九州新幹線西九州(長崎)ルートの新鳥栖-武雄温泉の整備方式を巡り、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の細田博之座長は5日、フル規格で整備した場合の佐賀県の財政負担を減らす方策を検討する考えを明らかにした。費用負担が重いフル規格化を拒否する佐賀県と、整備手続きを進めたい国との協議が難航している現状を打開する狙い。 細田氏はこの日、自民党佐賀県連の留守茂幸会長らと国会内で会談。フル規格化に伴う財政負担や並行在来線などの課題について国の方針を示すよう要望され、財政負担のスキーム(枠組み)変更を検討する考えを示した。面会後、記者団に「県の負担はできるだけ少なくしながら、県民に便利な交通体系にする」と述べた。 自民党佐賀県連は佐賀県の負担軽減に関し、法改正も含めて検討するよう求めた。6日も国土交通省や自民党本部に同様の要望をする予定。 (鶴加寿子)