一球入魂って(MORI LOG ACADEMY)スポーツで、「この一球にすべてをかける」「一球入魂」みたいなことを言ったりする。たとえば、ピッチャだったら、その一球にすべてをかけ、魂を込めて投げてしまったら、その一球で終わりではないか。誰も打てない剛速球を投げたとしても、ワン・ストライクしか取れない。その一球でゲームが終わるのであれば、やる価値があるかもしれないが、しかしその場合、そこに至るまでは、入魂せずに投げてこなければならない。「いや、一球一球すべてに魂を込めるのだ」と言われるかもしれないが、そんなに沢山魂があるのか? けっこう魂を安売りしているな、と思うわけである。 この一作に自分の人生のすべてをかけたい、なんて真剣に考えたら、いつまで経っても作品は完成しない。もし完成したとしたら、それはその人間がそれ以上成長してないことの証明でもある。作品を完成させるごとに成長するわけだから、完
![「最高の仕事」をしたと思った瞬間から、それは「最高」ではなくなっている。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/44f170a2ccd36490c87c1a946d00ddfa83da1eec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F200412%2F19%2F41%2Fc001614120090720231929.jpg)