天災の真の恐ろしさは、災厄そのものがもたらす「直接被害」に留まらず、「二次被害」を生み出す点にある。各地を物理的に破壊するだけでなく、人の「性(さが)」を剥(む)き出しにして人間関係をも瓦解させるのだ。 【写真】浸水で「死者」が出てしまったマンション 日を追うごとに明らかになる台風19号による甚大な被害実態。そして今、「二次被害」も徐々に表面化し、深刻化しつつある――。 「一日中ひっきりなしに、嫌がらせ電話の音が鳴り響いています」 疲労の色を滲(にじ)ませてこう語るのは、「二子玉川の環境と安全を考える会」(以下、二子玉川会)の代表だった男性の夫人である。 「ひどい時には1時間に4件くらい掛かってくる。『お前らのせいで家じゅうが水浸しだ。どう責任を取ってくれるんだ!』と怒鳴られたこともあります」 東京都と神奈川県の間を縫うようにして流れる多摩川は氾濫し、死者が出た。首都の東側を流れる荒川や江
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