「他者から承認される必要などない。むしろ、承認を求めてはいけない」と言われると、違和感を覚えるかもしれません。 人は他者から認められることで、自らの価値を感じ、自信を持つことができるからです。 なぜアドラーは承認欲求を否定するのでしょうか。 それは、「他者からの承認を求め、他者からの評価ばかり気にしていると、最終的には他者の人生を生きること」になってしまうからです。 承認されることを願うあまり、他者が抱いた「こんな人であってほしい」という期待をなぞって生きていくことになる。つまり、ほんとうの自分を捨てて、他者の人生を生きることになる。 他者の承認を得ようとすると、他者の期待に応えるために、他者の物差しに合わせて生きなければならなくなります。 他者の目を気にすることなく、「自分の」人生を歩むためにはどうすればいいのでしょうか。 ここで重要なのが「課題の分離」という考え方です。 ②「他者の課題