和製バンド前途洋々 ヨーロッパや米国で大規模なコンサートツアーを行う日本のミュージシャンが目立ってきた。派手な宣伝や仕掛けで売るのではなく、現地のバンドと同様、小さな会場も回り、独自性あふれる音楽で着実にファンを増やしている。(桜井学) ギターを軸にした歌なしの「インスト曲」で知られる4人組バンド、MONO(モノ)は、何度も大規模な海外ツアーを行ってきた。日、米、欧州で先月発売された新作「ヒムン・トゥ・ジ・イモータル・ウィンド」は、米ビルボード誌の注目新鋭チャートといえる「トップ・ヒートシーカーズ」の40位に初登場した。 現在は、ヨーロッパをツアー中。リーダーのTakaは「世界中にギターを使ったインストバンドはたくさんいて、皆同じようなことをやっている。僕はベートーベンやモリコーネが好きなので、自然とクラシカルな方向に近づいた」。新作では、大胆に弦楽器を使い、振幅の大きい、独自性に満ちたサ