんどの乗客は担ぎ台と知らずに荷物置きなどとして利用している。
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」で、乾杯する安倍首相(後列左)、公明党の山口那津男代表(同右)、菅義偉官房長官(中列右から3人目)=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日、代表撮影 内閣府は21日、首相主催の「桜を見る会」を巡り、規定の保存期間が過ぎ、廃棄対象だった2011~13年の関連文書が残っていたことを明らかにした。参院予算委員会の与野党筆頭理事に報告した。14~19年の招待者数の内訳を記した文書も新たに示した。これまで招待者数の概数しか説明していなかった。 いずれも内閣府総務課が、紙媒体でファイルにとじて保管していた。立憲民主党など野党は廃棄対象文書が存在していたため、政府が既に廃棄したと主張する「招待者名簿」も残されている可能性があるとみて追及している。 11~13年の関連文書は、開催要領、飲食物提供などの委託業者との契約書、決裁文書、他省庁への依頼文書など。この後に開かれ
16日の野党ヒアリングで示された資料。内閣府が参院に提出した名簿(②)は、ある人物を推薦した「部局名」が白く塗りつぶされていた(赤枠の部分)。①と③は同じもので、推薦した部局名として「内閣官房内閣総務官室総理大臣官邸事務所」と書かれている。野党は「改ざんだ」と批判を強めている=2020年1月16日、江畑佳明撮影 首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿、推薦者名簿の管理を巡り、内閣府は17日付で、人事課長経験者の内閣府審議官ら幹部計6人を厳重注意の矯正措置とする処分にした。このうち5人は11~17年度に人事課長を務め、招待者名簿を政府の行政文書ファイル管理簿に記載するのを怠った。また、昨年11月に参院予算委員会に推薦者名簿を提出した際、推薦部局名を原本から削除し説明もしなか…
毎日新聞社の情報公開請求により公開された推薦者名簿(上)と内閣府が国会に提出した推薦者名(下)=2020年1月14日午後1時35分、秋山信一撮影 内閣府は16日の参院予算委員会の理事懇談会で、「桜を見る会」の推薦者名簿の推薦部局を隠して国会に提出していた問題について、加工が提出前日に行われたことを明らかにした。加工した理由については、最終的な推薦部局と名簿記載の部局が異なる記載だったため、との従来の政府の説明を繰り返した。 理事懇は非公開。立憲民主党の蓮舫・野党筆頭理事によると、内閣府の大塚幸寛官房長が「一部異なるものを国会に提出し、多大なるご迷惑を…
「桜を見る会」の招待者名簿を廃棄した大型シュレッダーが置かれている内閣府本府(手前)=東京都千代田区で2019年11月20日、野口武則撮影 首相主催で毎年春に開かれてきた「桜を見る会」を巡り、2017年度まで5年間の招待者名簿や各省庁への招待者の推薦依頼文書の廃棄記録を内閣府が残していなかったことが判明した。公文書管理のルールを定めた政府のガイドラインは、文書廃棄時に行政文書ファイル名や廃棄日などを廃棄簿に記載することを義務づけているが、内閣府はガイドライン違反を認めた。記録を残していないため、実際に廃棄されたのか裏付けられない状況になっている。 内閣府は、19年度の招待者名簿について野党議員から資料要求のあった直後に廃棄していたが、過去の名簿を巡っても文書管理の不備が明らかになった。
愛媛県主催の拉致問題研修会で講演する半井小絵さん=松山市一番町4の県庁で2019年12月11日午後4時10分、遠藤龍撮影 北朝鮮による拉致問題を考える愛媛県主催の研修会が12月11日、県庁(松山市一番町4)であり、気象予報士で女優の半井小絵(なからい・さえ)さんらが講演で拉致問題の解決を訴えた。講演の中で半井さんが憲法改正の持論を展開する一幕もあった。県主催の研修会のため一定の政治的中立性が求められるが、県は「(県の主張ではなく)あくまで講師個人の考え。正しいかどうかは参加者に判断してもらうことになる」としている。 研修会は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10~16日)に合わせ、県が「拉致問題を考える研修会」として2006年から毎年主催。一般に向けても参加を呼びかけている。今回は県職員ら約280人が参加、半井さんのほか、内閣官房拉致問題対策本部事務局の堀内弘氏が講演した。
「桜を見る会」であいさつする安倍晋三首相(中央)=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日、代表撮影 政府は23日の参院内閣委員会理事会で、マルチ商法を展開して経営破綻した「ジャパンライフ」元会長が「60」という招待区分で、2015年の「桜を見る会」への招待状を受け取っていた疑惑を巡り、政府の聞き取り調査の結果、担当者らが「(60~65の)60番台は、首相官邸や与党の関係だった」と証言したと明らかにした。「60」が安倍晋三首相の推薦枠かどうかの回答は避けたが、野党は「元会長と首相がつながっていた可能性が高まった」として追及を強める構え。 理事会では、野党側が事前に提出した計14項目の質問について、内閣府や内閣官房などが回答した。政府は野党側の要求に応じ、招待状の印刷や発送作業を請け負った外部業者との契約書も新たに提出した。首相枠が「60番台」に含まれる可能性は認めたが、「招待者名簿はす
政府は17日の閣議で、東京五輪の観戦チケットに「首相枠」や「首相官邸枠」、「議員枠」があるかを尋ねる質問主意書に対し「答えることは困難」とする答弁書を決定した。理由については「『首相枠、官邸枠および議員枠』の意味するところが明らかではない」とした。 立憲民主党の田島麻衣子参院議員の質問主意書に答えた。田島氏は観戦チケットについて「…
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