キャッシュレス化そのものも重要だが 日本の経済政策の1つに「キャッシュレス化」がある。現金の使用比率を下げ、電子化させようとするものである。 その切り札となりえるものとして検討されているのが「1万円札の廃止」である。具体的な目標(KPI)としては「未来投資戦略2017」において、10年後までにキャシュレス決済比率を倍の4割にするということである。 10年後の2027年までの間に、国家的なイベントである東京オリンピック(2020年)と大阪万博(2025年)が開催される。当然、訪日外国人の利便性も念頭に置かれている。 そもそも、キャッシュレス化をなぜ進めるのであろうか。それにはいくつかの理由がある。もちろん、利便性が向上される。それは来日外国人のためだけではなく、日本に暮らす人々も含め、事務負担の軽減になる。 現金の取扱いは大変に手間が掛かる管理である。しかも、口座に入金されていなくて、現金で