イオンモールに設置されたカードゲーム機に列をなす小学校低学年の女児たちとその親。「アイカツ!―アイドルカツドウ!―」が登場してから2年、ゲーム機・データカードダスで使用するカードの総出荷数は1億枚を突破した(2014年3月現在)。アイカツ!はゲーム、アニメ、ウェブ、そしてグッズ展開と、メディアミックス戦略で女児たちの生活の中に浸透した。アイカツ!はなぜここまで大きなブームになったのか。女児を夢中にさせる世界観のつくり方、ブランディング戦略について、バンダイでアイカツ!のカードゲームを統括する廣瀬剛氏、グッズ展開を手掛ける同社の橋本佳代子氏、そしてアニメのプロデューサーであるサンライズの伊藤貴憲氏にお話を伺った。 ──女児にカードゲームがここまで受け入れられた理由はどこにあるのでしょう。 廣瀬:アイカツ!は、カードによるファッションコーディネートとリズムゲームを組み合わせた100円で遊べるゲ